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最高の職場を目指したフューチャー独自のストレスチェックの取り組み

こんにちは。ウェルネスサポートチーム(以下、WST)に所属している杉本聖華です。私は2018年に新卒で入社し、コンサルタントとして金融事業部で運用保守業務を3年半ほど経験した後、2022年にスタッフ職に変更してWSTへ異動しました。

1.キャリアチェンジのきっかけ

キャリアチェンジに至った理由はもとを辿ると入社前に遡ります。当時学生だった私は、長時間労働が社会問題となっていることが気になっていました。長時間労働で体調を崩す人々を少しでも減らすため「ITの力で長時間労働の削減に貢献したい」という動機で就活を行い、フューチャーに入社しました。しかし、業務を行う中で職場や友人の様子や、本やニュースを見聞きする中で、活き活きと働くには長時間労働の問題だけではなく、起こったことをどう捉えるか自分自身をどう理解できているかなど、一人ひとりの意識が大事なんだと感じました。

そこで、

・自分も他人も大事にできる人を増やす
・相談することで道が開けていくこと、自分で解決策を出すことの喜びを広める
・長期的に見て働くことが充実していると思える組織作りへの貢献

がしたい、という思いがふくらみ異動を決めました。

異動先のWSTは、社員の健康増進や活き活きと働ける環境作りをサポートすることをミッションとしています。今回は私が主担当として行ったストレスチェックと職場環境改善の取り組みをご紹介します。

2.ストレスチェックの取り組みと結果

2015年から常時50人以上雇用している事業場にストレスチェックの実施が義務づけられました。自分のストレスの程度を把握し、必要に応じて早期かつ適切なケアをすることで、労働者のメンタルヘルス不調を未然に予防することが主な目的です。また、一人ひとりの従業員を対象とした検査だけではなく、グループごとの集団分析をすることで、職場ごとのストレス状況と健康に対するリスクを詳細に把握できます。

フューチャーでは、ストレスチェックの結果を職場環境の改善につなげるため、測定結果や集団分析結果を共有し、その後は検討改善活動を実施する流れで取り組みを行っています。

集団分析の結果は、リーダー層にはもちろん、可能な範囲で全社員にも共有をしています。(個人が特定できるような情報は一切開示していません。)
改善策の検討では、リーダー層、メンバー層をそれぞれ集めて前年の振り返りと最高な職場とは何か、を考えるディスカッションを行っています。

ストレスチェックでは ①ストレス要因となりうる業務の量・質、人間関係、②裁量権ややりがい、③個人のストレス対処能力、これら3つの観点で数値化し分析をしています。2016年からこれらの結果を経年比較しています。

産業医からは、「数値結果を見ると、他企業やIT企業の平均値と比較してフューチャーの結果はとても良い」とのコメントをいただいています。具体的な分析結果としては以下の内容でした。

・日々の業務量が多く業務が難しいが「人間関係が良い」と答えた人の割合が平均よりもかなり高い。
・裁量権が与えられ、やりがいを感じている人が多い。
・個人のストレス対処能力が高い人が集まっている。
・IT企業の平均と比較するとストレス反応の割合が少ない。

また、2019年までのコロナ禍前と2020年以降のコロナ禍後で比較しても良い変化がありました。

・業務の量的負担が減っている一方、業務の質は高く保たれている。
・コロナ禍でコミュニケーションがとりづらい中でも、人間関係がよいと答えた人の割合が増え、やりがいも保たれている。

結果として、「人間関係に配慮ができていることと、高難度の業務内容でやりがいを見いだせていることのそれぞれが良く機能していて、良い結果をもたらしている」と総評をいただきました。

フューチャーの特徴である、高難度の仕事に挑戦しつつも、裁量権や風通しの良い組織であることが数字としても裏付けができたと感じています。しかし、数値結果だけに満足せず、改善に向けた活動もセットで行っています。

3.最高の職場に向けたディスカッション

職場環境は全員で作る」という方針のもと、ストレスチェック後に、リーダー層、メンバー層に分けてディスカッションを実施しています。

リーダー層のディスカッションでは、「最高の職場とは?」というテーマでディスカッションを行い、環境に合わせた改善策を出してもらいました。

ディスカッションテーマは、原因や問題探しではなく、こうありたいと目指す地点に向けて、「今あるもの」「できていること」「可能性=資源」に焦点を当てる「解決志向」という考え方に沿って設定しています。以下のテーマで活発なディスカッションが行われ、実施できていることや今後取り組んでいきたいことなども具体的なアイデアがたくさん出ていました。

~ディスカッションテーマ~
1.最高の職場ってどんなだろう?
2.最高の職場にするために、すでにできていることは?あるものは?うまくいっていることは?
3.すでにできているところからさらに一歩進むためにメンバーの一員としてできることは?チームとしての取り組み内容や目標は?

リーダー、メンバーどちらのディスカッションでも満足度は高く、「同じ悩みを聞けたり、異なる部署の人との意見交換ができてよかった」、「他部署の人の取り組みを聞いて、1on1や情報共有、雑談会、キャリア相談などをやっていきたい」「職場環境は上司が作るものではなく、メンバー含めた全員で取り組むもの」との声がありました。

普段関わりのない社員同士、情報交換をすることで自分事として捉えられ、職場の環境改善に繋がるのだと感じました。

4.ディスカッションに取り組み始めてからの変化

2018年から運営に関わってきたメンバーに、このディスカッションに取り組み始めてからの変化について聞いてみました。

・年々熱量が増え、前向きに取り組んでもらえている。
・ディスカッションを継続していることや、コロナ禍をきっかけにコミュニケーションのあり方を問うような機会が増えたことで、全社員が自分事としてとらえることができるようになっている。

この意見から継続して同じテーマを繰り返すことに意味があるのだと思いました。コロナ禍に入って2年ほどで、1on1の実施、雑談会や1日1回の定例会議を意識して行っているチームが増えていることからも、ディスカッションは職場環境について考え、共有する場となっているのだと思います。

5.ストレスチェックを担当した所感

ストレスチェックを担当した当初は、前年通りトラブルなく実施することが目標でしたが、集団分析結果の共有やディスカッション企画を通して、自己信頼度をテーマにして、日々の仕事の任せ方、捉え方を皆で考えていきたい(問いたい)という思いが強くなりました。

そこで過去の実績を参考にしつつも、今回はどうすればより多くの人に職場環境について考え行動していただけるか、ということを考えながら企画を立て、実行していきました。

安全な環境で安心して働けるからこそ、クリエイティブで難易度の高い仕事に積極的に挑戦できます。今後も社員全員でそのような環境をつくり、個人が適切にストレスに対処できるようになっていくことで、より多くの社員が積極的にチャレンジしたいと思える「フューチャーらしい」職場環境にしていきたいと思っています。

どういった職場環境であれば心地よく働けるのか、またそれを実現するための具体的な改善施策については、今後も継続的に社員に問いかけ、探っていきます。

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