ワクワクする仕事に取り組むことの重要性~フューチャーでの20年間を振り返って~
こんにちは。 物流サービス事業の責任者の産形 満義(うぶかた みつよし)です。現在は、「物流領域におけるDX推進パートナーとして、お客様とともに、物流の社会課題に取り組む」ことをミッションとして位置付け、物流DX(物流×IT)に取り組んでいます。私は前職でソフトウェア開発を3年ほど経験したのち、1999年に当時のフューチャーシステムコンサルティングに入社しました。振り返るとさまざまな専門性を持つ仲間達と、幅広い業種・業態のお客様の難問解決を実現してきた、あっという間の20年でした。この記事では、私のこれまでの経験を踏まえて大事にしていること、そしてフューチャーで求められることについてお話したいと思います。
1.フューチャーに転職することで気づいたコンサルタントとして必要なスキル
さて、ここからは私のキャリアについて振り返りながら、その中で気づいたコンサルタントとして必要なスキルについてお話しします。
フューチャーに転職を決めたのはキャリアアップしたいと考えたからです。今思うと恥ずかしいのですが、当時はたった3年間ソフトウェア開発に従事しただけで、ITについて一人前になったつもりになっていたのです。
前職での最後の仕事では、20名強のデリバリープロジェクトの仕様責任者としてプロジェクトを推進していました。この経験をもとに、システムコンサルティングにチャレンジしたい、というのが当時の転職の動機でした。念願かなってフューチャーに入社し、すぐにグランドデザインのプロジェクトにアサインされました。いきなりやりたかったことができるなんて運がいいと思った私の気持ちは、業務に入ると一変します。メンバーが話をしている内容や、お客様に説明している内容が、理解できないことだらけだったのです。
そもそも、フューチャーのグランドデザインでは、①業務全体の理解と最適化、②最新技術の理解と目利き、③システムのデザインの3つが求められます。この3つの特長を前職の経験から感じたことを交えて説明します。
①業務全体の理解と最適化
フューチャーのグランドデザインでは、お客様の業務の理解と、データの発生から会計処理にいたるまでのデータの流れ・機能の把握が不可欠です。お客様のビジネス・関係取引先を支えるすべての業務機能である、予算・計画・実行・請求支払・一般会計・グループ会計・管理会計などを理解し、最適化をしていきます。私は、前職での3年間でかかわったシステムの実現範囲がいかに狭かったかを痛感しました。
②最新技術の理解と目利き
フューチャーが経営とITを同時にデザインし、具現化するシステムはお客様が今後10年以上に渡り利用されるものです。そのシステムの技術選定には、技術動向の正しい理解と選定が不可欠となります。前職では、決まった技術要素の上でただソフトウェアを作っていただけだったということに気づき、ネットワーク・サーバ・セキュリティ・データベースといった領域における技術について、「使ったことのあるもの」しか知らなかったのだと愕然としました。この知識ではお客様にとっての最適を提案できません。
③ビジネス・システムのデザイン
お客様が競合優位を実現するための武器を提供するためには、お客様の経営戦略の理解と解釈、それをシステムに落とし込むことが重要です。一方で、お客様にとって差別化領域でない部分は、なるべく安価なERPなどパッケージを標準適用し、戦略領域は効果を試算しつつ、必要な投資を行うことによって、投資効果は最大化されます。前職では、お客様に言われたものを作るだけの仕事だったと痛感しました。
このように、フューチャーでいう「グランドデザイン」はお客様の業務全体を俯瞰し、機能配置・稼働システムを理解・整理・分析し、最新技術を活用してお客様のビジネス・システムをデザインすることです。フューチャーで仕事をしていくにつれ、自身が前職でやってきた技術領域や業務知見、実現範囲の狭さを実感することになりました。
2.働くうえで大事にしていること
よくメンバーには、「チャレンジできる環境を選んだほうが成長につながるよ」と伝えています。でも、私自身は、提示されたアサインプロジェクトについて、断ったことは一度もありません。どんな仕事でも、自身のチャレンジをイメージできるようなワクワクする(場合によってはヒリヒリする)仕事に思えたからです。私は幸運にも、30代前半で、後に超大規模となる案件の立ち上がりフェーズでアカウント責任者を経験することができました。振り返ると苦労も多くありましたが、それ以上に成長することができたと実感しています。この経験は現在、新しい提案をする際の「ワクワクするような仕事か」という観点や、メンバーをアサインする際に考える「そのメンバーにとってチャレンジできる環境か」というポリシーにつながっています。チャレンジをし続けることで成長は加速すると私は考えます。
3.どんな人がフューチャーに向いているか
私が考えるフューチャーに向いている人は「挑戦を通じて成長したい人」「リーダーシップを発揮できる人」「コンサルタント×専門性を磨きたい人」です。
フューチャーにはチャレンジングな難度の高い仕事が多く存在します。フューチャーの持つ技術力・デザイン力を武器にお客様のより難しい課題の解決にチャレンジすることで我々自身も大きく成長してきました。グランドデザインからサービス実現までお客様に伴走し、結果にコミットできる環境だからこそ、「絵に描いた餅」で終わることなくプロジェクトを完遂しています。一気通貫でプロジェクトに関わることができることは他社にはないフューチャーの魅力です。だからこそ、「実現力」も身につきます。
我々のお客様との関係性は、中長期にわたることが多々あります。我々は単なる機能実現者(=いわれたものを作る)ではなく、お客様のビジネスやその業界の課題・難題に真摯に向きあっています。そしてその難度の高い仕事で結果を出すには、チームワークで物事を進める必要があります。チームでの力を最大化するために、チームをデザインする際には、あえてさまざまな役割のリーダーを配置します。その結果、プロジェクトではほとんどすべてのチームメンバーが何かしらのリーダーの役割を担うということになります。ですので、どんな年次の社員であっても「リーダーシップ」は必須のスキルです。加えて、フューチャーで活躍する人はプロジェクトを推進するために不可欠な「コミュニケーション力」や「自己管理能力」、「論理力」を持ち合わせている人が多いです。
また、IT業界では、「プログラマー→システムエンジニア→プロジェクトマネージャ」といったキャリアパスがスタンダードのようにいわれていますが、フューチャーでキャリアパスを描くにあたっては、「コンサルタント力×専門性」を磨くことが重要です。専門性とは例えば「技術力(クラウド・DB・開発技術・AI・最適化・・・)」「システム構築技術(移行・品質・・・)」「マネジメント」「業務の専門性(物流でいうと、国際物流・輸配送・省人化倉庫デザイン・・・)」といったさまざまな要素が考えられます。フューチャーでは、「コンサルタント×専門性」の組み合わせで評価しています。極論をいうと、技術力に特化したくて、マネジメントには全く関心がない、という人であっても「価値ある技術力」が顧客に提供できるのであれば評価されるべき、という考え方です。コンサルタントとして「専門性」を磨きたい人にはフューチャーはうってつけの環境です。
4.最後に
ここまで、私自身のキャリア、仕事をする上で大事にしてきたこと、フューチャーで活躍している人の人物像についてお話をしてきました。フューチャーには難しくて社会貢献度の高い、そしてわくわくする仕事が多くあり、プロジェクトを「絵に描いた餅」で終わらせない実現力を身に付けられる環境があります。また、昨今では「SCM最適化」などのキーワードがトレンドとなっていますが、川上からだけでなく、川下からも最適化を提案・実現できるコンサルティングファームは、世の中にはまだまだ少ないのではないかと感じます。物流業界におけるフューチャーの強みは、物流事業者の基幹システム構築実績、流通サービスの深い知見に基づく商流・物流の最適デザインと実装ができる実現力です。 長らく物流・流通業界に対して課題感を持ち、お客様とともに解決に取り組んできたフューチャーだからこそ、実現できることがあります。物流や流通といった業界に課題を感じている方や、熱い想いをお持ちの方は、ぜひフューチャーの選考にチャレンジいただきたいです。一緒に難題を解決していきましょう。3年後5年後に振り返ったとき、これまでにないスピードで成長している自分に出会っていただけるとお約束します。