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新人1人に現場社員3人がサポート。会社ぐるみで進めるフューチャーの新人研修について聞いてみた

はじめまして。馬場 栞南(ばば かんな)です。フューチャーには2019年7月に新卒入社し、現在は小売系プロジェクトに所属しています。

私が新人研修を卒業してから約1年が経ち、私のプロジェクトにも後輩が入ってきました。そんな後輩たちを見ていて、私は研修中の指摘や先輩社員たちからのアドバイスを思い出すことが多々あります。むしろ、研修中に言われたことはこういう意図だったのか、と現場に出てからの方が強く実感しています。

これは、研修チームだけでなく現場の先輩社員も新人研修に関わり、会社全体で新人をサポートする社風が影響している、と私は感じています。研修のうちから色々な先輩に相談できたり、現場の様子を知るイベントがあったり、現場の先輩に具体的なアドバイスをもらえる環境があるからこそ、研修に閉じずアサイン後も生かせる学びを得ることができると思います。

今回は、自分にとって大きな成長の場となった1年前の新人研修を振り返りながら、実際に研修サポーターを務めた先輩社員やグループリーダー(GL:複数プロジェクトを束ねて事業を推進していく役割)にインタビューしました。私も先輩社員になって、新人研修当時とは違った印象を感じることがたくさんありました。新人の目からは見えない、先輩社員の優しさや努力を垣間見ることで、フューチャーの新人研修を理解することにつながるといいなと思います。

なお、フューチャーの新人研修については、いままでもいろんな角度から紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。

研修サポーターとは?Feel To The Futureとは?

まず、「研修サポーター」という名前が聞きなれない方も多いと思いますので、フューチャーの新人研修の仕組みを簡単にご説明します。

フューチャーの新人研修には担当GL・研修サポーター制度があり、研修中の悩みやアサインへの不安を少しでも取り除き、新人に前向きに研修に取り組んでほしい、という思いで新人と関わる人たちがいます。

新人1名につきGLが1名と、そのGLに抜擢された数名の先輩社員が研修サポーターとしてその役割を担います。研修中の新人の成長をサポートしつつ、新人が気になったことを気軽に相談できる存在です。

彼らが中心となって行う取り組みとして「Feel To the Future(FTTF)の開催」や「新人との週報を通じたやり取り」などがあります。

FTTFとは、ITスキルの習得が中心である新人研修のなかにあって、新人に「フューチャーで働く意義」や「フューチャーで実現できる明るい未来」を感じてもらうことを目的としたイベントです。実際にどんな内容を行うかは、各サポーターに任されています。サポーターたちは、担当する新人のことを考えて、いろいろなイベントを企画します。月に1回程度のペースで開催され、イベント費用については会社からも費用補助が出ます。

週報は、新人が研修中に送る報告書であり、GLやサポーターとのコミュニケーション・ツールでもあります。フューチャーの研修では進捗が人によって異なるため、自身のカリキュラムの進捗具合、できたこと・できなかったこと、今週の学びなどを記載します。週報は研修チームだけでなくGLやサポーターにも送信され、先輩社員たちは様々なアドバイスや質問への回答などを週報に返信する形で、新人とコミュニケーションを取っていきます。

週報の体裁は自由です。私も研修の最初の方は作成するのにかなり時間が掛かりましたが、その分サポーターからの返信が嬉しかったことを覚えています。また面談も何度か実施され、新人が不安なく研修を進められるようサポートされています。

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GL/サポーターがグループで新人をサポート。GL/サポーターと研修チームの間で新人の情報を共有しながら、多方面から新人の成長を後押しする。

今回、先輩社員方がどんな思いで新人と関わっていたのか知りたいと思い、インタビューを実施しました。

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今回、私(写真左上)がインタビューしたのは、2020年4月の新人研修でサポーターを務めた坂本菜緒さん(2018年新卒入社/写真右上)・橘春花さん(2017年新卒入社/写真左下)と、GLの高橋雅さん(2003年新卒入社/写真右下)です。

会社ぐるみ合成

研修サポーターはどのようにして決まる?

馬場:早速ですが、坂本さんと橘さんが研修サポーターになった経緯と当時の心境について教えてください。

坂本:もともと教育に携わる仕事がしたくて、面談のたびに上司に伝えていました。そうしたら、GLである高橋雅さんから研修サポーターをやってみないかと声をかけていただいたんです。なので嬉しかったですね。

馬場:そうだったんですね!フューチャーは「やりたい」と伝えると思いを汲み取って挑戦機会につながることが多いですよね。私も何度か経験があるので、その嬉しさが分かります。

橘:私は特にやりたいと言ってはないですが(笑)、GLから突然メールが来て担当することになりました。最初は驚きましたが、自分が新人の頃のサポーターも自分と同じ4年目だったなあと思い、GLからも「期待してるよ」と言われたので前向きな気持ちでやってみようと思いました。

馬場:確かに、サポーターは3~5年目の社員が多い印象です。思いがけない依頼でも上司の期待があると頑張ろうとなりますよね。

FTTFで得られるものとは?プロジェクトの理解が深まる、だけじゃない。

馬場:FTTFではどのような内容を実施しましたか?

坂本:私たちのグループでは、オンライン懇親会とプロジェクト紹介を実施しました。

オンライン懇親会では、グループ内の新人2~3人に対してサポーター2人がローテーションでついて、新人と対面で会話しました。プロジェクト紹介では、新人が興味を持ちそうなものを選定して資料を作成し、プロジェクトの業務や技術を具体的に説明しながら質問に答えました。

企画は橘さんと一緒に担当しました。日程が直前に決まり、内容決めや準備は結構バタバタ。でも終了後は新人との仲が深まり、新人の方からも「いつもは聞けない話が聞けてよかった」と感想をもらえたので嬉しかったです。

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オンライン懇親会の様子。この日は夜のオンライン飲み会ではなく、日中のランチ会として実施。

橘:オンライン懇親会では、対面で関わることの大切さを改めて感じることができました。FTTF以前から週報のやり取りをしていましたが、カメラをオンにして直接話すことで、それまでは見えなかったパーソナリティがわかって面白かったです。

また、他のプロジェクトのグループとも合同で実施し、自分が普段の業務では関わらない社員とつながることができたのも良いことだと思いました。

馬場:パーソナリティーは、週報から感じていたのとギャップがあったんですか?

橘:そうですね。真面目で大人しいと思っていた新人が陽気だったり…。そこから週報の返信の文面も少し変わりました。

馬場:たしかに。自分が新人だったときのことを思い返すと週報では真面目に見られようとしていた気がします。文面だけではなかなか本当の性格は伝わりづらいですよね。高橋さんはFTTFには参加されましたか?

高橋:実は、オンライン懇親会には参加していないんです。GLがいると新人が委縮してぶっちゃけた話ができなくなるかなと思って、あえて参加しませんでした。

馬場:なるほど、あくまでも新人が楽しめるように色々気遣いもされているんですね。では今後FTTFでやっていきたいことなどはありますか?

高橋:毎回どんな内容にするかは試行錯誤しているので、他のグループでの内容を共有したりグループをまたいでの交流もできたらいいなと思っています。

企画をしたイベントだけではなく、実際の仕事の雰囲気を知ってもらうことも大切です。他のグループではプロジェクトの朝会に参加しているところもあるので、そういう取り組みもできたらいいですね。

馬場:ありがとうございます。FTTF自体は去年から始まったので、橘さん・坂本さんが新人のときには無かった取り組みです。関わってみて、「自分が新人のときもあった方がよかった」という思いはありますか?

坂本:ほしかったですね。自分も担当サポーターはいましたが、こういった取り組みはなく、プロジェクトのことが深く理解できていませんでした。なのでアサイン希望を出すにしてもプロジェクトの情報はうわさで集める程度でしたね。

橘:私も同感です。また、私たちのグループのFTTFでは他のプロジェクトの先輩とも接する機会がありました。色々なプロジェクトの情報が得られるだけでなく、担当サポーター以外にも頼れる先輩が増えるのはとてもよいこととです。

新人の成長は、自身の成長にもつながる

馬場:次に、新人のサポートで大変だったことを聞かせてください。

橘:週報のやり取りですかね。片手間でできる仕事ではないと感じました。自分が新人のときは、週報への返信内容で落ち込むことも多かったので、落ち込ませずにポジティブに改善点を伝える方法を考えるのが難しかったです。

馬場:毎週のやり取りにどのくらい時間がかかっていましたか?

橘:新人1人につき20~30分、担当していた新人が4人いたので2時間弱くらいかかっていました。

馬場:え、そんなに…!私が新人の頃も返信をもらっていましたが、5分くらいでサッと返信していると思っていました。短時間でこんなアドバイスが書けるって先輩はすごいなって。

橘:そうですよね。でも難しかった分、教える立場としての成長を感じることができました。

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こちらが橘さんの実際の週報のやりとり。実務経験を積んでいるからこそのアドバイスや、新人が前向きになれるような言葉を投げかけているのが伝わってくる。

坂本:私も週報のやり取りは、今までとは違う頭を使う感覚でした。週報の文面から、どういう気持ちでこういう報告をしているのかを考えて返信していました。3か月でここまで成長するんだって目に見えて実感できたのは嬉しかったし、他のサポーターの返信も見ることでアドバイスの仕方を学ぶこともできました。

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こちらは坂本さんの返信。新人の気づきに共感し、さらに伸ばそうとしているのがわかる。

馬場:大変な分、新人の成長だけでなく自分の成長というのも実感できるんですね!高橋さんはもう何年も新人を見続けていますが、新人との関わりから得るものはありますか?

高橋:柔軟な発想を持っていて、新人と関わるのは楽しいです。どうしても目の前の仕事の頭になってしまうので。なので新卒採用や研修関係の仕事は、新しい刺激を受けるチャンスだと思って取り組んでいます。

結局のところ、アサインはどうやって決まる?

馬場:ここまで研修時の話をしてきましたが、研修の次のステップはアサインです。高橋さんはGLとしてアサインにも関わると思いますが、アサイン時に意識していることを教えていただけますか?

高橋:まず、私の場合は研修の成績は全くと言っていいほど気にしていないです。

馬場:さっそく意外です(笑)

高橋:研修を修了した時点でITスキルやビジネススキルが実務に通用するレベルの人なんてほとんどいないと思っています。研修の成績が良い人も良くなかった人もそういう意味では皆一緒なんですよね。それよりも、プロジェクトに対していい刺激を与えられるか、や成長意欲などを重視して見ています。あとは、プラス要素としてプロジェクトの雰囲気に合うか、も気にしたりしています。

馬場:自分の研修中は良い成績で研修を進めることに必死でしたが、今思うと研修時の成績と、アサインされてから活躍するかどうかは全く関係ないなと思います。スキルだけでなく、その人の意欲やパーソナリティーの方が大事だったりするんですね。貴重なお話ありがとうございました!

会社ぐるみ編

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いかがでしたでしょうか。研修チームだけでなくプロジェクトの社員も一体となって新人を育てるフューチャーの文化を、少しでも感じ取って頂けたら嬉しいです。

私が今回のインタビューを通して感じたことは以下の3つです。

・自分が新人の頃に思っていたよりも、先輩社員は新人の気持ちを考えて試行錯誤しながらサポートしてくれていた

・研修サポーターとして新人と関わることは、新人の成長だけでなく先輩社員自身の成長にもつながる

・フューチャーでは新人の思いを尊重し、先輩社員が積極的かつ責任をもって新人と関わっている。

簡単ではない分、やりがいも感じることができる新人と関わる仕事に、私も機会があったらチャレンジしてみたいと思いました。最後までお読みいただきありがとうございました!

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