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仕事を面白くする要素は自分の中にある

2008年にフューチャーが構築したシステムを10年の時を越えて再構築する。

そんなプロジェクトが昨年カットオーバーしました。そのプロジェクトを率いた佐藤隆元さんに、これまでのキャリアリーダーとして大切にしていることなどをお伺いしました。リーダーとしての信念とお客様に対する熱い思い、そして何より楽しんで仕事をしていることが感じられる”隆元(りゅうげん)さん”のインタビューをぜひご覧ください!

◆プロフィール
佐藤 隆元(さとう たかはる)
早稲田大学大学院 理工学研究科電気工学専攻 修士課程 修了。1999年フューチャーシステムコンサルティングに新卒入社。流通、小売、製造、物流など10を超えるプロジェクトを経験しプロジェクトリーダーを歴任。同僚からは”りゅうげん”さんと呼ばれているので、本名が”たかはる”だと知る人は少ない。

◆入社当時のこと

―― 新卒でフューチャーに入社したのは、どのようなきっかけだったのでしょうか?

私が就職活動をしていた1998年は、まだバブル崩壊後の経済停滞が続いていた頃です。当時の大企業は疲弊している印象だったので、成長盛りのベンチャーに就職したいと考えていました。もともと大学院では電気系を専攻していたので、製品を作る仕事も魅力的でしたが、技術をベースにしつつビジネスの視点も持ちたいと思っていました。そんな時にベンチャーで戦略立案から運用など様々なフェーズを経験でき、技術だけではなく経営にも関われるフューチャーに出会ったんです。当時、社長が登壇するのも珍しい新卒セミナーの場で金丸さんが「よく遊び、よく働け」「コンペでは負けなし」と言っていて、その尖った言葉も刺さりましたね。当時、社員はまだ150人程で、同期が28人という若い会社でした。

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◆プロジェクトリーダーとしての想い

―― 昨年リーダーとしてカットオーバーを迎えた基幹システム刷新プロジェクトについて教えてください。

10年前にフューチャーが行った最初の基幹システム構築の時に、実は私も参画していました。リリース後、他のプロジェクトに移りしばらくは距離が離れていたのですが、2015年頃、お客様から「次の展開を一緒に考えてほしい」と声がかかりました。当時のことを知る私がIT戦略支援として定期的に議論を続けるようになり、2020年にはシステムの基盤更改を迎えることを見据え、検討を進めました。10年前に比べて、お客様の売り上げは2倍にも成長し、先方の社長からも「他社に先駆けてIT投資をしたから今がある。今後更なる成長を目指して次世代システムのあり方を考えたい」と言っていただき、未来をともに描くパートナーとしてフューチャーを選んでいただきました。


―― 再構築プロジェクトを進めるにあたり難しかった点はどこでしたか?

フューチャーが構築した現行のシステムですでに業務効率を考えた仕組みは完成していたので、それ以上にお客様の成長を加速させる仕組みを考えるのは非常にチャレンジングで難度が高かったです。今回の構築には大きなポイントが2つありました。一つは10年前の古いアーキテクチャーを新しい仕組みに置き換えること。もう一つは、現行の「いかに効率化するか」というコンセプトを「未来を予測できる仕組み」に進化させることでした。例えば、見積データを基に未来の収益をシミュレーションし、新たな案件を受注した際、関連部署に情報が連携され営業促進できる仕組みを取り入れるなど、情報をもとにこれからやるべきことが見通せるものにしていきました。これからはデータを使って未来を可視化することが重要だと思いました。

また、基幹系のシステムではシンプルさが求められますが、ITの世界で一般化しているような利便性を向上させる機能も積極的に取り入れるべきだという思いがありました。例えば、商品コードを登録する際、何万点もの中から探し出すのはとても大変な作業です。そこでgoogleでもお馴染みの入力途中で商品名をサジェストさせる機能を組み込み、地域や部署で異なるニーズの特性にも対応しました。もともとデータを意識したお客様でしたが、ちょっとした機能であっても蓄積したデータを分析し、活用した姿を具現化することで、お客様がデータの重要性を実感でき、次の一手をより素早く打てるようになればいいなと思いました。 

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―― プロジェクトを成功に導くため、リーダーとして大切にしていたことは何でしょうか?

3つあります。まず、「何がなんでも品質高くリリースすること」。リリース後のトラブルはお客様も社内も大きく疲弊させます。それは絶対に避けたい。そのため、できる限り早くお客様にもテストしていただくことで、トライ&エラーができる余地を残して進めました。メンバーからすると、まだ十分ではない段階でお客様に見せたくない気持ちもあったと思いますが、品質を高めるためには作った人が同じ視点でチェックするよりも、いろんな人の目で確認することが重要です。「大丈夫だから」とメンバーの背中を押し、お客様と一緒に品質を高めていきました。私自身、何度もリリースを経験していますが、毎回、お客様が期待しているところに到達しているかという「不安」と「恐怖」があります。ただ、その「不安」や「恐怖」があるからこそ品質には妥協できないので、自分でも肝となるところはソースまで見ますし、画面テストもして念入りにチェックします。何か起きる可能性はゼロではないですし、どれだけテストをしても不具合をすべてつぶしたことの証明にはなりません。だからこそ、今回、高い品質で無事にリリースできて本当に良かったとほっとしています。

2つ目は、「データを意識すること」です。要件を考える時も、施策の方向性が合っているのか、お客様から情報を提供してもらいデータを基に検証しました。テストの品質を高める時もバグの発生件数を確認するのは当然のことですが、思い込みを排除するため常に客観的なデータによる裏付けを持って進めていました。

3つ目は、「自分もお客様の会社の一員だと思うこと」です。「会社」対「会社」というスタンスでいるとお客様に「これでよろしいでしょうか?」と聞く姿勢になってしまいます。ぶしつけかもしれませんが、「お客様は神様です。」という言葉は好きではないんです。システム構築や業務改革においては、お互い得意分野を持ち寄り、意見を出し合って築き上げるものだと思っています。同じゴールを目指すプロジェクトの一員と考え、言いづらいことも含めて「こうすべきだ」と信頼感をもってきちんと意見をぶつけ合うことができれば、さらに良いものが生まれると思っています。

◆ターニングポイントについて

―― 現在に至るまでを振り返った時、ターニングポイントとなったのはどのプロジェクトですか?

今だから言えますが、入社した当時は「力をつけてそのうち転職すればいいかな」くらいに思っていました。けれども、若い頃は自分のスキル不足を感じることも多く、次のプロジェクトでは克服しようと思って目の前のプロジェクトに挑戦していました。入社してから関わったプロジェクトは流通、製造、小売など業界も幅広く、数えると10を超えると思います。基本的に来るもの拒まずの姿勢だったので、自分からプロジェクトの希望を出した記憶はないですね。私にとってはどのプロジェクトも新鮮で面白かったです。ここで満足と思ったこともなく、次はもっとこの部分を成長させたい、お客様にもこんな提案をしたいというように、振り返りとチャレンジの連続でした。

そのなかでもターニングポイントになったのは、2009年に担当した物流のプロジェクトでした。過去にうまくいったことや反省点も含めて自分の中で蓄えてきた経験をリーダーとして活かすことができました。メンバーの特性を考慮し、一番品質に拘ってくれそうな人をコアなポジションに配置し、ここは外せないという重要な機能は自分でも設計書を書いてテストまで行うなど、任せるところと自分が見るところを見極めました。プロジェクトでは常に予想できないようなことが起こるので、3ヶ月先に何が起きるかを想像していかに先手を打つかが重要ですが、おぼろげながらもうまくいく進め方のイメージができ、結果として担当したシステムを一番不具合なく安定稼動させることができました。この経験がその後のプロジェクト運営のベースになっています。

◆若手へのメッセージ

―― 今後の展望とこれからキャリアを積む若手へのメッセージをお願いします。

今は新たなお客様のもと、次期システム構想を進めています。本格的にプロジェクトが大きくなっていくのはこれからですが、今後も一つずつ丁寧にリリースさせていきたいです。最近は、自分としてもこんなチャレンジをしてみたいという要素を提案に入れるようにしています。以前、ある作曲家の方が「オーダーが来たら、それを世の中で良いと思うもの、自分が創りたいものと照らし合わせて世に放つ。なぜなら創作者が創りたいと思っているものでなければ、人は喜んでくれないから」ということを言っていました。あくまでもお客様のニーズを満たしているという絶対条件は付きますが、まさにその考えがピッタリだと思っています。自分自身も新たな挑戦を楽しみながらお客様にも喜んでもらいたいですし、自分たちが誇れる作品を「よかったね。ありがとう」と言ってもらえたらこんなに嬉しいことはないですよね。だからこそ、新しいテクノロジーを貪欲にキャッチアップすることを大切にしています。

これからキャリアを積んでいく若手の皆さんには、物事を多面的に見て欲しいと思っています。自分の置かれた状況でも一方向からだけではなく、斜めから見てみたり、プラスアルファの要素を付け加えてみたりするとまた違う一面が見えてくるはずです。仕事を面白くする要素は、プロジェクトにあるのではなく自分の中にある。ぜひその自分なりの面白さを見つけていってください。

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◆インタビューあとがき

私自身は、2度ほどプロジェクトで隆元さんとご一緒した経験があります。チームは違ったので、直接的にお仕事ぶりを拝見することはなかったのですが、いつも優しく穏やかでとても話しやすい先輩という存在でした。今回のインタビューでは、お客様に対する熱い思いやリーダーとしての覚悟などをたっぷりと聞いて、これまで知らなかった一面を知ることができました。失敗も成功も含めて数々の経験をしてきたからこそ今がある。そして「どんな仕事も自分次第で面白くなる」。この言葉に隆元さんの仕事に向き合う姿勢が全て表れていますよね。終盤にはどこからともなく情熱大陸のエンディング曲が聞こえてくるような心地よい余韻に浸りながらインタビューを終えたのでした。隆元さん、ありがとうございました!

次はどんなリーダーが登場するのか、お楽しみに!

盛岡

編集:石井 祥恵、写真:中西 広記

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