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働く仲間は自ら見つける!~自然言語処理でリンクしたAIメンバー2人の活躍~

フューチャーでは昨年、これまでの「社員紹介制度」を「Linkプロジェクト」略して「りんぷろ」と命名し、新たな施策をスタートさせました!自分たちの仲間は自分たちで増やそう!ということで、フューチャーの社員や社風を気軽に知ることができる交流イベント「Meetup for FUTURE」や社外向けの勉強会なども企画し、「りんぷろ」を推進しています。

今回は、「りんぷろ」でキャリア入社した田中駿さんと、紹介者でAIグループリーダーの貞光九月さんとのインタビューを通じて、2人の活躍と「りんぷろ」について紹介します!

紹介者:貞光 九月さん (写真左)
大学院卒業後、日本電信電話株式会社
(NTTメディアインテリジェンス研究所)へ入社し研究開発に従事
2017年フューチャー入社

入社者:田中 駿さん (写真右)
大学院卒業後、 株式会社サイバーエージェントへ入社し研究開発に従事
2018年フューチャー入社

AIを使って様々なビジネスにチャレンジできる場所

―― お二人が転職を考えたきっかけ、フューチャーにジョインされた理由を教えてください。

貞光:前職では、大手通信企業の研究所で自然言語処理の研究をしながら「質問応答エンジン」の開発などに携わっていました。 

研究環境は整っていましたが、技術研究に特化するよりも、世の中にAIを使った様々なサービスをスピーディに提供していきたいと思い、転職を考えました。AIの研究は画像、音声、テキストなど一つのモーダル(入力データ)に特化したものが中心ですが、様々な技術要素を掛け合わせていわゆるマルチモーダルにすることで、さらなる進化の可能性があります。だからこそ、型にはまらず、AIを使って様々なビジネスにチャレンジできるフューチャーに魅力を感じました。

田中:私は貞光さんからの紹介で2018年に入社しました。前職では、広告文の自動生成技術やチャットボットの応答精度の改善などに携わっていて、自分で実装する仕事もしていました。ただ、自然言語処理の知識や技術を広告領域だけに留めるのではなく、もっと幅広い業界に役立てられるようなチャレンジがしてみたいと思い、フューチャーに入社しました。

―― この2、3年でAIグループも大きくなり、入社してからの役割も変わってきたと思いますが、それぞれフューチャーではどんなことをやって来られましたか?

貞光:今や40名を超えるメンバーが在籍するSAIG(Strategic AI Group)ですが、私が入社した2017年当時はまだチームの草創期で、AIに携わるメンバーは5名ほどしかいませんでした。入社してからはチームの基礎固めとして積極的に採用活動を行いました。また、論文執筆や特許制度の整備などそれまでフューチャーにはなかった枠組みも作りました。2018年からはAIチームの運営全般を担っていて、新規顧客開拓のほか医療分野での研究開発にも力を入れています。

田中:フューチャーに入社してからは、ユーザーの声をAIで分析するカスタマーボイス分析ツールを開発し、保険会社や小売業のお客様にカスタマーボイスを経営判断に活用する提案などを行ってきました。また、機械学習基盤を開発して他のプロジェクトにも展開できる仕組みを整え、直近では、SNSデータのトーク分析などに活用しています。最初は一人で行う開発やメンバーとして参画するプロジェクトが多かったのですが、昨年からプロジェクトリーダーとしてメンバーを率いて仕事をする立場になりました。メンバーのやりたいことを尊重しつつもやるべきことにはしっかり取り組んでもらえるよう、チームのモチベーション維持に気を配っています。

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2人がリンクしたAIの学術会議

―― 貞光さんと田中さんはどのような縁で、フューチャーを紹介されたのでしょうか?

田中:貞光さんとの接点は同じ「言語処理学会」に所属していたことですが、私は学会に所属する前の大学在学中から貞光さんが執筆した論文を読んでいたので、貞光さんのことを知っていました。

貞光:「NLP若手の会」という若手研究者向けの会議があって、社会人になった田中さんがとてもユーモアのあるプレゼンをしたのを今でもよく覚えています。その後、転職を考えているという話を聞いたので、採用チームが主催している「Meetup for FUTURE」という社内外の交流をはかるイベントに誘いました。

田中:もっと新しいことにチャレンジしたいと思っていたタイミングで貞光さんに「イベントに参加してみない?」と声をかけてもらったのは、嬉しかったですね。尊敬する貞光さんが転職したフューチャーってどんな会社だろう?と、とても興味がありました。その時、参加した「Meetup for FUTURE」はクルーズ船での開催だったのですが、CTOの斎藤さんとも直接お話する機会をいただいて、その場で「内定!」と言ってもらいました。もちろん、きちんとしたプロセスを経て入社しましたが、社員と役員の方たちとの距離が近いのもいいなと思いました。

貞光さん、田中さん

2018年に開催したMeetup for FUTUREにて

―― 2020年から社員紹介制度を「りんぷろ」と命名して推進していますが、どう思いますか?

貞光:キャリア採用は会社の技術スキルを流動化するためにも重要だと思うので、採用プロセスのメニューが複数あるのはいいですね。「りんぷろ」は、今どういうメンバーが必要で、どんな人材がフィットするのかがわかっている社員自身が紹介するので質の担保という面でもいい制度だと思っています。

田中:実は、貞光さんに声をかけてもらった時には既に他の会社に内定をもらっていました。それでもフューチャーを選んだのは、貞光さんと一緒に仕事をしたかったからというのもありますが、紹介をしてもらって以降、様々なイベントを通じて社員の方と話ができたので会社の雰囲気がよくわかったというのがあります。私自身も「りんぷろ」を使ってメンバーを増やしていきたいなと思っています。

お客様に応じたオンリーワンAIを提供したい!

―― 求職者に向けてフューチャーの良さを伝えるとすると?

貞光:フューチャーの良さは「幅の広さと実現力」だと思います。私の場合は、自分の仕事の領域がはっきりしていると窮屈に感じるので、あらゆる業界と接点があり、コンサルティングから開発までさまざまな業務領域があるという幅の広さに魅力を感じています。前例のない新しいことにどんどんチャレンジしてそれを形にする実現力があることもフューチャーらしさです。フューチャーは会社設立から30年以上経っていますが、まるでベンチャー企業に身を置くような感覚でワクワクします。

田中:フューチャーには、「FutureWay」というクレドのような行動指針があって、自分の好きな一文に『チームワーク>個性>平凡』というものがあります。入社する前から感じていたことですが、フューチャーでは、個としての成果ももちろんですが、チームとしての成果を大事にしているところがいいなと思っています。

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―― お二人が考える今後の展望を教えてください。

田中:まずは、お客様と交渉もできる技術者、稼げる人材になりたいと思っています。長期的には、みんなで一緒にビジネスを作りたいですし、大きなお金を動かせるようになりたいと思っています。そのためには、周りのメンバーがサポートしたいと思ってもらえるようなリーダーになりたいですね。

貞光:私も、メンバーが各々のやりたいことや案件を具現化し、プロジェクトを引っ張っていけるように成長することが理想だと思います。それと同時に、忙しくなるとどうしてもアウトプットに寄りがちになるので、slackを活用したり勉強会を開くなど、チームとして知識交流を活性化することは常に意識しています。フューチャーのAIは、それぞれのお客様に応じたオンリーワンのAIを、コンサルから開発まで一気通貫で提供できるというのが特徴です。この価値を訴求し、今後もお客様に喜んでいただけるAIを提供し続けていきたいと思います。

AI活用コンサルティングサービス「Future AI」の事例紹介

こぼれ話:AIに興味を持ったきっかけは、言語や哲学への探求

 お二人をインタビューして気になったのは、AIに興味を持ったきっかけでした。最後に、お二人に「どうしてAIを研究しようと思ったのですか?」と聞いてみました。

貞光:私はもともと文学や哲学に興味があったのですが、大学3年の時に出会った自然言語処理の先生から、合理主義と経験論の対立を克服した哲学者カントの考え方は、ルールベースと統計ベースが並立する現在のAIに通じるという話をしていただいたことに大変感銘を受け、その先生のもとでAIを研究することになりました。

田中:実は僕も語学が好きで、中学の頃から自治体の海外交流事業に参加するなどよく英語を勉強していました。一方で、親が心配するほどのパソコンオタクで、小学生の頃から自分でホームページを作ったりしていました。進路を迷った時、自分の好きな語学とITとが融合するような学問って何だろう?と考え、自動翻訳など人間同士のコミュニケーションを促進できるAI技術に興味を持ったのがきっかけでした。

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貞光さん、田中さん、ありがとうございました!
採用活動は募集を出して応募してくれるまで待つという受動的なスタイルが一般的ですが、一緒に働きたい人を自分で探す「りんぷろ」という能動的なスタイルはフューチャーらしいなと思います。みなさんもぜひ一緒に仕事をしたい仲間がいたら「りんぷろ」を活用してください!

お二人の話を聞きながら改めて、AIとは人間を考える学問でもあるんだなぁ、と感じました。

石井さん

編集:末髙 奈々

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