人生の選択肢が広がるロケーションフリー制度
フューチャーでは、2024年4月時点で163名(全社員の9.4%)の社員が働く場所にとらわれない働き方「ロケーションフリー制度(ロケフリ)」を選択しています。ロケフリが制度として定着しているのは、フューチャーの社員一人ひとりの人間力の高さと、創業以来大事にしているカルチャーが源泉となっています。
私は新卒でフューチャーに入社して、東京で数年間勤務した後に大阪にUターンしました。今回は私が経験してきた実例も踏まえつつ、「フューチャーにおけるロケーションフリー勤務(Uターン編)」についてご紹介します。
フューチャー入社後からUターンまでの経緯
改めまして、みなさんこんにちは。岡部公則(おかべ まさのり)と申します。私は、兵庫県神戸市出身で、大学卒業まで関西に住んでいました。新卒でフューチャーに入社後、東京での生活をスタートし、大崎にある本社に出社して勤務をしていました。2020年のコロナ禍から約3年間自宅でリモート勤務を行い、入社5年目の2023年に大阪にUターンをしてロケフリで勤務を開始することになりました。
ロケフリを考えたきっかけ
ロケフリを考えるようになったきっかけは2つあります。1点目が元々実家の近くで生活したいと考えていたこと、2点目が結婚したパートナーが大阪に異動になったことでした。
私の先輩社員に、結婚を機にパートナーの職場に合わせてロケフリを実施していた方がいて、入社当時からロケフリについて関心がありました。というのも、私が一人っ子ということもあり、いずれは両親と近い場所で暮らしたいと考えていました。そんななか、パートナーの職場が大阪に決まり、その職場が実家と近いことが分かって、まさに一石二鳥、今が関西に帰る時だ!と思い、ロケフリで働くことを上司に相談しました。この制度がなければフューチャーを辞めざるを得ない状況になっていたと思います。そう考えると、ロケフリ制度があって本当によかったなと思います。
ライフステージというものは変わり続けるもので、将来の計画を立てていてもまったく想定外のできごとが発生します。自分だけではなく、親・パートナー・子供にともなう生活の変化に対応するために、転職や離職する選択をすることも一般的には珍しくありません。ロケフリはそういったライフステージなどの変化に柔軟に対応可能で、自分と家族にとって、より良い選択をすることができる制度だと思います。
ロケフリに必要な事前準備
さて、それでは実際にロケフリ勤務をする場合、事前にどんなことが必要で、仕事にどんな影響があるのでしょうか?
まずロケフリを開始する際には、上長であるプロジェクトリーダーと働き方、キャリア、プロジェクトで求められる期待値や役割の認識合わせがとても大切です。ロケフリの懸念事項は主に「距離」の問題です。顧客やプロジェクトメンバーと対面業務が必要となる場合、首都圏在住の社員と比較して、当然のことながら交通費は高くなり、通勤時間は長くなります。プロジェクトリーダーはそのコストを見込んだうえでアサインする必要があるため、所属できるプロジェクトの選択肢が狭くなる可能性があります。つまり、そのコストを見込んでもアサインしたいとプロジェクトリーダーに感じてもらえる個人の力量が必要です。新卒入社当初であればスキル的に難しかったと思います。ですが、着実に成果を積み上げ、環境に左右されず高いパフォーマンスを発揮できる力量を身に付けたうえで、プロジェクトリーダーと可能な業務について認識を合わせていきました。一方で、「距離」の問題はチャンスとなる可能性もあり、もしもロケフリ周辺に顧客の所在地が近ければ、首都圏在住の社員よりも、フットワーク軽く顧客とのコミュニケーションを取ることができる、、、なんてこともあるかもしれません。
ロケフリによる仕事の変化
次にロケフリを実施したことによる日々の仕事の変化ですが、全くないと感じています。もともと当社はリモートと出社のハイブリット勤務を実施しているため、日々の仕事を自宅で行うことは変わりありません。プロジェクトメンバーや顧客との打ち合わせなどもビデオ会議で実施していますが、3年間完全リモート勤務をした経験もあり、問題なく業務を行うことができています。私は大阪でロケフリ後の業務を評価された結果、プロジェクトのチームリーダーを任されました。また、同じプロジェクトの他チームリーダーは石川県でロケフリを前提に中途採用された方です。フューチャーではロケフリだから新たな挑戦ができないということはなく、高いパフォーマンスを発揮し顧客やチームの期待に応えることができれば、ロケフリという勤務形態が日々の仕事に与える影響はないといえます。
ただ前述した通り、私の場合はリモート勤務の経験があることで、ロケフリ業務の影響がほぼないと感じました。一方で新卒入社の方はプロジェクト配属後すぐにロケフリをすることは会社になじむ点でもスキル的にも難しいと感じます。新卒入社の方は、入社後は大崎オフィスに出社することを前提に、研修が実施されます。新人の方にとっても、すぐに質問できる人が近くにいて経験を積むことができるほうが安心できるのではないかと思います。私もプロジェクトに配属された入社1年目の若手社員と対面でコミュニケーションをとることを目的として、大崎の本社に出社することもあります。
つまり、リモートワークは便利ですが、人に何かを教える・教わるという場面では、相手の表情や所作から読み取る情報がより重要だと感じるため、対面での機会も大切にしています。フューチャーは、新人のうちは対面で質問できる環境に身をおき、実力がつけばリモートでも成果が発揮できる状態になり、ライフステージの変化などがあればロケフリという選択肢もとれるので、働き手から見て働きやすい会社だと思います。
ロケフリの選択肢が人生の選択肢を増やす
コロナ禍という世の中の大きな変化によって、社会全体でリモート勤務の実践が促進された面があるかと思います。この状況を10年前に予測できた人はどれだけいるでしょうか。世の中の変化もライフステージの変化も、予想できる場合もあれば、できない場合もあります。そんな変化の最中にあったとしても、フューチャーという会社であれば、仲間とともに顧客の課題解決という難題に取り組み続けることができます。どこで働くかを理由に、自分が好きな仕事を変える必要なく過ごせるメリットはとても大きいです。
ロケフリ可能という条件から会社を探して、本記事に行きついた人もいるかもしれません。他にもロケーションフリー制度について書いている記事もあり、フューチャーの社風についてご理解いただけると思いますので、そちらについての記事も是非ご一読ください。