コンサル×男性×育休=66.7%?フューチャーでの育休取得のリアル
こんにちは。キャリア採用チームの木本です。「男性の育休取得」についてみなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?フューチャーでは男性も育休を取得することが多く、数ヵ月など長期で取得することも珍しくありません。
本記事ではフューチャーの特徴の1つである、男性の育休取得率の高さに焦点を当て、取得率を増やす取り組みや子育て中の社員のリアルな声をご紹介したいと思います。
日本における男性の育休取得率は17.1%
「育休」と表現すると、「育児休暇」と「育児休業」が混同されることがよくあります。両者は似ていますが、実は大きな違いがあります。「育児休暇」は、各会社が独自に定める育児支援のための休暇制度のことを指し、取得期間などに法的な決まりはありません。一方で、本記事で主題としている「育児休業」は法律によって定められている休業のことであり、一般的に「育休」といえば「育児休業」のことを指します。「育児休業」は、どの会社に勤めていても利用することができる法的な権利です。
当然の権利として多くの人が利用していると思っていましたが、日本における男性の取得率は近年増加しているもののわずか17.1%(令和4年度)と、女性の80.2%に比べてかなり低いのが現状です。
フューチャーの育休取得促進の取り組みは普通?
日本の男性の育休取得率17.1%に対して、フューチャーは66.7%とかなり高い取得率になっており、忙しいイメージがあるコンサル業界では、より際立つ数字かと思います。きっと我々人事メンバーの懸命な働きかけとサポートがあるからこそだと思いたいですが、核心に迫るべく取り組みを整理してみました。
・積極的な社内発信
メールでの全社発信や座談会イベントなどを行い、育休の概要説明や取得体験談の紹介を定期的に実施
・育休取得時の面談
育休取得希望者に対し、概要説明の面談を実施。質疑も行い育休に対する不安や疑問点を解消
内容としては取得を促すことよりも、安心して取得してもらうための説明やサポートがメインになります。もちろんこの取り組みあってこその取得率の高さであることは間違いないですが、画期的な取り組みとまでは言い難いのが正直なところかと思います。
コンサルタントの子育てのリアル
育休取得できる理由は経験者に聞くのが一番早い。ということで、実際に育休を取得したコンサルタントと、育休を取得しなかったコンサルタントのそれぞれに普段の働き方や育休検討時の話を伺いました。
・コンサルタント紹介
―― まずは所属とご家族について教えてください。
中西:私は2014年に新卒でフューチャーに入社し、今年で11年目です。ITコンサルタントとして複数のプロジェクトを経験してきましたが、比較的忙しいと言われている案件が多かった気がします(笑)。子供は2019年に第1子、2021年に第2子が生まれており、第2子のときに育休を取りました。
保谷:私は2020年にキャリア入社し、所属はセキュリティコンサルを行っているCyber Security Innovation Groupです。入社後、難局を乗り越えるキーパーソンとしての役割が多く、私も忙しく過ごしている時期がありました。2022年に第1子が生まれて、最近プレ幼稚園に通っています。犬も1匹飼っており4人家族になります。
―― お二人とも大変な案件も経験されているんですね(笑)。そういった忙しい時期もある中で、普段どのように子育てと仕事を両立させているのでしょうか?
中西:1日の流れとしては、朝7時30分くらいに妻と一緒に保育園に送り、家に戻りリモートワークをすることが多いです。家の片づけの後、9時くらいから仕事を始めて、大体18時30分くらいに仕事を終わらせます。その後、家族全員で夕食を食べるのがベースになっています。忙しい時は子供が寝てから少し仕事をすることもありますし、出社の時は昼くらいから会社に移動するなど、柔軟に対応しています。プロジェクトメンバーも同じような働き方をしている人がいるので、気兼ねなく調整できますね。
保谷:私は働き方が出社とリモートで大きく違います。出社の時は9時~18時で終えるような一般的な一日ですが、リモートの時はかなりカスタマイズしています。朝なるべく早く仕事を始めて、早い時だと15時くらいに終えます。そこから子供と思いっきり遊んで、特別な日にしている感じです。もちろん忙しい時もあるので毎回できるわけではないですが、夜子供を寝かしつけながら一緒に早く寝ることが多いので、朝早く仕事を始める方がリズムも合ってるんですよね。裁量労働制だからこそできる働き方だと思います。
―― お子様が生まれたときは育休取得を検討されましたか?
中西:1人目が生まれた2019年は世の中的に今ほど男性の育休取得が一般的ではなかった印象です。なので、育休を取るという発想自体あまりありませんでした。2020年からコロナが流行り、働き方がリモート主体になったことで、男性育休のキーワードをよく見るようになった気がします。その後、2021年に2人目が生まれた際に、初めて育休を取りました。実は生まれてすぐ取ろうと思っていたのですが、プロジェクトの繁忙期と重なってしまい調整がうまく行かず、8ヵ月ずらして取る形になりました。でも、今思うと結果的に良かったなと思っています。ちょうど離乳食が始まる頃だったので、より手がかかるタイミングから育休を取得し、大変な時期を乗り切ることができました。また、生まれてすぐは特別休暇や有給休暇を使って1週間の休暇取得できたので特に問題ありませんでした。
保谷:私は子供が生まれるにあたり、育休を取らない選択をしました。妻が専業主婦なので、私が育休をとらなくてもなんとかなるだろうと高を括っていた部分もあったと思います。ですが、実際に育児が始まると想像以上に大変でした。特に夜中の寝かしつけは妻と分担して対応し、2人で寝不足になりながら頑張りました。もし2人目に恵まれたら、絶対に育休を取得すると思います。
―― 最後に、もしご自身のプロジェクトのメンバーが育休を取得するか悩んでいたとしたら、どのようなアドバイスをしたいか教えてください。
中西:まだ実際に相談を受けたことはないのですが、私は絶対に取得を進めますね。自分の経験も活かして、いつ取りたいのか、取ったあとにどのような戻り方をしたいのか相談に乗ると思います。私も上長が育休取得に快諾してくれて、時期なども相談しながら決めることができたので、同じように進めたいと思います。
保谷:私も確実に「いいね。取ろう!」と言うと思います。プロジェクト等の調整は必要になるので、相談はなるべく早い方が良いかなと思いますが、「今取られると困るんだよな」っていうマネジャーはフューチャーにはいないと思います。
男性育休取得率が高い理由は「社員」と「社員の家族」を大切にする風土
中西さん、保谷さんの話から、フューチャーには「社員」と「社員の家族を大切」にする風土が根付いていると感じました。また、リモートワークや裁量労働制といった柔軟な働き方ができる環境があるのも特徴です。
場所や時間の制約を受けることが少ないため、育児だけに限らず、家庭の事情を考慮して、工夫しながら働いている社員が多くおり、互いに協力し合う風土があります。そのため育休を取得するハードルが自然と低くなり、高い取得率に繋がっているのだと感じました。風土の醸成には時間がかかるのが一般的ですが、既に協力し合う風土が根付いていることは、フューチャーの大きな魅力の一つであると再認識させられました。