CAREER CHANGE STORY “何のためにつくるのか”を考え最適な解へ【インタビューアーカイブ】
想像を超える。創造で応える。
経営課題に最先端のITを駆使し、お客様の未来価値を創出する
ITコンサルタントを紹介します。
鏡 慎太郎(KAGAMI Shintaro)
2007年キャリア入社
前職:大手IT企業グループのSIerに新卒で入社。メガバンク子会社に常駐し、大手都市銀行向けの市場取引管理システムの構築・保守開発を担当。顧客とともに新システムを構築する仕事にやりがいを感じていた。
フューチャー:ネット証券会社に対して経営陣とディスカッションしながら品質管理のコンサルティングを実施。社内では証券担当グループのマネジメントメンバーとしてグループを取りまとめるとともに、積極的に新規顧客獲得のためのプロモーション活動も行っている。
“何のために”を突き詰めたかった
最先端の金融工学に触れながら、金融のプロである顧客とともにシステムを作り上げるという仕事はやりがいがあった。早くからリーダーも任せてもらった。そんな鏡が転職を決意したのは30代になって間もない頃のこと。“何のためにつくるのか”というシステム構築の根本部分に踏み込みたいと考えるようになったからだ。
「前職では要件は降ってくるものであり、それらをより良いシステムに落とし込むことを考えればよかったのですが、なぜその要件になったのか、システムのユーザーが抱える本当の課題はどのようなものなのかを知りたい、そしてより最適な解を導き出す仕事がしたいと思ったのです」
フューチャーを選んだのは、経営陣やユーザーと直接対話することで顧客の本質的な課題を見出し、その課題を解決するシステムを自らの手で提供できるから。さらに、ベンチャー気質があり、ヒエラルキーがなくフラットで、自由に仕事ができそうだったこと、顧客のためにチャレンジしている会社だと強く感じたことも決め手になった。
「入社してもそのイメージは変わりませんでした。加えて、仕事に対する意識の高さに驚きました。お客様に対してどのような価値を提供するかを誰もが真剣に考えて動いている。とても刺激的な環境だとワクワクしたことを覚えています」
証券ビジネスに本格参入。フューチャーの凄みを再認識
鏡はいくつかのプロジェクトを経たあと、証券会社のプロジェクトのリーダーを任せられた。フューチャーはこれまで地方銀行を中心に金融業界の案件を数多く受注。ビジネスの拡充に伴って証券分野に本格参入することになり、その最初の案件だった。顧客は基幹システムの運用について既存ベンダーの品質低下に危機感を抱いており、フューチャーに声がかかったのだ。一人ひとりがプロフェッショナルを目指す。
「ソースコードはあったものの最新かわからないという、まったくブラックボックスな状態でした。これを2か月で巻き取らなければなりません。正直、前職も含めていままでで一番過酷なプロジェクトでした。しかし証券ビジネスの最初の案件。いつも以上に気合が入りました」
200以上もあるサーバーの中で、どのモジュールがどこに存在しているのかを地道に調査し、ソースコードを一行ずつ検証していった。当初は“本当にできるのか”と懐疑的だった顧客にはタイミングよくアウトプットを見せながら、徐々に信頼を獲得。予定通り二ヶ月で600万ステップものシステムの保守開発を成功させた。
鏡はこのプロジェクトに“フューチャーの仕事の何たるか”が象徴されていると言う。
「『そこまでやるか?』と思う人もいるでしょう。けれど、ここまで徹底するところにフューチャーの付加価値があります。メンバー全員がお客様のためにやり切るという強い意志を持っているからですし、技術的にも高いレベルだからこそ実現できるのです」
一人ひとりがプロフェッショナルを目指す
鏡は着実に実績を積み重ね、付加価値の高いコンサルタントへと成長してきた。現在のプロジェクトでは、ネット証券会社の経営陣と直接会話しながらコンサルティングを行っている。
「ITを使って何ができるかという提案をしています。プロジェクトをいかにロジカルに推進するか、経営層の期待にいかに応えるか。難易度が高い仕事ですが、まさにやりたかったことなので充実した日々です。私は金融の中でも市場金融というニッチな分野にずっと携わってきましたが、業種業態に関わらずシステムの原理原則は変わらないものだと実感します。前職で培った経験も活かしつつ、私なりの価値を提供することでお客様の成功に貢献したいと思います」
新たな役割である金融グループのマネジメントメンバーとしては、プロモーション活動に加え、若手の育成にも力を入れている。
「フューチャーにはこれという画一的なコンサルタント像はありません。DBはこの人、流通についてはこの人など、一人ひとりが何かしら武器を持つプロフェッショナル。個性的なメンバーが切磋琢磨し、それぞれの理想に向かっています。私と同じようなキャリアを積みたいというメンバーもいますので、いままでのノウハウやナレッジを社内に還元し育てていきたいですね」
本記事は2016年に実施した採用HPインタビューのアーカイブ記事です。