きっかけは競技プログラミング!フューチャーでデザインする私のキャリア
はじめまして。Strategic AI Group の大村俊輔です。私は趣味の競技プログラミング(以下競プロ)がきっかけでフューチャーに2022年12月にキャリア入社しました。
就職や転職を検討している競技プログラマー(以下競プロer)の方々の参考となれば幸いです。
1.Non-ITの私が転職を決意したきっかけ
学生時代は化学を専攻し、新卒で入社した前職では化学分析を担当していました。薬品や分析装置に囲まれた実験室で10年以上を過ごしていた私が競プロに出会ったのは約5年前の40歳直前のころです。当時はIT関連職でもなかったため、将来ITコンサルタントになるとは想像もしませんでした。
そんなある日、偶然見かけた雑誌にPythonの特集記事があり、Pythonは習得が簡単で何でもできる等と書かれており、何となくそれが本当かどうかを確かめているうちに競プロにたどり着きました。やがて、コードを書くことが楽しくなり、毎晩仕事の後に競プロの問題を解き、週末の夜にはコンテストに参加するようになりました。そして、思いがけず良い成績が出たり伸び悩んだりを繰り返しているうちに、競プロerとして徐々に力が付き、同時にコードを書くスキルも身に付いていました。コードが書けるようになると、今度はそれを競プロ以外のものにも使ってみたくなりKaggle等の競技データサイエンスへ参加したり、簡単なWebアプリを作成したりして遊んでいました。その後、身に着けた力を遊びだけではなく、世の中のために役立ててみたいと考えるようになり、転職を決意しました。
2.転職時に考えたのは「本当にコードを書きたいか」
転職を決意したものの、IT未経験で武器はコードを書けること、それも競プロで使用しているPythonのみでした。また、そもそもIT系にどのような職種があるかも良く分かっておらず、自分の適性もよく分かりませんでした。
ただ、転職サイトに登録してみると、スカウトがたくさん届きました。 それなら先輩競プロerが活躍している会社を選べば、競プロerを上手く使うノウハウがあって、私も活躍できる可能性が高いだろう。また、せっかく転職するのだから、しばらくは技術者でいられる会社が良いな、等と簡単に考えていました。
とはいえ、応募し本格的に動き出すと、当然こんな転職活動では上手くいきません。
転職活動をする中で、自分のやりたいこと、得意なことを考える日が続きました。やがて、そもそも私は本当にコードを書きたいのか?という疑問にぶつかりました。私はこれまで競プロerとして楽しくコードを書いてきたので、それは当然Yesだと思っていたのですが、よく考えたらそれはNoではないものの、完全なYesではないことに気が付きました。私にとって楽しいのは目的を達成する方法を考えることで、コードを書くことは考えた内容を記載する方法でしかなかったのです。
そのことに気付いて、転職活動の方針が変わりました。
➀目的を達成する方法について考えられる仕事(アウトプットとしてコードを書くことが前提)
➁競プロを通じて身に着けたアルゴリズムの実装力が生かせる仕事
上記2点が叶う職業を考えると自然とITコンサルタントにたどり着きました。
3.フューチャーを選んだ理由
ITコンサルタントとは何だと思いますか?
一般的に、IT技術を通じてクライアントの課題を解決すれば、それはITコンサルタントと見做されることが多いように思います。そのため、ITコンサルティングという仕事は技術寄りからコンサル寄りまで幅広い業務が含まれます。恐らくそこが当時の私も含め競プロerから見たら怖いところではないでしょうか。
そんな中で出会ったフューチャーでは先輩競プロer達が活躍しており、カジュアル面談や採用面接を通していろいろと質問することで、感じていた以下の不安がクリアになりました。
選考前に不安に感じていたこと
希望と全く違うところに配属されないか
コンサル色が強い会社で、技術者の扱いが悪い可能性があるか
マネジメントの力が無いと昇進できない環境ではないか
カジュアル面談や採用面接を通して確認できたこと
新人研修で全員コーディングを行う技術力の高い会社であること
グラデーションキャリアパスという考え方があり、技術やマネジメント、その他強みを活かし、希望するキャリアを選択できること
会社都合の一方的な辞令ではなく、本人の希望や適性を見てアサイン先を決めること
フューチャーであれば経験を積みながら自分の目指す方向を決めることができ、また、違う分野の業務を間近で見て、自分に合いそうであれば別の方向へ向かうこともできそうだと思いました。そして最も重要だったのが、話を聞いた社員に共通して、仕事や技術にとても真摯でありながらピリピリしてはいない、そんな雰囲気を感じたことでした。自分が描く成長した姿と重なり、フューチャーにお世話になることに決めました。
4.競プロerがフューチャーに就職してみて
転職前は40台半ばのIT職未経験人材が会社に馴染めるのか不安に思っていました。幸いフューチャーには、自社を「動物園」と言う人がいるくらい、ユニークな人が多く、多様性を受け入れるカルチャーがあります。また、入社半年くらいまでは特に、馴染めているか、何か困っていないか等、手厚いフォロー体制があり、馴染むことに関しての不安を早い時期に払拭してもらえました。
そして、キャリアの要望を伝える機会、フィードバックが得られる機会が多く、納得して働くことができています。実際に私は希望していたデータサイエンティストとしてプロジェクトにアサインされています(データサイエンティストもIT技術を通じてクライアントの課題の解決を行うので、ITコンサルタント職の一種です)。
また、おそらく競プロerの皆さまが気になる、「競プロは役に立っているか?」ですが、答えはYesです。データサイエンティストは仮説を立て、検証に必要なデータの加工用コードを書きますが、コードを考えるスピード、書くスピードが速いのは武器になっています。
ただ、私はそれだけで終わるつもりはありません。データを加工して結果を報告するだけでなく、クライアントと共に汗をかきながら業務を理解し、効果のある提案を行い、実行をフォローして価値を提供できるデータサイエンティストを目指したいと考えています。それには競プロの経験だけでは不十分です。この環境でたくさん学んで力を付けて、自分の力を世の中の役に立てたい。今はそんな気持ちで充実した日々を過ごせています。
競プロerの就職・転職が、ITコンサルタントという職種が、フューチャーが気になった方は、ぜひ一度ご連絡いただければと思います。