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自分の技術を還元し人の役に立ちたい【個人プレゼン決勝戦インタビュー】

文学部で日本語を専攻していた山下麻文さんは、ものづくりへの憧れからIT業界に興味を持ち、フューチャーに入社しました。自らプログラミングし構築したシステムがお客様に使われ、役立つことが仕事のやりがいだと話す山下さんに、これまでのキャリアや仕事に向き合う姿勢などをお伺いしました。

成果をあげた個人をたたえ合うフューチャーならではのイベント「個人プレゼン決勝戦(2020年)」で2位に入賞した山下さんのインタビューをぜひご覧ください!

山下 麻文(やました まふみ)
大阪大学文学部日本語科卒。2008年10月新卒入社。物流、銀行、食品メーカー、流通小売、アパレル、食品卸など様々なジャンルのプロジェクトを経験し、一貫してアプリ開発に従事。職業や年齢を問わずいろいろな人と交流することが好きで、オフの楽しみは銭湯とビール。本や漫画が好きなインドア派。

◆自分の技術でものを作り上げていく仕事がしたい

―― 文学部出身だと聞いています。どのような経緯でITコンサルタントを目指したのですか?

学生時代は文学部で日本語を学んでいました。理系の研究のように専門性や技術を活かしていたわけではありませんでしたが、私自身はもともと職人が好きで、ものを作り上げることで自分の技術を還元することになんとなく憧れがありました。就職活動では、銀行、IT、エンターテインメントなど広くいろいろな業界を見ていきましたが、気づいたらITに絞られていました。プログラミングを習得しシステムを構築する。わかりやすく目に見えるものではありませんが、職人の世界と共通する要素があり興味を持ちました。自分がつくったシステムを誰かが使い、何かしらの効果があり喜んでいただける。システムをつうじて人の役に立ちたいと思い、ITコンサルタントを目指しました。

――「システムをつうじて」であれば、より多くの人に貢献できる点が魅力ですよね。

はい、システムであればメリットを享受できる人の数も多く、貢献できる規模も大きいので、やりがいがあります。お客様の業務の省力化やコスト面での貢献が数値でわかりやすく算出できる場合には、自分がどれだけ役に立てたのかが目に見えてわかりやすいですし、何より効果がでたことでお客様に喜んでいただけるのが嬉しいです。

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―― IT業界のなかでフューチャーを選んだ理由を教えてください。

フューチャーに入社した最大の理由は、ものづくりをしていてお客様にも近いことです。フューチャーは一人のコンサルタントが全工程を一貫して担当し、お客様を支援するスタイルです。フェーズごとに担当チームが分断されリレー形式でつながるスタイルとはまったく異なっていて、その特徴は入社してからより強く感じています。当然、一人でカバーすべき領域は広く、自分に求められることも多いので最初は大変ですが、結果的にはコンサルタントとして幅広く深いスキルを習得できます。

◆リーダーとの信頼関係のもと120%で応える

―― 入社13年目。これまでの経験と、現在のプロジェクトについて教えてください。

物流、銀行、食品メーカー、流通小売、アパレルと幅広い業種のプロジェクトで、12年間ほぼ一貫してアプリケーションの開発に従事してきました。ビジネスの基礎はしっかりおさえつつ、多様な分野への理解と応用力があるのが私の強みの一つです。現在は、大手食品卸業のお客様を担当していて、今回のプロジェクトにはグランドデザインから参画しています。数十年も使い続けている基幹システムを刷新するのですが、この巨大な現行システムをわずか3カ月間、たった一人で解析するのが最初のミッションでした。度重なる追加改修で肥大したシステムの解析は極めて困難でした。

―― リーダーは、山下さんならできると思って任せたということですよね。

13年目にもなると、周囲も私について理解がありますし、私をどう活かせるのかを考えてくれています。難度が高く泥臭い仕事を自ら希望する傾向にあることは自覚していますが、当時のリーダーもこれを同じようにわかっていて、チャレンジしがいがある役割を与えてくれました。ゴールをかなり高めに設定するリーダーでしたが、高い目標に対して「あなたはどこまでできますか」と問われたときに、私は私で常に120%で応えたいと思ってしまうタイプの人間です。結果的につらい経験もしましたが、なんとか無事に着地できました。

―― リーダーはどのようにサポートしてくれたのでしょうか。

これまでは開発がメインでシステムへの理解は深まっていましたが、この規模の現行システム解析は初めてで手探りの状態から始まりました。グランドデザインフェーズでリーダーたちが課題を整理しており、概要やゴールイメージは事前に伝えられていました。「目星と道筋はリーダーたちが設定してくれた」という前提でプロセスや方法は自由にしていいと任せてくれたのが自分に合っていたと思います。私はフリーハンドで絵を描くのが苦手で、ゴール設定も得意ではありません。その点はリーダーがカバーしてくれましたし、助けが必要なときは必ず助けるという姿勢が見えました。リーダーはシステムも業務も熟知している人で、もし私がギブアップするという最悪の事態が生じたときは自分が背負うという覚悟を決めていたのもわかったので、リーダーを信頼して安心してベストを尽くすことができました。

現行システムのソースコードを渡されてからは、どうやってゴールに到達するかを白紙の状態から考えました。方法を模索し工夫しながら解析を進め、現行システムを正しく把握したうえで新システムの構築ボリュームを見積もったことがお客様の信頼につながり、成果は自分が思っていた以上に大きかったです。私のことをよくわかっているリーダーが、私が最大のパフォーマンスを発揮できるようにうまく活かしてくれたのが良かったのだと思います。

―― システムのソースコード解析はフューチャーならではだと思います。他社と比べてもやはり強みだと思いますか?

そう思います。フューチャーは、ソースコードを解析してシステムを紐解きながら、このシステムがどのような経緯でいまの状態になっているのかを明らかにすると同時に、お客様の業務がこれまでどのように変化してきたのかを把握します。仮説ではなくデータを根拠に業務とシステムの歴史を正しく理解したうえであるべき姿を提示するのです。このように、業務とシステムの両面でお客様をサポートできるのがフューチャーの強みです。大規模システムの解析をしていたときも、このソースコードを解析したらお客様のどのような歴史が見えてくるのかと考えたら、わくわくした気持ちになりました。

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◆システムを熟知し業務を語れるコンサルタントになる

―― 山下さんが考える理想のITコンサルタントについてお聞かせください。

入社後はシステム開発を中心にキャリアを積んできたため、お客様先に同行し営業面でもお客様と会話できるようになったのはここ3~4年のことです。お客様と対面して業務やITのことを当初から流暢に話せたわけではありません。

4年前くらいから上司に同行してお客様先を訪問していますが、当時お客様は上司とばかり会話していました。上司は典型的な営業タイプでお客様からも信頼を得ていましたが、「システムのことなら自分の方が詳しいのに」と歯痒い思いをしたこともありました。要件定義、設計、開発、結合テストとプロジェクトが進行しシステムテストになったころに、「山下さん、実はシステムにかなり詳しいのですね」とようやくお客様にわかっていただけることが多々ありました。当初は、提案時にシステムについてお客様にわかりやすく説明することができませんでしたが、こうした悔しい経験を積んでいくうちに、説明の仕方や上手な伝え方が少しずつわかってきて、徐々にお客様とも自信をもって会話できるようになりました。

コンサルタントは、お客様の信頼があってこそ。設計、開発の経験はあるけれども、インフラやシステムの全体像についての知識はまだまだです。これらを深め、システムをベースに業務にも精通してどちらも自信をもってお客様と話せるコンサルタントになりたいです。

◆自分に合った会社を見つけるために

―― 最後に、後輩や若手に向けて、自分が「ここだ!」と思える会社に出会うためのメッセージをお願いします。

個人と企業の相性がよく、生き生きと働ける会社に入社するに越したことはありません。いくつかの企業を見て、自分がそこで仕事をしているイメージが明確に湧いてくる会社と出会うことができれば最高だと思います。面接でも、将来一緒に働くかもしれない人として面接官と向き合うことが大切です。その人と一緒に働くと仮定したときに自分がどういう気持ちになるのか。受かるためのテクニックや自己分析の延長の自分探しではなく、近い将来の生活の具体的なイメージを描けるかどうかが重要だと思います。

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職種も担当業務もまったく異なる山下さんとは、今回のインタビューで初めてお会いしました。いろいろお話を伺うなかで感じたのは、自分自身が好きなことや向いていると思うこと、やりたいと思うことを見つけるのが上手であり、また、自分を客観視することもできる方だということです。お客様、仲間、プライベートなどでの人間関係を大切にすることや、目の前の仕事に前向きかつ全力で取り組む姿勢には学ぶ点も多いと思いました。一方で、生活の中にあるちょっとしたことに幸せを感じられる点にはとても共感しました。技術に強い山下さんが営業力を養い、これからますますお客様に頼られるコンサルタントになるのが楽しみです。

個人プレゼンとは…?が気になる方は、以下の記事を参照ください!

【テンプレ】み_末来_takahashi-mi2


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