技術者を育てるイベント「技育祭2020」参加レポート
ご安全に。TIG/DXチームの栗田 真(くりた しん)です。私は大学時代に人工衛星に搭載するX線観測機器のシステムを実装し、鉄鋼メーカに新卒入社した後、フューチャーに転職してきました。マイコン制御システムや工場制御系システムを担当していた経験を活かし、現在はIoT案件や工場案件を担当しています。
フューチャーでは12月19~20日に行われる「技育EXPO」に参加予定です。「技育EXPO」は未来の "技" 術者を "育" てることを目指し、様々な取り組みを行う「技育プロジェクト」の一環としてサポーターズさんが行う22卒向けエンジニア就活イベントです。
この出展に合わせて、以前7月に技育プロジェクトの第1弾、技育祭に参加した時の様子をレポートします。ぜひこのレポートを読んで興味を持ったら、EXPOの企業プレゼンや座談会に来ていただければ幸いです。
1.技育祭とは
技育祭(ぎいくさい; Geek SAI)は、サポーターズさんが運営する技術者を育てることを目的とした、エンジニアを目指す学生のためのカンファレンスです。もともと2020年3月に渋谷ソラスタで開催予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で延期となり、7月4日, 5日の二日間にわたってZoomを利用してオンライン開催されました。
技育祭のコンテンツは4つからなります。
(1)ゲスト講演
(2)企業ルーム(スポンサー企業によるオンラインブース)
(3)LT大会
(4)懇親会
参加学生の皆さんは事前に参加したいコンテンツを選んで登録をする形です。このうち、フューチャーは(1)、(2)、(4)に参加しました。
2.VPoE宮原さん登壇レポート
ゲスト講演はメディアアーティストの落合陽一さんやRuby開発者のまつもとゆきひろさんをはじめ、約30名の豪華ゲストによって行われました。フューチャーからは、執行役員(Vice President of Engineering; VPoE)である宮原さんが登壇しました。
・発表内容について
宮原さんの発表タイトルは『イケてるコードが書けるITコンサル最強説』でした。一般的にITコンサルティングの仕事は企業を顧客に行うため、業務の特性上、公表できない内容が多く、実態が社外になかなか出ません。そのためITコンサルティングというと「カタカナ横文字が飛び交う」「パワポだけ作って下請けへ仕事を丸投げ」といったイメージで見られやすく、フューチャーもそのようなイメージで見られることがあります。
確かに従来のように仕事が分業化されたプロジェクトだと、計画立案はÅ社、プロジェクト管理はB社、システム構築はC社というような形になり、ITコンサルティング会社は前工程だけ担当するように見られがちです。
しかし、これからの時代に求められるのは、顧客と一緒にビジネスを考え、自らプロジェクト管理を行い、技術選定と実装が自分で行えるような人材です。プロジェクトを理解した人間自らコードを書くため、意思疎通にかけるコストも少なく、スピーディーに課題解決を行うことができます。
本講演でご紹介した実際のプロジェクト事例は残念ながらここで触れることはできませんが、興味がある方は今後フューチャーの参加する各種イベントに参加いただきたいと思います。
・参加者の反応
コロナ禍で一気に市民権を得たウェビナー形式ではありますが、講演する立場からすると参加者の反応が分かりづらいという悩みがあります。特に今回質疑応答はZoomのチャット機能を利用しましたが、オンラインのため参加者同士で空気を読み合うことができず、またチャットで打ち込むまでにも時間がかかるため、最初なかなか質問が出てこずヤキモキしながら過ごしていました。
最終的には多くの方から質問をいただき、またTwitterでも反応いただきました。たくさんの方からフューチャーに興味を持っていただけたようで、ありがとうございました。
3.企業ルーム(オンラインブース)レポート
オフライン出展であれば企業ブースを出展し学生の皆さんと交流することができますが、今回は企業毎にZoomでルームを作り、そこに学生の皆さんが入室する形式でした。
・ブース様子紹介
企業ルームの中での時間の使い方は企業毎に任されています。今回のイベントでは、最初に会社紹介を行い、その後コンサルタントの仕事と働き方について質問を受け付ける形式としました。今回複数回に分かれて話す機会が設けられていたので、学生の人数もうまく分散していました。そのため、フューチャー社員および学生の皆さんのビデオをオンにし直接質疑応答を行うことで、各回ともカジュアルに会話をすることができました
・参加者の反応
質問の内容は多岐に渡り、新卒採用の話から入社後の研修やプロジェクト配属の仕方、あるいは特定の技術についての意見交換や、休日の過ごし方にわたるまでお話しました。学生の皆さんが多い場合には、口頭でやり取りをしつつ、チャットでも並行して会話をしました。企業ルームでは参加している皆さんの顔が見えていたため、会話がしやすかったこともあるかもしれません。今後皆さんもどこかでフューチャーに出会うことがありましたら、気になることをストレートに聞いていただければと思います。ゲスト講演の裏で開催する形となった企業ルームですが、多くの皆さんにお会いできました。ありがとうございました。
4.懇親会レポート
技育祭開催日の両日夕方、Zoomによるオンライン懇親会が行われました。
事前に申し込みされた学生の方150〜200名と、講演ゲスト&協賛企業が参加し、Zoomのブレイクアウトルーム機能で40〜50部屋程度に分散しました。20分ごとにブレイクアウトルームが設定され、合計3部屋を移動する懇親会でした。
ゲスト講演あるいは企業ルームの場合は少なからずフューチャーという会社を知っている学生の方と会話する形ですが、懇親会は完全にランダムマッチングなため、フューチャーのことを全く知らない方ともお話することができました。一部屋あたりに入る企業や学生の方とゲスト講演者・協賛企業の人数比もランダムですので、私も緊張しながら懇親会に参加しましたが、ゲスト講演者や他の企業の方と裏話的な会話もしつつ、円滑に終えることができました。
5.総括
これまで交通費補助などで学生の方からの人気が高かったサポーターズさんのイベントがオンライン開催になり、どのような形になるか試行錯誤しながらの参加となりました。結果として、参加者全員移動コストがなくなり、またリラックスできる環境から参加できるため良かったのではないかなと思います。
日々活発に開催されるウェビナー形式のイベントですが、フューチャーは引き続き様々なイベントに参加しています。12月19・20日に開催される「技育EXPO」の参加申し込みは12月14日15時までとなっていますので、皆様奮ってご参加ください。みなさん、技育EXPOでお会いしましょう。
それでは、ご安全に。
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