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次期CEOにふさわしい人は誰?社員が投票するNextフューチャープレゼンテーション

こんにちは。採用チームの盛岡です。

私がフューチャーに入社したのは2002年。ちょうど東証一部に上場した年でした。当時、社員数は400名程度でしたので私自身もベンチャー企業に入社したという感覚でしたが、年月を経て刻んできた様々な歴史とともに会社の規模もステージも入社時には想像もつかないほど大きく成長していきました。
そして1989年に創業したフューチャーは、昨年30周年を迎えました。

私がフューチャーに在籍している間、20周年、25周年と5年刻みで会社の節目をお祝いするイベントが行われてきました。記念すべき30周年を迎え、これからのフューチャーをさらに盛り上げていきたいという想いで有志達がリーダーシップをとり様々な取り組みを推進してきた結果を一つずつ紹介していきたいと思います。

まずは、30周年でいろいろやってみたvol.1「次期CEOにふさわしい人は誰?Nextフューチャープレゼンテーション」です。

①はじまりは5年前。「次期CEO要件定義書(RFP)作成プロジェクト」

5年前の25周年の時、あるプロジェクトが始動しました。
フューチャーの将来を見据え、自らのCEO像を自らが考え、次期CEOを決定する時の指針となるものを策定する。その名も、
「次期CEOの要件定義書(RFP)作成プロジェクト」

要するに、自分たちのCEOを選ぶためのRFP(Request For Proposal)を作っちゃおう!という取り組みでした。

社長のRFPを社員が作るなんて私自身は聞いたことありませんでしたが、常識にとらわれないのがフューチャーのいいところ。社員一人ひとりが会社の将来と向き合い、全社員で楽しみながら取り組もうという方針のもと進めていきました。
もちろんフューチャーの誰にとっても初めての経験です。「次期社長のRFPを一体どうやって作っていくのか?」というアイデア出しからスタートし、お客様をはじめとする大手企業のCEO交代事例の研究、10年後の経営環境分析などから素案を作成していきました。

そして、その案をベースに行われたのが、全社を巻き込んだワークショップ「未来会議」です。

未来会議2

”挑戦” ”わくわく” ”面白い”は普遍的なフューチャーのキーワード

未来会議では、10年後のフューチャー像をイメージし、そこからリーダーにふさわしい要件をさまざまな観点から出していきました。

次期CEOイメージ

人間力とビジネス能力が圧倒的に多い結果に

そしてこれまでの事例研究や未来会議の結果をもとに、次期CEOにふさわしい要件をまとめ上げ完成したものがこちら。

次期CEO要件_最新

完成した次期CEO要件

見ての通り、めちゃくちゃハードルの高いRFPが完成しました^^;
自分たちでアイデアは出したものの、果たしてこんな人いるのだろうか...ときっと皆が心の中で思っていたことでしょう。
そしてこれが本当に次期CEOを決める要件になるとは、誰も想像していなかったのではないでしょうか。

②完全極秘で進められた全社企画

RFPの作成から数年経過した2018年秋、30周年イベント企画チームの一人として会長の金丸さんとの打ち合わせに参加していた時のことです。

金丸さん:「来年はいよいよ30周年。前に作ったRFPはむちゃくちゃハードルが高くて、こんな人世の中にいるの?って思ったよね。あれから5年経って、そういう人が社内にいるかぜひ知りたい。フューチャーらしく全社員の前でプレゼンしてもらってみんなで投票しよう!その人たちが描く未来に対しての支持率がわかるし、社員にもどんな未来にしたいか考えてもらういい機会だ。社員には極秘で、サプライズ企画として進めること。プレゼンする本人に伝えるのも2、3日前で十分だろ。」

企画チーム:「え、それは短すぎないですか!?せめて1週間は必要では…」

金丸さん:「じゃあ、1週間前にするか。次期CEO候補者たるもの、急に言われたとしても全社員の前で堂々とプレゼンできなきゃ。候補者もお互いに変な気づかいがないように、ほかに誰がいるのか当日までは知らないほうがいいな。こういうことは全社でオープンに、明るく楽しくやらないとね。」

企画チーム:「・・・」(固まる)

そんな金丸さんとのやり取りがあり、25周年で作ったRFPを元に次期CEOにふさわしいリーダーを全社員で投票するという企画が始まったのでした。

プレゼンテーターを決める際にも、この企画のことには一切ふれず経営幹部陣から次世代リーダーを選出してもらい、秘密裏に候補者を選出していきました。最終的に8名がノミネートされましたが、候補者たちにも他に誰が選ばれたかは一切伝えず進めていきました。

RFPの第8項:ユーモアを愛し、サプライズを楽しむ余裕

ノミネートされた社員は、期せずしてこの8つ目の要件が試されることとなりました。

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③次期CEOに投票!?Nextフューチャープレゼンテーション

年末に行われた全社イベントBest Project of the Year(=BPY)当日に、極秘プロジェクトは実行されました。進行にはないイベントが突如始まり趣旨が説明されます。

「これから次期CEO候補としてノミネートされた方がプレゼンをするので、25周年で作成したRFPを元に、一番魅力的な未来を描いた人に投票してください。」

あまりの突然の出来事に、「え?自分たちで次期CEOを選ぶの??」と会場がざわめく中、プレゼンテーションが始まりました。

今回ノミネートされたのは、将来フューチャーグループを率いるリーダー候補となりうる前提で、金丸さんをはじめ3名の取締役の推薦で選ばれた幹部陣と次世代リーダー達の計8名。

「CEOになったらフューチャーをどのようにしたいか」。まさに8人8様のプレゼンテーションが行われました。

洋平さん&彦坂さん

左:数式を用いてフューチャーの未来を語るCTO齋藤
右:コミュニケーションが生まれる環境を作りたいと語るディレクター彦坂
※役職は当時のもの

神宮さん

他社での経験があるからこその力強い説得力で
フューチャーの魅力と強みを語る執行役員の神宮
※役職は当時のもの

この人がCEOだったら一体どんなフューチャーになるんだろう?とあれこれ想像し、わくわくしながら熱量溢れるプレゼンを聞いていました。

次のCEOはこの人になって欲しい。全てのプレゼンテーションを聞き終わる頃には私自身も誰に投票するか自ずと心は決まっていました。

④Nextプレゼンテーション結果発表

BPYの夜に行われた全社パーティーでいよいよ結果発表です。
8名のうち、全社員が最も共感・同意したNextフューチャープレゼンテーションは..........


CTOの齋藤洋平さん でした!

洋平さん表彰

1位に選ばれた齋藤さんと金丸さん

最後に金丸さんからは、「社員の皆さんの想いが順位に反映されていると思う。今回の結果を参考にして最終的には取締役会を経て次期CEOを決めたい。」とのメッセージがあり、次期CEOの行方に期待は残しつつもNextフューチャープレゼンテーションは幕を閉じました。

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いよいよ次期CEOを決める時期が近づいていることを告げる金丸さん

⑤Newリーダーの誕生

金丸さんの言葉通り、年明けの取締役会にて、改めて次期CEO候補たちによるプレゼンテーションが行われました。
社員の投票結果や社外取締役からの意見を聞いたうえで、「最終的には創業者である自分がすべての責任を負いリスクをとって後継者を指名する。」そう決めていた金丸さんは、2度のプレゼンテーションの結果を踏まえつつ熟考の末、後継者を心の中で決めました。

2019年3月。フューチャーアーキテクトCEOに神宮由紀が就任CTOの齋藤洋平とともにフューチャーを牽引していくリーダーとして発表されました。

のちに金丸さんは、神宮さんを指名するまでの経緯をこう語った。
              ===
社長というのは、プレッシャーが多い仕事。困難な時に最もポジティブに立ち向かえる強さがある人にしようと思った。そして、フューチャーのことを好きで愛情を持っている人。私と一緒に仕事をしたことがあって、長所も短所も把握できている人がよかった。じっくり考える中で、ふと神宮さんはどうか?と思い始め、神宮社長がリードするフューチャーアーキテクトをイメージし、シミュレーションしていった。

・スマートさがありフューチャーの企業イメージに合っている
・他社経験があり、客観的な視点でフューチャーの良さや課題を理解し鮮明に言語化できる
・地方出身で地方と都会の両方の感覚を備えていて、かつ女性であるということも今の時代にあっていてメッセージ性がある
・介護という誰にでも起こりうる事象をすでに経験していて、これからのワークスタイルの在り方についてよりよい方向を示してくれる
・強くて明るくておもてうらがないし、そして何よりもフューチャーに愛情を持っている

こんなことを考えて最終的には神宮さんに心を決めて、本人にこう告げた。
金丸:「社長をやってくれない?」
神宮:「えぇーー?・・・・・・・・少し考えさせてください。」
金丸:「断ってもいいよ」
こんなやり取りがあったが、週末を挟んで翌月曜日には「引き受けます」と快諾してくれた。神宮さんは負けず嫌いだから「断ってもいいよ」と言えばきっと断らないだろう、と読んでいたがその読みがあたったよね(笑)。

KeepYoungと常々言っているとおり、より若いリーダーに次の世代を担ってもらいたい。神宮と齋藤の二人には、創業者である私と石橋を超えていってほしいと強く期待している。

創業者であるお二人(金丸さんと副社長の石橋さん)が、起業家と発明家のコンビネーションだったように、創業から30年を経て、神宮さんと齋藤さんのペアがそのバトンを受け継ぎました。60代から40代のリーダーへと一気に世代交代を果たし、より若い力で、業界を社会を変革していく。フューチャーの新たな歴史が始まりを告げました。

最後に

「Nextフューチャープレゼンテーション」は、いかがでしたでしょうか。25周年で作成したRFPが、きちんと30周年で活用されNewリーダーの誕生に繋がっているというのは私自身感慨深いです。
「自分たちのリーダーを自分たちで選ぶ。」まさにフューチャーらしいイベントで始まった30周年の幕開けでした。

30周年に向けての取り組みについては、まだまだあります。裏側をどんどん公開しますので今後もお楽しみに。


盛岡


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