ニチガス様がフューチャーの新人研修に参加!その理由と効果のご紹介
こんにちは。教育チームの大塚尚典です。
フューチャーには2003年に新卒で入社して以来、ITコンサルタントとしてのキャリアを築いてきました。2016年に新人研修リーダーとして研修に関わったことを機にキャリアチェンジし、今は新人研修を中心とした若手社員育成の企画・運営を担当しています。
フューチャーの新人研修では、ITの原理原則、コンサルタントとしての基礎を身に着けることをゴールとしています。そのため、講師が教えるのではなく、新人自らが学ぶことをサポートするというアプローチを採用しています。今回は、新人研修の考え方に共感し、社外から参加いただいた受講者へのインタビューを通じて、フューチャーの新人研修を紹介します。
お客様の社員を新人研修に受け入れてきた経緯
インタビューに入る前に、フューチャーの新人研修に、社外の方を受け入れるようになった経緯についてお話します。
当社では、新人研修を修了した直後の若手であっても、一人前のプロフェッショナルとしてプロジェクトに取り組んでいます。そうした中で、ITスキルもさることながら、プロとして取り組む姿勢をお客様から高く評価していただき「自社の社員にも同じようなスキルやマインドを身に着けてもらいたい。フューチャーの新人研修に参加させてもらえないか」とのオファーを頂くようになりました。
最初は手探りで試験的な取り組みではありましたが、受け入れ実績も少しずつ積みあがり、新人研修を受けた後に各社で活躍される方が増え、今では毎年のように参加していただくようになりました。新人研修は通常、自社の新人のスキルやマインドを成長させ、その新人が現場で活躍することで自社のビジネスに貢献します。 フューチャーではそこからもう一歩踏み込んで、新人研修を自社のビジネスの中に位置づけています。 お客様の社員にも参加いただくことで、「プロジェクトの成功に向けて一緒に成長していく」という、 「自社の人材育成」を超えた形での貢献も成し遂げているわけです。
成長を実感した外部受講者の声
―― 今回は、2021年7月期の新人研修に参加された日本瓦斯株式会社の似内恒哉さん(以下、似内)にインタビューしていきます。簡単に自己紹介をお願いいたします。
似内:日本瓦斯株式会社の似内恒哉と申します。2020年に日本瓦斯に新卒入社し、主に自社の基幹システムの保守を担当しています。
―― フューチャーの新人研修へ参加するまでの経緯と、参加するにあたっての率直な印象を教えてください。
似内:参加の経緯は、2020年はコロナの影響もあり、入社時に例年通りのIT研修を受けることができなかったところ、上司から「フューチャーで面白い研修をやっているから参加してみてはどうか」と打診を受けました。私は研修に参加するまで、フューチャーさんと直接関わりがなく、名前を知っている程度だったため、研修がどんな感じかわからず不安と期待が入り混じっている状態でした。しかし、周りのメンバーから、システム構築に力を入れている研修で、なんだか通常の新人研修らしくない研修だと聞き面白そうだなという印象を持ちました。
研修に参加してみた感想
―― 他社の新人研修に参加が決まったときは、どのようなお気持ちでしたか。
似内:参加前の時点では、同世代の人たちと同じ目標に向けて取り組むということへのワクワク感と、同時に完全オンラインということもあり、馴染んでいけるかという不安が入り混じった感覚でした。
―― フューチャーの新人研修の特色の一つが、現場のコンサルタントを研修リーダーとしてアサインするシステムなのですが、研修を受講する上で、研修リーダーはどのような存在でしたか。
似内:研修に参加した当初は、講義の遅刻者への厳しい指摘など、少し怖いなという印象でした(笑)。ですが、研修が進むにつれ、現場で困らないように、仕事の基礎となる部分をしっかり身につけて欲しいという熱い思いが伝わってきて。最後にはまたこの人たちと一緒に働きたいと心から思いましたね。
―― 同じ研修を受講したフューチャーの新人たちの印象はどうでしたか。
似内:弊社とはタイプの異なる多様な人がいる、という印象を持ちました。特に、研修の課題に対するアプローチが印象的で、一つ一つ着実に進める人、物事を大きく捉えて方向性をしっかり定める人、周りを巻き込むことでヒントを得て課題をクリアする人など、同じ課題に取り組んでいるのに、進め方を誰に聞いても同じ答えが返ってこないのが面白いなと感じました。総じて、自分の考えを持っていて、その考えをしっかり伝える人が多く、刺激的な環境でした。
印象的なカリキュラム
―― フューチャーの新人研修を受講してみて、印象に残ったカリキュラムはありましたか。
似内:データベースのカリキュラムでは、なかなか口頭試問をクリアできず、他の受講者に置いていかれるのではないかと焦り、一日何時間も勉強しました。口頭試問で繰り返しフィードバックを受けることで「本質は何なのか」「どのように勉強すれば効率的に進められるか」をしっかり考えることができました。結果的にクリアするまでに時間はかかったのですが、そのおかげで技術の原理原則を理解することができたと思います。また、研修後半に行ったWebアプリ開発では、他の受講者と課題を共有しながらチームワークで乗り越えるという経験ができたことが印象に残っています。
―― IT以外のカリキュラムについては、いかがでしょうか。
似内:ロジカルコミュニケーションが印象に残っています。社会人になるとメールなど書面でのコミュニケーションが多くなりますが、どうすれば相手に正しく伝わるかや、要点を端的に伝えられるかなど、改めて学ぶことができました。受講後は、受け取る側を意識した伝え方ができるようになったとも思いますし、相手の時間を取らないようにと意識できるようになったと感じます。
研修で得たものと仕事への還元
―― 研修を終えて、今は元の業務に復帰されているとのことですが、仕事をする中で、研修での成長を実感できていることはありますか。
似内:研修では、自分から積極的に動かないと前に進まない形式だったこともあり、周りを巻き込みながら仕事をすることが習慣づきました。研修中にしていた進捗報告は、今も日次で行っています。状況をこまめに伝えることで、自分が困った時に助けを求めることができるような関係作りにも繋がったと思います。その結果、研修を通じて自然と主体的な動きができるようになったことが、もっとも成長した部分だと感じています。
研修で感じた改善点
―― フューチャーの研修をより良くするために、改善点があれば教えてください。
似内:今回フルリモートで研修に参加しましたが、他社の研修へ一人で参加するということもあり、少し寂しいというか、馴染むのに時間がかかってしまったと思います。研修用に貸与されたPCでしかコミュニケーションツールが使えなかったこともあり、最初だけでも直接顔を合わせて関係性を築けると、その後の研修がより円滑に進められたのではないかと思いました。
―― コロナ禍を機に研修の完全オンライン化に一早く踏み切ったのですが、対面でのコミュニケーションによるメリットも確実にあると思いますので、オンライン、オフラインのメリット両方を生かしたハイブリッドな研修を検討したいと思います。次期に向けては、会社訪問のシミュレーション実習はオンサイトで行うなど、オンラインを制約としないカリキュラムの改善を進めています。
未来の研修受講者に向けたメッセージ
―― 今後、似内さんと同じようにフューチャーの新人研修に参加される方や、フューチャーへの入社を検討されている学生さんにメッセージをお願いします。
似内:私はあまりIT経験が無い中で新人研修に参加しましたが、主体的に動くことで、ITスキルはもちろんのこと、ビジネスパーソンとして必要とされる多くの学びを得られる貴重な機会でした。自ら目標を設定し、自走していくというフューチャー社の研修は、実際の仕事の進め方に通じるものだと思います。短期間で凝縮して学べる機会なので、チャンスがあればぜひご参加されることをおすすめします。
上長からのメッセージ
最後に、似内さんの上長に当たる河口様から頂いた受講に際しての期待と成果についてのコメントを引用させていただききます。
インタビューを終えて
社外の受講者の視点を通じてフューチャーの新人研修を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。ITカリキュラムを軸に据えた自学自習中心のカリキュラムのため、一見すると受講者任せに見えるかもしれません。しかし、評価フィードバックや受講者間での助け合いにより、自律へのチャレンジとサポートのバランスを目指した取り組みであることが伝わったのではないかと思います。
フューチャーの新人研修では、ITスキルを身につけるのはもちろんのこと、そこにとどまらずに、ITコンサルタントとしての基礎的な考え方や基本動作を身につけてもらうことを目的としています。そのために、講師が教えるのではなく、新人自らが学ぶことをサポートするというスタイルを取っています。似内さんや上長の方から共通して「主体的に取り組む姿勢が身についた」というコメントを頂けたことで、フューチャーの新人研修が大切にしていることがしっかりと伝わったのだなと嬉しく思います。
今回のインタビュー含め、受講者からのフィードバックも大事にしながら、これからもフューチャーの研修は進化し続けていきます。研修のみならず、このような研修を行っているフューチャーに興味を持っていただけましたら幸いです。