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魅力的なカルチャーがある会社とは

みなさん、こんにちは。フューチャーで人事担当の執行役員をしている稲垣です。

以前「プロフェッショナルに選ばれ続けるために必要な3つのこと」という記事を書かせていただきましたが、今回はそのうちのひとつである「魅力的なカルチャー(働きたい仲間がいる)」について説明します。

会社のカルチャーとは何か

会社のカルチャーと聞くと、社風とか人の雰囲気とか制度だったり社内のイベントだったりと様々なことが思い出されると思いますが、せっかくなのでちょっと違った観点で定義してみたいと思います。

この後の話は一見カルチャーとは関係なく聞こえるかもしれませんが、人の成長を考える上では3つの心理状態があると言われます。あまりストレスを感じないが同時に成長も期待出来ない「無風ゾーン」、適度なストレス下にあるため成長も促される「成長ゾーン」、過度なストレス下にあるため成長どころかわが身を案じてしまう「危険ゾーン」です。

今さらとってつけたように人的資本経営などと言われるまでもなく、企業にとって人の成長が重要なのは当たり前だと思いますが、もし本当にそうなのであれば、企業としてこの「成長ゾーン」を日ごろからいかにたくさん出現させるのか?というデザインは極めて重要になってきます。

企業が目指す「成長ゾーン」をたくさん出現させ、その中で成長し、成果を出した人にはより多くの責任ややりがいをもって取り組める仕事がアサインされていきます。そうすることによって、時間と共にその企業の目指す「成長ゾーン」が広範囲にわたって繰り返し強化されていきます。すると、いつの間にかわざわざ口では言わないし教わってもいないけど「それが当たり前=カルチャー」が作られていくのだな、と思います。

カルチャーが合うとは?

「成長ゾーン」の定義は会社によっても異なりますし、一概にこれが良い、というものでも無く、経営戦略から紐づけてどうするか?という会社の意思の問題です。なので、社員ひとり一人にとっての「成長ゾーン」と会社の意図する「成長ゾーン」がずれてくると辛くなってきます。

会社の「成長ゾーン」が、ある人にとって「無風ゾーン」だった場合、仕事に飽きてしまって次のチャレンジを求めて転職するでしょうし、みんなが「成長ゾーン」だと思っていてもある人にとって「危険ゾーン」だった場合、転職してしまうか、体調に不調をきたすかもしれません。

また、今まで「成長ゾーン」だと思っていたことが、企業や人の成長とともに「無風ゾーン」になっていくケースもあるので、リーダーは常にメンバーの成長度合いを鑑みながら、過去の成功体験や失敗体験に縛られることなく、適度な「成長ゾーン」となるように調整し続けていかないといけません。成長ゾーンはその人や環境によっても変化していくものなので、柔軟性のあるデザインが重要ですね。

私は魅力的なカルチャーの話をする時には、必ず「どんな仕事をするかも大事だが、誰と仕事をするかも非常に大事」と伝えています。それは、企業がデザインした「成長ゾーン」に対して、面白いと思える人とじゃないと一緒に乗り越えられず、乗り越えた時の成果をともに喜ぶことができないからです。そんな状況では、本来尊いものであるはずの仕事というものが何とも味気ないものになってしまいます。

何より気を付けないといけないのは、企業の中で高い価値を発揮してくれている人にとって「成長ゾーン」だったはずの仕事が、他の人に合わせて無難な「無風ゾーン」にならざるを得ないケースや、その人だけに押し付けられて成長を超えて「危険ゾーン」になってしまうケースです。

そのため、企業のデザインする「成長ゾーン」を楽しいと思える人や場を増やし続けていく努力は、企業が存続する上で極めて重要です。

「会社」とは毎日会う人々のこと

企業経営には、ミッション・ビジョン・バリューが必要とか、パーパス経営ということが言われていますし、それはとても大事なことです。ただ、社員からしてみれば、たまに会う経営陣に言われる言葉よりも、毎日仕事をしている仲間たちから受ける言葉の方がはるかに影響を受けるものです。

その点で見れば、社員にとって会社とは、決して経営陣のメッセージとかプレスリリースのような対外発表で知る情報ではなく、日々、その人がおかれている環境であり、今日会う人々そのものになります。

そのため、リーダーは権限や責任の有無にかかわらず、メンバーから自分は会社を代表した存在であると自覚すること、メンバーは、目の前のリーダーだけが会社ではないのでより多くの人と交流の機会を持つこと、が大事になります。

フューチャーの成長ゾーンは?

なかなかハードルの高いことを書いているかもしれませんが、翻って自分たちはどうなのか? 答えは日々模索している、というのが模範解答になりますが、ストレスチェックの結果を見ると、少し自慢したくなります。

ストレスチェックは、2015年12月から1年に1回の実施が義務付けられたので、当然ながらフューチャーでも毎年実施していて、嬉しいことに他のIT企業と比較しても良好な結果がコンスタントに毎年出ています。難易度の高い仕事を意図的に選んできた会社ということもあり、日ごろから高いストレスにさらされている一方で、裁量権もあり人間関係も良いため、ストレスに適切に対処ができていると産業医からも評価をもらっています。


特に、年齢、社歴、男女のばらつきなく同じ傾向であることは、「成長ゾーン」のデザインが比較的うまくいっている、ということではないかと感じます。社内外の環境は常に激変しているので、現状に甘んじることなくアップデートしていかなくてはなりませんが、難易度の高い仕事と裁量権を与え、共に乗り越える仲間を増やしてきたことは、創業以来ずっと変わっていないことなので、シンプルですが普遍的な価値観なのかな、と思っています。

魅力的なカルチャーの定義は人によっても変わりますが、成長という点からも、あなた自身と会社の成長ゾーンとが重なる会社を選んでほしいです。

フューチャーも、長年培ってきた我々にとって良いカルチャーの上にさらに進歩を重ねています。ぜひ、未来報の記事やイベントなどからも感じ取ってみてくださいね。

「プロフェッショナルに選ばれ続けるために必要な3つのこと」の第1弾。「様々なチャンスに恵まれる、環境優位性がある会社とは」もぜひご覧ください。



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