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「文系だけどサーバールームに入りたい!」インフラへの思いと挑戦

みなさん、はじめまして!フューチャーの大野朱理(おおのあかり)です。私は2021年4月にフューチャーに新卒入社しました。現在はTechnology Innovation Groupに所属し、インフラの設計・実装などを行っています。

「インフラ」というと電気や水道、ガスや道路といった社会インフラが思い浮かぶかもしれません。社会生活にとっての社会インフラと同様に、ITシステムにとっての「電気や水道」、つまり必須基盤がITインフラです。具体的には、サーバやネットワーク、OSやデータベース等のミドルウェアを指します。

今回は、文系大学生だった私がフューチャーに入社し、インフラエンジニアを目指して奮闘してきた軌跡をお話したいと思います。就活中や入社間もない方がご自身のキャリアを考える際、少しでも参考になれば嬉しいです。


なぜ文系からフューチャーに?

私は幼い頃から工作やブロック遊び、手芸裁縫と、ものづくり遊びが大好きな子どもでした。スマホやPCに触れるようになった高校生の頃から、普段使うアプリやWebページの裏側がどうなっているのか興味を持ち、「自分で作ってみたい!」と思うようになりました。

世界史好きが高じて大学では文学部に進学したのですが、ITへの興味は絶えず、簡単なWebアプリ制作から始まり、簡易PCゲームを作ってみたり、スマホアプリ作成ハッカソン※に参加したりするようになりました。しかし、当時の私の関心事はもっぱらプログラミングであり、どうすれば自身の作成したプログラムが世の中にサービスとして提供されるようになるのか、という部分には考えが及んでいませんでした。

※ハッカソンとは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせて造られた造語で、人々が集まって共通の興味ある課題に取り組み、新しいテクノロジーソリューションを生み出すためのイベントのこと。

ITのものづくりの面白さに目覚めた私は、とにかくいろんなシステムの裏側を知りたい、自身も開発に携わりたいと思うようになりました。そして、①多種多様な業界のお客様がいて、②一気通貫でITコンサルティングのすべてのフェーズに関わることができるフューチャーに入社を決めました。

この頃、就職活動と並行してコンピュータサイエンスの講義に潜り込んでおり、プログラムの下には私の知らないブラックボックスが広がっていることにようやく気づきます。ソフトウェアも分からないことだらけでしたがそれ以上にハードウェアについて何も理解していないことにショックを受けた私は、インフラ領域への興味を悶々と抱えながらフューチャーに入社しました。

インフラに興味を持った大学4年の頃初めて自分で組んだパソコン。 スッポンしてCPUピンを折ったのはいい思い出です。

なぜなぜ期到来、インフラへの転換

晴れてフューチャーに入社した私は、さっそく新人研修に挑みました。新人研修のITカリキュラムでは簡単なWebアプリケーションを作成します。私は大学時代の経験のおかげでそこまで苦戦することなく進めることができました。その一方で、システム開発を下支えする技術や環境への興味や疑問がどんどん膨らんでいきました。

同じ社内アカウントで全く別のサービスに横断的にログインできるのはなぜだろうか?自宅からでも会社のネットワークにつなぐことができるのはなぜだろうか?といった具合です。

ところで、フューチャーの新人研修では、新人一人ひとりに複数人の現役ITコンサルタントが研修サポーターとしてつき、さまざまな相談にのってもらえます。ラッキーなことに、私の研修サポーターにはインフラ領域のスペシャリストの方がいたため、思い切ってインフラに興味があることを伝えてみました。正直なところ、文系で研修時点ではITに長けていたわけではない私が言っても嫌がられるかな、取り合ってもらえないかな……と気後れする気持ちもありましたが、むしろ歓迎してもらい、早速おすすめの入門書を何冊か教えてもらうことができました。

左から、研修中読んでいた入門書①、入門書②、好きな本。 今でもたまに読み返します。

新人研修と並行して紹介いただいた入門書を読み進めたり、先輩社員のお話をきいたりする中で、改めて感じたことがあります。

  • プログラミングだけではシステムは完成しない。それを動かすためのインフラが必要。

  • システム全体のアーキテクチャをデザイン・実装できるようになりたい。

  • 最適な環境を考えて提供することが好き。

  • サーバールームかっこいい!結線とかしてみたい!!インフラやりたい!!!

フューチャーでは新人研修の仕上げとして、新人がフューチャーでやりたいことを先輩社員に向けてアピールする「最終自己アピールプレゼンテーション」が行われます。私は上述の思いの丈をプレゼンに込めて発表しました。プレゼンを聞いていた例の研修サポーターの方の伝手でインフラチームメンバを探しているプロジェクトを紹介していただき、インフラエンジニアとしての一歩を踏み出すことになりました。

インフラ担当としての最初の一歩

インフラチームメンバとしての最初の仕事は、サーバのパラメータ設計でした。自由に使える検証用サーバを払い出してもらい、どのパラメータがサーバのどういった挙動に影響するのか、実際に手を動かしながら学びました。間違った設定を入れたことにより、誰も接続できない闇のサーバを生み出したこともありました(クラウド環境だったのですぐサーバを立て直すことができました。便利です)。

インフラに関しては私はまったくの初心者だったため、キャッチアップには時間がかかったと思いますが、上司は私の将来を見込んでしっかりと学ぶ時間を与えてくれました。また、特に専門的な領域に関しては、プロジェクトを超えて社内の有識者に繋いでもらい、その知見を吸収する機会を得ることもできました。これまで自分の好奇心・知識欲のおもむくままに学習を続けてきた私でしたが、周囲からたくさんの支援を得ていることを実感し、その期待に応える意味でももっと成長したいと思うようになりました。

プロジェクトに参画して半年ほど経った頃、ジョブ実行環境の再設計・構築という難度の高いタスクを主担当として任せてもらう機会がありました。運用・更改といったシステムの未来を見据えた際にジョブ実行環境のあるべき姿を自分なりに考えて提案し、レガシー技術の刷新や構成のシンプル化を実現することができました。新人研修の頃に考えていた、お客様・システムにとって「最適な環境を提供する」ITコンサルタントに少しだけ近づけた気がします。

最後に

プログラミングをやりたいと思って入社したフューチャーですが、何だかんだで今は楽しくインフラをやっています。プログラムが動くその下、システムの根幹となる基盤部分に携わることができるというインフラの醍醐味を堪能する日々です。念願のサーバールームに入ることもできました。こうして自身のキャリアを振り返ってみると、大学時代、そして新人研修時代と、自身の経験のなさに臆することなく挑戦したことが今に繋がっているのだと感じました。新しい挑戦を歓迎し、暖かく支援してくれるフューチャーのカルチャーに改めて感謝するとともに、今後もさらなる成長を遂げていきたいと思います。

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