身体的・経済的・精神的な満足を達成するための転職ストーリー
こんにちは。グループ人材戦略室の工藤聡子です。私は2020年12月にフューチャーに入社し、SharedServiceCenter(以降、「SSC」)に所属しています。本日は障害をもつ私が転職において大事にしていたこと、フューチャーに入社した経緯や入社後の変化をお伝えします。
私が新卒で就職活動をした時は、障害者枠の採用情報はわずかでした。そこから10年が経過し障害者の就職・転職の門戸は開かれつつあるものの、まだ狭く難しいと感じています。転職活動をする中で感じたことは、障害に対する理解や配慮の認知は進んでいる一方で、評価制度の整備や給与格差の解消など課題の中身が変化しているということです。私たちは自身の障害と向き合い、どう工夫し対策すれば良いかを常に考え、それを補うための技術や知識を習得し努力を行っています。なので「これは任せられないだろう」と判断するのではなく、どうすれば双方のプラスに成り得るかを考え、お互いを理解しようと努めることが大切だと考えます。フューチャーへの転職では、面接を通してお互いの理解を深めていくことができたことが何より良かったと思っています。この記事をよむことで、転職を検討している障害者の方の参考になれば幸いです。
私が転職を決意したきっかけ
私は、進行性の身体障害と免疫系の基礎疾患があります。今となってはリモートワークがnewスタンダードな働き方として定着していますが、数年前までは満員電車に揺られて通勤するのが当たり前でした。身体が不自由な者にとっては、常に身の危険と隣合わせです。現に前職では労災認定を受けるケガを経験しました。そこに新型コロナウイルスの世界的流行が私の就労生活を脅かすことになります。
主治医と病状の進行状況や今後の働き方を都度相談し、会社へ必要な配慮や制度導入の提案をしましたが、前職で要望を叶えることは困難でした。またかかる医療費が徐々に増え、気持ちを圧迫する状況。持病と共存しながら今後の働き方を考えた時に、このままでは「身体的・経済的・精神的に苦しい」という事実に直面すると考えました。この状況を打破するためには自力で動けるうちに転職をするしかないと思い、転職を決意しました。
譲れない3軸をかなえたフューチャーへの転職
私が転職するにあたり身体的、経済的、精神的な面で譲れない軸が3本ありましたが、フューチャーはこの軸を全てクリアした唯一の新天地でした。
フューチャーに入社してみての感想を述べるとしたら、「フューチャーとのご縁があって良かった!転職に踏み切って良かった!自分の選択は正解だった!」ということです。
身体面:入社初日からリモートワークで働くことができ、通勤時の身体への負担がなくなりました。基礎体温が上がり、免疫力も向上したように感じられます。
経済面:今ある貯金を取り崩さなくて済むようになりました。※身体障害者が都内で自立して生活するには、最低賃金計算の手取りでは困難です。健常者以上に医療費がかかるので生活費を圧迫します。
精神面:身体面・経済面の不安が軽減されたことで心に余裕を持てるようになりました。
おかげさまで、「顔色が良くなった!以前より、元気に明るくなった!笑顔が増えた!」と声をかけられることが増えました。周囲からも好転して見えていることを感じます。
1年経って感じるフューチャーの魅力
さらに、私が感じているフューチャーの魅力は5つあります。
①Welcomeマインド
面接時も感じましたが、入社後「ようこそ、よく来てくれた!」とwelcomeな雰囲気で受け入れてもらいました。ことあるごとに、「何かあれば、遠慮なく何でも聞いてね。」と声をかけられありがたいです。先日1年越しにメンバーと直接会いましたが、1年経過してもwelcomeマインドは変わらず、とても嬉しかったです。
②個性豊か
プレゼンテーションをきいたり、社員との会話を通じて感じるのは個性の豊かさです。同じものでも、まったく異なる視点から物事を捉えたり、自分にはない考えや発想を持っていたりと、とても刺激的で面白く、学びになります。
③経営者マインド
仲間との会話を通じて、皆さんの自己管理能力の高さや仕事に対する責任感、人間性などレベルの高さを肌で感じ、背筋が伸びる思いです。個人差はあれど一人ひとりに経営者視点やマインドがあると感じています。
④フルオープン
360度評価の仕組みに初めて触れて驚きました。トップダウンの一方的な評価ではなく、多方面にフィードバックを受けられるのは良いことだと感じ、自己成長の後押しになる取り組みです。
⑤チャレンジ精神
手の挙げやすさがあります。基本的にどんな意見も聞いてもらえるので、より良くするための意見や考えを積極的に出し合います。だからこそ、自分が望めばどんどんチャレンジできますし、努力した分だけ成長できます。目標を持って公私ともに何かにチャレンジする人が多いので、良い刺激を受けています。
入社後は、節目節目で面談の時間があり、フォローアップがされていると感じます。また、上司と隔週で1on1があり、方針や業務をすり合わせたりプライベートのことなど話す機会があるので、信頼関係も構築できていると感じます。チームメンバーと直接会う機会は少ないですが、チャットでのコミュニケーションは活発ですし、オンライン会議ではカメラはオンにして参加するのでメンバーの表情が見られて嬉しいです。お互いに離れた場所にいるからこそ、日々のコミュニケーションが大切だと各々感じていると思います。おかげさまで、日々楽しく仕事ができており、感謝しています。
今後の働き方を模索している方へ
障害者を取り巻く就職・転職活動や、就労継続できる環境は易しいものではありません。私以上に大変な思いをしている方は世の中にたくさんいます。それでも、自分に課せられたハンデをものともせず、前向きに努力し結果を出されている方々の話を見聞きすると、たくさんの勇気をもらいます。自分が知らないだけで、さまざまな活躍をされている人は大勢います。
「自分にはココしかない」と選択肢を狭めるのではなく、顔を上げて、まずはアンテナを張ってみてはいかがでしょうか。現状に思うことがあるならば、自分の意志と足で行動に移し、声を上げましょう。ご縁を大事に紡げば、自分に合った場所はきっと見つかります。チャンスの神様は前髪しかないと言いますが、ビビッと直感が働いた時は、掴んでみることをオススメします!悩んでいる間に目の前にやってきたチャンスはすぐによそへ行ってしまいます。やってみないことには分からないことが多いので、心が動いたことにチャレンジしたら良いと思います。
「働くこと」に何を求めるかは十人十色ですが、まずは自分自身の身体的、経済的、精神的な健康が第一です。私が上記3軸を基に辿り着いたのがフューチャーであったように、ご自身の軸を基にチャレンジした結果、フューチャーとのご縁があれば幸いです。
編集:末高 奈々