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物流現場で働いていた私がフューチャーに転職して1年半を振り返る

はじめまして、物流サービス事業部SCMコンサルティングチームの島田彩乃です。

私は、2022年5月にフューチャーにキャリア入社しました。前職は、総合物流企業で、3PL業務や国際輸送の事務、EC倉庫でのオペレーションに従事しており、システム構築とは関わりのない仕事をしていました。そんな私が、「なぜフューチャーに転職したのか」、「今どのように活動しているのか」をこの記事でお伝えできればと思います。フューチャーへの入社を迷っている方の中でも、特に「ITの経験値に不安を感じている方」や「物流現場にいるけれどITコンサルティングに興味がある方」の参考になれば幸いです。

1.物流現場で日々抱いていた疑問

現場で業務を行う中で、日々感じていた疑問があります。それは「今の技術ならもっと効率的なシステムがあって良さそうなのに、なんでこんなに非効率な作業をしないといけないのだろう」ということでした。
具体的には、
・100枚近い伝票に書かれている品目ごとの合計を手計算で確認する
・入庫品の伝票番号を目検でチェックし、伝票番号をExcelに手入力して帳票を作る
・倉庫を自動化する機器を導入したのに、安定稼働させるために結局現場に人が出ている
…といった業務です。どの現場でもシステムを使用しており、定期的に新しいシステムが導入されたり、機能が追加されたりしていましたが、上記のようなアナログな業務はなかなかなくなりませんでした。

「どうしたら現場が楽になるような仕組みを導入できるようになるのだろう」と漠然とした思いを抱えて業務を行っていました。そんな中、システムの企画に興味を持つきっかけになったのが、入社4年目にEC倉庫の移転に伴う倉庫管理システム改修と倉庫制御システム導入を経験した時です。できあがったシステムに合わせて運用を考え、オペレーションを組み上げていくことに面白さを感じた一方、想定通りの結果にならずに運用でカバーせざるを得ない状況にもどかしさを覚えました。この経験を通して、システムが企画される上流工程に携わりたいと思うようになり、転職を考え始めました。

最終的にフューチャーを選んだ理由は、経営・業務・ITの三位一体でコンサルティングを行っていることに魅力を感じたからです。三位一体のコンサルティングとは、「経営戦略と業務改革やシステム改革をそれぞれ切り離して考えるのではなく、複合的な視点を持ってコンサルティングを行う」ということを意味します。私は、物流現場で日々働く中でシステムの重要性は強く実感していましたし、荷主の戦略によってオペレーションが左右されることも度々経験していました。その経験から、物流現場の生産性を上げるためには、荷主の経営戦略と繋がった業務改革やシステム導入が必要ではないかと考えました。フューチャーであれば、そういった考え方で業務に携われるのではないかと思い、入社を決めました。

2.入社後はじめてのITコンサルタント業務

入社後、10か月ほどの間は、特定のお客様は持たず、会社として進めているプロジェクトに参加しながら、OJT形式で資料作成や倉庫分析の基礎を身に付けました。物流現場がより効率的になるような仕組みづくりに携わりたい、という想いはあったものの、システムやコンサルティングに関する知識が不足している自分に何ができるだろうか、と悩んでいた時期でもあったので、とにかく振られた仕事は何でもやる精神で日々を過ごしていました。

その時期でもっとも印象に残っているのが、フューチャーが初めて出展した国際物流総合展です。私は、運営事務局として携わり、展示物の作成や関係者のスケジュールを調整して運営の推進を行いました。当日は盛況で終えることができ、結果として、約500社の企業にアプローチすることができました。私だけの力ではありませんが、フューチャーの物流領域での取り組みを外部にアピールすることに貢献できたと思います。当時は、出展を無事に果たすことに必死でしたが、振り返ってみると、全体を意識して足りないタスクを自ら補っていく姿勢や、関係者から意見を聞きつつ形にしていく経験は、他のプロジェクトでも活きるスキルになっていると感じます。また、展示の準備をするにあたって、社内の事例をかき集めたり、押し出したいソリューションの話を聞いたりするうちに、フューチャーってこんなこともできるのか、とわくわくしたのを覚えています。

3.事業会社からコンサルファームに転職して苦労したこと

入社後、企画系の社内プロジェクトに複数参加して基礎を学ぶ中で、もっとも苦しんだのが、事業会社とコンサルティング会社の考え方の違いと慣れない専門用語でした。まず、「常に根拠が求められること」に戸惑いました。

物流の現場では基本的にマニュアルに従って正確に作業することが求められます。イレギュラーがあっても、一定のルールに従って処理できることがほとんどでした。そのため、仕事をする上で「なぜそう言えるのか」といった根拠をあまり意識することがありませんでした。一方でコンサルティングの仕事は決まった答えがあるわけではないため、資料作成ひとつをとっても、常に「どうしてそうしたのか」の根拠が求められます。頭では分かっていても、これまで実践したことのない考え方だったため、無意識に書いた言葉の理由を聞かれて答えに詰まったり、感覚で分かっていることが上手く言語化できなかったりして、考え方の転換に苦労しました。

また、IT用語やコンサルティング用語になじみがなく、最初の頃は打ち合わせの内容を理解するのに必死でした。会議の発言で分からなかった言葉の意味を都度調べたり、理解できなかった部分をその場で聞いたりしていくうちに徐々に話が分かるようになり、理解を深めることができたと思います。分からないことがあっても、遠慮せずに聞ける雰囲気があり、聞けば誰でも丁寧に教えてもらえる環境がありがたかったです。

4.顧客プロジェクトへのアサイン

入社して1年経たないくらいの時期に、物流企業様のIT企画支援のプロジェクトに参画することになりました。システムの上流工程が知りたいという想いは入社当初からあり、加えて、前職での経験から国際物流に関するプロジェクトに興味があるということも周囲に伝えていましたが、どちらも考慮したプロジェクトへのアサインになったことは驚きでした。フューチャーでは個人のやりたいことや希望が最優先されるという話を聞いていたのですが、その文化を実感しました。

プロジェクトではお客様のイメージする漠然とした実現したいことを、データやヒアリングを基に具体化し、企画としてまとめ上げていくことに取り組んでいます。実際に業務を行っていた経験から、顧客業務へのキャッチアップが早いこと、また、顧客が感じる課題をリアルに想像できることは、強みになっていると思います。打ち合わせにおいて、具体的な話とともに意見を出すことで提案の質を向上させることができ、企画支援で力になれていると感じます。まだまだ私が貢献できている範囲は広くはないですが、「フューチャーさんがいたから、ここまで進めてこられた」といったお言葉をお客様から頂けたときには、とても励みになりました。

5.まとめ

事業会社からITコンサルティング企業への転職は今思い返してもチャレンジングな選択でした。でも、フューチャーには挑戦する人を応援する風土があり、とにかくやってみようと思える環境があったおかげで、ここまで取り組むことができました。定期的にリーダーと面談の機会があり、振り返りや目標設定を意識的に行っていることも自分にとってプラスになっています。今は資料作成に加えて、お客様との議論のリーディングに挑戦しています。関係者の想いをまとめて施策を具体化するというのは一筋縄にはいかないですが、自分が関わっている企画がお客様の現場に、あるいはお客様のお客様に繋がっていると思うと、やりがいを感じます。

将来的には、私の強みである物流とITの領域を掛け合わせ、現場の方やIT担当者、経営層など、物流に関わるすべての関係者の想いをまとめ、プロジェクトを推進できる人材を目指したいと考えています。そのことによって、少しでも物流業界の課題解決に貢献していきたいです。

フューチャーには、物流領域に経歴を持つ方が多数在籍しており、皆さん、物流をもっと良くしたいという想いで集まっています。それぞれのバックグラウンドによって得意領域が異なるので、自分に足りない知識があっても、お互いの知見を共有しながら仕事ができます。そのため、物流に想いのある人には魅力的な環境だと思っています。

物流を何とかしたいけど、今の自分だけではどうにもできない、といった想いを抱えている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に実現していきましょう!



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