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キャリア入社4年目~どんなプロジェクトでも成果を出す秘訣

こんにちは。2019年新卒入社の西嶋諒と申します。今回は、2017年にキャリア入社された大久保暢人(おおくぼまさと)さんにお話を伺います。実は大久保さんは、私が新入社員としてフューチャーに入社してから2ヵ月間、OJT(On the Job Trainning)を担当してくれた大先輩です。これまで多様なプロジェクトで活躍されてきた大久保さんが、どのようなキャリアを歩んできたのか、また、どんな思いで仕事に向き合ってきたのかを聞いてみたいと思います。

皆さんには、フューチャーにおけるトレーナー・トレーニーの関係性も感じ取っていただければ幸いです。

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写真左:大久保さん、写真右、西嶋

◆「フューチャーの『技術力』には敵わない」

西嶋:大久保さんには1年前にOJTでお世話になって以来ですね。今日はインタビューなので少し緊張していますが、これまで聞けなかったことを聞いてみたいと思います。早速ですが、大久保さんは、前職ではどのようなお仕事をされていたのでしょうか。

大久保:前職はインフラ系のシステム会社で、アプリケーションの開発部隊として金融系基幹システムの設計から運用保守までを経験しました。PM(Project Manager)としてお客様のところに常駐し、プロジェクト管理も行なっていました。

西嶋:仕事は充実されていたようにも感じますが、転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか。

大久保:SIerではよくあることだと思いますが、受注した時点で既に要件が固まっていて、キャリアを重ねるにつれて、本当にクライアントのためになる仕事ができているのだろうか、もっとこうした方がいいのにと思うことが増えていきました。また案件獲得のための競争優位性を「フィーの安さ」とすることで現場が疲弊してしまうというのも経験しました。だったらきちんと交渉できる立場で、案件を取ってくるところから自分でやってみたいという思いが強くなったんです。

西嶋:そんななかでフューチャーを転職先に考えたのはどうしてですか?

大久保:転職活動中、他のコンサルティングファームの選考で「フューチャーを受けています」と言うと、「フューチャーの『技術力』には敵わない」といったことを繰り返し耳にしました。それまでに自分が培ったスキルセットは「技術力」と「マネジメント力」だったので、その両方を活かして活躍できる会社はフューチャーしかないんじゃないかと思いました。実際に入社してみると、主観ですが、フューチャーはより上のランクにいる人ほど技術に詳しい印象です。管理職だからといって甘んじることなく、技術について勉強している人が多いと感じました。

◆「当たり前のことを、当たり前にやる」大切さ

西嶋:大久保さんは、入社以降6つのプロジェクトを経験されたと聞きましたが、どのようなプロジェクトだったのでしょうか。

大久保:最初は前職での経験を活かせるということでFX事業者のプロジェクトにアサインされ、初めて要件定義フェーズでの提案活動を経験しました。その次は、スーパーマーケットのプロジェクトに入り、障害アラートを削減する方法を検討して実装するなど、プロジェクト運営が円滑に進むように、やらなければならないけど皆が手のまわらないことを何でも拾ってやっていました。3つめは、ホームセンターのプロジェクトで、PMO(Project Management Office)としてテスト計画を取りまとめつつ社内コンポーネントを使ったファイル連携基盤のチームリーダーを務めました。このプロジェクトには当時5社のベンダーが入っていて考え方を擦り合わせるのにとても苦労しました。ゲリラ的に各社の人を捕まえては認識合わせを行い、齟齬を減らしていきました。その後4つめは、アパレル企業のプロジェクトで性能課題の改善に携わり、リーダーとして開発の手引を作成しながらメンバー間での開発ノウハウのナレッジ共有に力を入れました。そして5つめが、西嶋さんと出会った住宅設備卸会社のプロジェクトで、現在は新聞社のプロジェクトに所属しています。

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西嶋:大久保さんのプロジェクトでの役割にも現れていますが、一緒に働いていた時もメンバー間の潤滑油となって円滑にコミュニケーションを進める能力が高い先輩だなと感じていました。

大久保:ありがとうございます。一緒にやっていた住宅設備卸会社のプロジェクトでは、オフショアメンバーが開発したソースの受け入れを行うチームのリーダーでしたが、プロジェクト内でのコミュニケーションの取り方を確立していったのはこの時期です。まずは、プロジェクトに携わってきたメンバーにじっくり話を聞き、プロジェクトのスタートから現在までの流れを自分の中に腹落ちさせた上で計画を先に進めるようにしました。どんな人ともコミュニケーションを図るのが得意というパーソナリティで乗り切るのではなく、意識的にコミュニケーションを取っていきました。

西嶋:業界も状況も違うプロジェクトで成果を出していくためには、頭の切り替えも必要ですし、モチベーションも高く保っていないとダメだと思いますが、その源泉はどこにあるのでしょうか。

大久保:例え大変なときでも物事を整理して、それが動き出すさまを見るのは楽しいですね。プロジェクトが円滑に動き出していくとメンバーにも感謝されるので、これが仕事のやりがい、モチベーションにつながっています。いくつものプロジェクトを経験して思うことは、当たり前のことを当たり前にやるということがいかに大切で、難しいかということです。「当たり前」は各プロジェクトで少しずつ違うと思いますが、「納期」・「コスト」・「品質」を守るという点はどのプロジェクトにおいても不変で、この考えはいろいろなプロジェクトにしっかりと伝播させていきたいです。

◆「本当に良い会社ですよ、西嶋さん」

西嶋:いくつものプロジェクトを渡り歩いていると大変なこともあったと思いますが、入社して苦労されたことはありますか。

大久保:やはり最初のプロジェクトでの提案活動ですね。前職ではパワーポイントでさえもそんなに触ったことがなかったので、どうやって資料を分かりやすく作るべきか、どういう順番で話すべきか、悪戦苦闘でした。今思うと、社内のチームメンバーに伝われば良いかなというレベルで、お客様の目線に合わせて説明する資料になっていなかったと思います。今は笑い話ですが、先輩からは「致命的にできていない」とはっきり言われ、ロジカルシンキング関連の本のAmazonリンクもたくさん送られてきました(笑)

西嶋:「致命的」と言われても、見捨てるのではなく、しっかり引き上げてくれるのはフューチャーの良いところですね。

大久保:当時は27,28歳くらいですね。先輩からよく言われたのは「大久保くんは、まだ若いんだから頑張ろう」と。前職で経験してこなかったことにチャレンジさせてもらえて、かつ、それを鍛えてくれる土壌もあって、本当に良い会社ですよ、西嶋さん。

西嶋:「本当に良い会社」という言葉はOJT時代からよく仰ってますね。

大久保:そうですね。私は、横のつながりがしっかりしているのもフューチャーの良いところだと思います。プロジェクトの垣根もないので、困っていることをチャットに投げれば他のプロジェクトの人からもアドバイスをもらえます。会社としての意思決定も早く、個人のワークスタイルが尊重されるという点も好きです。緊急事態宣言を受けて即座にリモートワークに切り替わりましたし、Uターン・Iターンのタスクフォースも立ち上がって、私も地元の宮崎県日南市にUターンして仕事を続けることになりました。

西嶋:Uターンされるんですね!!

大久保:自分の希望する場所で働けるというのは上長やプロジェクトメンバーとの信頼関係があってこそですし、東京にいる時以上のアウトプットも求められるので、みんなの期待を裏切らないよう地方にいてもしっかり成果を出せるということを証明したいと思います。

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西嶋:地元で挑戦してみたいことはありますか?今後の展望も伺いたいです。

大久保:これまでのように短期間でいくつものプロジェクトに入るのではなく、1つのプロジェクトに腰を据えたいなと思っています。今までたくさんのプロジェクトに関わってきた経験を活かし、今度は要件定義から運用まで一貫して携わってみたいです。その延長で、地元に貢献もできたら最高ですね。私の地元、宮崎県日南市はシャッター商店街にIT企業を誘致するといったことも行っていますので、地域活性化にも挑戦したいです。

西嶋:今日は大久保さんにOJTをやってもらっていた時には聞けなかった話も聞けました。特に、ある時期からコミュニケーションの取り方を意識的に変えた、というのが印象的でした。私自身も他者とのコミュニケーションは得意な方ですが、それはあくまでパーソナリティによるものなので、大久保さんのようにしっかりと体系化して業務で使えるレベルまで引き上げる必要があるなと感じました。そして何より、新卒ではわからない、他社を経験した方から見たフューチャーの姿を知ることができたのはとても新鮮でした。ありがとうございました!

大久保:自分がOJTを担当したメンバーには活躍して欲しいので、西嶋さんにもぜひ頑張って欲しいと思っています。自分も先輩から助けてもらったように、困った時は相談に乗りますよ!

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編集:石井 祥恵
※本インタビューは2020年7月時点の内容です。

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