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起業ってなんか憧れる。ならやってみよう。

こんにちは。Technology Innovation Group(TIG) DXユニット所属の澤田周吾です。 2018年フューチャーに新卒入社し、ITコンサルタントとして、フロントエンドとバックエンド双方の開発や、要件定義から運用まで幅広いフェーズを経験してきました。

実は私は、学生の頃から憧れていた起業という夢を実現するため、2021年から1年間フューチャーを休職して起業にチャレンジしていました。結果、起業の後にフューチャーに戻ってくることになったのですが、本記事では私が奮闘した1年間について書き記します。この記事を通して、フューチャーには起業という大きな挑戦や、多様な働き方を後押ししてくれるカルチャーと制度があることをお伝えできれば幸いです。

起業を志したきっかけ

冒頭で記した通り、学生の頃から漠然と起業家への憧れの気持ちがあり、起業にチャレンジしてみたいとずっと思っていました。そんな時、知人と一緒にやってみたいと思えるビジネスアイデアで話が盛り上がり、長年の夢を叶える良いチャンスだと思いました。フューチャーの環境は、とても居心地がよく、成長する機会もまだまだありましたし、生活や働き方が変化することへの不安もありましたが、やってみようと決心しました。

プロジェクトリーダーから気持ち良く背中を押していただいたことも起業への後押しとなりました。当初はフューチャーの仕事と兼業したいと考えていましたが、会長の金丸さんから「本気で起業したいのであれば専念するべき」というご意見をいただき、また、社内に新設された起業休職制度を知り、休職して起業する道を選びました。

起業休職制度とは、起業のためにフューチャーを休職できる制度。フューチャーでは、「起業家と発明家の集団になる」というFuture wayがあり、起業を積極的に推奨している。休職期間は、起業状況によって柔軟に設定・相談可能。

いざ、起業へ

最初のアイディアから議論を重ねてブラッシュアップし、インフルエンサーが利用するプラットフォームアプリを作る内容で開発をスタートしました。

現状の動画配信系のプラットフォームでは、投げ銭に対してインフルエンサーが受けとれる還元率が低いことに課題を持ち、グッズ販売をはじめとした収益の柱を増やすサービスを立ち上げたいと考えたのです。最初は私一人で開発をしていたのですが、スピード感と自らのモチベーション維持の観点で、二人のフリーランスに協力を仰ぎ、開発スピードを上げていきました。一人で黙々と開発するよりも、開発の仲間がいて、進捗や詰まりポイントを共有するほうがスムーズに楽しく進めることができました。

苦戦したのは、メンバーの処遇とモチベーション維持です。当時フリーランスの方への報酬は多いとは言えませんでしたが、将来的に得られる報酬額を見越して、一緒に開発を推進していました。しかし、私とフリーランスの方の報酬額の折り合いはつかず、メンバー一人が離脱してしまうこともありました。

そんなこともありながら、なんとかアプリを初回リリースし、まずは少人数のインフルエンサーに利用してもらうPoC期間を開始しました。その後は、実際に使用してもらった感想を踏まえて、各機能の優先度などを検討しながら、機能を拡張していきました。

PoCとは、Proof Of Concept(プルーフ・オブ・コンセプト)の略で、新しい手法などの実現可能性を見出すために、試作開発に入る前の検証。

PoC期間では、不具合や要望の問い合わせの対応に追われたり、新規PoCユーザーを増やすために、インフルエンサーの事務所に営業に行ったりと、開発とは毛色の異なる業務を担っていました。しかし、実際にサービスを回していくことで、徐々に暗雲が立ち込めてきました。共同経営者と意見がすれ違うことが多くなり、チームとして歯車が噛み合っていない状態が続いていました。また、PoC期間を5ヶ月程度過ぎた頃、PoCの利用ユーザー数を伸ばすことができず、当初規定していたKPIの数値を下回ってしまったのです。

「成功とは成功するまでやり続けることで、失敗とは成功するまでやり続けないことだ」

これは、パナソニック創業者の松下幸之助さんの言葉ですが、サービスをクローズするのか、やり続けるべきなのかは相当悩みました。悩んだ末に、組織的な内部課題もあり、自分が自信を持って続けていきたいという気持ちになれなかったため、サービスをクローズすることにしました。

自分でサービスを立ち上げ、ユーザーのフィードバックに対応していくサイクルの経験ができ、小規模ではありましたが、経営目線での経験ができたことは良かったと感じていますし、楽しかったです。また、私と異なるバックグラウンドを持つ共同経営者と考えを共有し合えたことは刺激的でした。サービスはクローズしましたが、私の人生においては、ピボットの1つでしかないと考えており、プロダクトを変えつつ、挑戦を続けたいと考えています。そのためにも、まずはフューチャーに一度戻り、自分の気持ちや体制、戦略を改めたいと考えました。やり方次第では、失敗しても大きな負債を抱えるわけではないので、挑戦しやすい領域も多分にあることを改めて感じました。

起業中仕事をしていたシェアオフィスの様子

起業休職制度を利用してみて

 今回、起業するにあたり、フューチャーの起業休職制度を利用したのですが、退職せずに起業へのチャレンジができることが大きなメリットだと考えています。

私は入社当時からフューチャーの環境をとても気に入っており、まだまだ社内で成長できる可能性を感じていました。そのため、起業という大きなチャレンジの機会を掴みながらも、フューチャーに戻るという選択肢も持つことができる起業休職制度はありがたい仕組みだと思いました。

自分のサービスをクローズした時に、別のサービスでの再挑戦や転職の道も検討しました。しかし、起業休職制度のおかげで、再びフューチャーでのキャリアを考えられるようになったと思います。過去に2名が利用したことのある制度とのことですが、社内ではあまり知られていなかったので、ぜひこの記事によって広く認知され、チャレンジする方が増えていくことを楽しみにしています。

チャレンジを後押しするカルチャー

今回起業休職を経験してみて、改めてチャレンジを推奨してくれるフューチャーの文化は素敵だなと思いました。私がフューチャーに入社したきっかけも、懇親会中に「ホロレンズで何か開発するインターンをさせて欲しい」という私からの要望に快く応えてくれたことでもあり、その文化は変わっていないなと感じました。

今回の起業期間でサービス立ち上げから運用までの経験を積めたことは非常に貴重でした。大変なことも多かったですが、それらの経験は今後のキャリアに役立つものだと考えています。フューチャーでは、現在自社サービスの立ち上げに力を入れているものの、まだまだ案件としては多くないので、引き続きこの起業経験を活かし新規事業開発に関わりたいです。また、フリーランスや共同経営者などさまざまな関係者を巻き込み、サービスを立ち上げた経験から、マネージャーの立場でプロジェクトを推進していくこともできると考えています。

さらに、一度フューチャーの外で働いてみたからこそ、フューチャーのメンバーとの働きやすさをより強く感じる機会になりました。フューチャーでは、コンサルタントとして筋道を立ててお客さんに説明する場面が多いため、論理的なコミュニケーションや順序立てた仕事の進め方が定着しており、自分の業務スタイルと合っていると感じます。また、風通しも良く、復職後、起業していた時の話を聞かせてほしいと声をかけて貰えることも多く、フューチャーへのカムバックを歓迎されている安心感もあります。

これからも色々なことにチャレンジしていきたいと思いますし、もし周りに起業や新しいチャレンジをしたい方がいれば、私の経験を少しでも還元していきたいです。気軽にご連絡いただき、一緒にワクワクするような経験をしましょう!

最後に、フューチャーへの入社をご検討いただいている方に向けてのメッセージです。私は休職して起業を経験しましたが、フューチャーには他にも多様な経験をしている方がいます。未来報にもたくさんの記事がありますので、是非さまざまな方の記事を読んでいただき、フューチャーを知ってもらえればと思います。フューチャーは楽しいですよ。

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