「自ら楽しみつくっていく」フューチャーのDE&I
みなさん、こんにちは。DE&Iタスクフォースメンバーの石川愛美です。
3/8の国際女性デーに合わせて、今年フューチャーでは3月4日~8日を「ミモザWEEK」とすることにしました。「自分自身と向き合う、バイアスからの解放へ」をコンセプトに、さまざまな企画を実施しています。本日3月8日は「ミモザWEEK」最終日。そこで、「ミモザWEEK」に密接にかかわるDE&Iタスクフォースの活動についてご紹介したいと思います。
DE&Iの目指す姿として「多様な個性を持つ仲間を尊重し、各々が能力を発揮することで、イノベーションを生み出し価値創造につなげていく」を掲げ、積極的にさまざまな活動を行っています。当社の中でも「DE&Iを推進して多様性に富んだ組織づくりを実現したい!」という思いを持つ35名の社員で構成された組織が「DE&Iタスクフォース」です。
DE&Iタスクフォース発足のきっかけ
タスクフォース発足のきっかけは、2022年に開催された「DE&I推進ディスカッション」です。フューチャーのDE&I推進についてのさまざまな課題や施策について考える機会として実施し、全女性社員とDE&Iに関心や課題感を持つ男性社員合わせて総勢240名が参加した大がかりな企画でした。一人ひとりが当事者意識を持って参加したことで、フューチャーのDE&I推進についてのさまざまな課題や施策について意見が集まり、課題も見えました。そして、このディスカッションで見えた課題を解決していくために、DE&Iタスクフォースが発足され、以下6つのテーマ(チーム)に分かれて活動を開始することになったのです。
私自身は普段、HR部門で労務を担当しています。その観点から特にライフイベントに関する制度周りでアイデアを出せるのではないかと思ったのでライフイベントチームに参加しました。そしてタスクフォースの活動や各テーマの役立つ情報を発信する場を作りたいと考えたため、社内向けDE&Iサイト作成チームにも参加することにしました。
DE&Iタスクフォースの2023年活動実績
①活動開始時の課題
DE&Iタスクフォースは2023年に本格的に活動を開始しました。各チームに分かれて活動を始めたものの、各チームとも「社内にはどのような悩みやニーズがあるのか」「制度などの情報の認知度はどのくらいなのか」という実情が分からない共通の課題がありました。そこでまず行ったのが実情を把握するための全社員向けアンケートです。全部で371名の社員から回答が集まりました。HR部門ではよく知っている制度であっても意外と社員の認知度は低いことがわかり、育児や介護に関して充実した制度があっても、利用する人は少ないといった実情が見えてきました。社内制度の認知度は、本タスクフォースから波及してHRとしても課題として捉え、社内イントラネットの制度ページのリニューアルや、メルマガによる制度の周知活動にもつなげています。
②各チームの取り組み
上記のアンケートを受け、まず手始めに、制度の理解促進チームが「制度インデックス」を作成しました。これは現在社内イントラネット上にバラバラに掲載されているライフイベントに関わる制度を一覧にまとめ、各制度を探しやすくすることを目的としています。
性別・年齢特有の健康チームは、主に女性の健康課題をテーマとしたメルマガでの情報発信やイベントの開催を行ってきました。6月に開催した「生理&子宮筋腫」をテーマとしたランチ座談会ではスピーカーとして社長の神宮さんが参加しました。参加した社員からは「社長が参加していたことで会社として女性の健康に関心が高いことがわかった」という声もありました。
その他にも
キャリアデザインチームが若手社員向けの施策として希望者へのメンター制度の推進
コミュニティ創出チームによる「フューチャー内のキャリアについて」をテーマに若手女性向けのキャリアイベントの開催
など2023年の1年間でさまざまな取組を行ってきました。
それから私が担当した社内イントラ上の「DE&Iサイト」は10月に無事開設に至りました。サイト上では出産・育児、介護など各ライフイベントに応じた社内外の制度や情報をまとめたライフイベントマップ、これまでのDE&Iタスクフォースの活動実績や各種相談窓口などを掲載しており、今後もコンテンツを拡大していく予定です。
これらの取組は全て会社や経営陣からの指示ではなく、タスクフォースメンバーが自発的に話し合いを行い、企画推進を行ってきました。本業の傍らで行っているので定例の打合せになかなか全員が集まることができなかったり、スケジュール通りに進まなかったりすることもありますが、参加メンバーは自らが手を挙げてタスクフォースに参加しているので積極的に楽しみながら取り組んでいます。
活動を通して感じたこと
私が2023年にDE&Iタスクフォースに参加をしてみて感じたことは2つあります。
1つ目は、多方面から人事制度を俯瞰できるようになったことです。HR部門として制度を社員に使ってもらう側の立ち位置で働いているので、普段は聞けない実際に使う人の正直な感想意見を聞くことができ、さまざまな発見がありました。
例えばフューチャーには勤続5年ごとに年次有給休暇と別に付与される「Future’s Holiday」という特別休暇があります。連続して休みをとるのが「Future’s Holiday」の基本ですが、プロジェクトによってはなかなかまとめて休みを取ることが難しいという意見もありました。制度自体は認知されていても使いやすさに課題があるということが分かりました。
2つ目は、フューチャーの多様性や活躍の幅をアピールしきれていないと感じたことです。当社は性別や年齢などの区分による差はなく、どのような人も活躍できる環境です。社員の体感値ではさまざまなバックグラウンドや個性を活かして活躍できる会社だと感じていると思うのですが、そのことを社内外に見える形でアピールできていないと感じました。例えば、私が女性活躍推進や両立支援に関するアワードへの応募に携わった際には、制度が明確に見える形になっておらず、社員に浸透していないという現実に直面しました。こういった制度の見える化や社員への浸透はタスクフォースの活動を通してもっと広げていけると感じています。
これら2つの感じたことは、DE&Iタスクフォースの活動だけでなく、HR部門として仕事をしていくうえでも活かしていきたいと思っています。
これからのDE&Iタスクフォース
2024年に入ってからも引き続きDE&Iタスクフォースは積極的にさまざまな活動を行っています。冒頭でご紹介した通り3月8日の国際女性デーに合わせて、フューチャー初開催となる「ミモザWEEK」を開催中です。最後にこの「ミモザWEEK」についてもご紹介させてください。
この期間ではDE&Iタスクフォースとその他有志メンバーがあつまり、多くの企画を実施しました。国際女性デーがきっかけではありますが、フューチャーでは女性だけにフォーカスをせず「自分自身と向き合う、バイアスからの解放へ」をコンセプトに、男性社員や社員のご家族やパートナーにも参加いただけるような取り組みを行いました。
イベント
3/4(月) 「これって私のアンコンシャス・バイアス!?」
3/5(火) 「多様性を活かした価値共創~お客様と共に作り上げたサービスと企業成長の秘話~」
3/6(水) 「プロジェクトとアンコンシャスバイアス ~働き方と経験値~」
3/7(木) 「女性だけじゃない!?謎の不調、更年期を知る座談会」
その他企画
オフィス内の装飾
本社15Fエントランスには2メートルほどの豪華なミモザの装飾と企画の看板を置いています。
Web会議背景
壁紙も社員が考案。ミモザ企画チームの定例では多くの社員がこの壁紙を利用しています。
クリアファイルとマカロン
イベントにて配布するノベルティです。デザインや手配も社員が行いました。
その他にもたくさんの企画が行われました。
また、DE&Iタスクフォースでは昨年度活動してきた6チームに加えて、「LGBTQや障がいに関する取り組み」を「社外の交流推進の取り組み」に関するチームを新たに立ち上げ、更に活動の領域を広げていく予定です。今後のDE&Iタスクフォースの取り組みにご期待ください。