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7分で知る!フューチャー競プロコンテスト「HACK TO THE FUTURE」のこれまで

こんにちは。採用チームの向井香織です。知る人ぞ知る、HACK TO THE FUTURE(HTTF)の季節がやってきました!

私はHTTF初回から、運営チームメンバーとして携わってきました。今回はそのHTTFについて、これまでの実績や始まったきっかけ、そして番外編として名前の由来やグッズなどにも触れつつ、書いていきたいと思います。

HTTFってなに?どんなことをしているの?

HTTFは2018年からフューチャーが主催している「競プロコンテスト」です。競プロコンテストとは、オンラインで実施するプログラミングコンテストのことで、様々な形式があります。その中でもHTTFは予選・本選ともに8時間で1問の課題を解くマラソン形式のコンテストです。プログラミングの正確さやアルゴリズムを構成する力に加え、問題の本質を見極め、論理的に解決する思考力も試されます。

競プロコンテストは人材発掘の場として実施されることが多く、日々のコンテストで高度なアルゴリズムの使い方や発想を磨き、コンピュータでできることの限界を知っているコンテスト参加者たちは、まさにフューチャーが求めている人材でもあります。お客様の抱える難題をITと経営の両面からアプローチし、提案から実装まで一気通貫で取り組むフューチャーでは、コンピュータ上で動作するアルゴリズムから逆算してソリューションをデザインすることが重要であるため、競プロコンテストはとても意義のあるイベントになっています。

予選は学生・社会人問わず誰でも参加することができ、予選上位者は本選出場権を獲得します。ありがたいことに参加者数は右肩上がりで、昨年までの実績で延べ2,528名の予選参加エントリーがあり、本選には103名の方が参加してくださいました。第4回となる今年のHTTF2021では、総エントリーは1,394名、本選には56名が参加予定です。これまで本選はオンサイト(@フューチャーオフィス)で実施してきましたが、今年の本選は、予選と同じくオンラインで行います。

【これまでの開催日程】
・第1回:予選2018年2月、本選3月
・第2回:予選2018年11月、本選12月
・第3回:予選2019年11月、本選12月
・第4回:予選2020年11月、本選12月

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ちなみに、昨年の第3回から、HTTF for Youthとして「ユース枠」を設けました。これはフューチャーでCSR活動などを担っている、フューチャーイノベーションフォーラム(FIF)との共同企画として設けた、ユース世代のための特別枠です。18歳以下の方を対象に、予選上位10名と全国6ブロックの成績上位各1名の合計16名が本選への出場権を獲得します。新しい試みでしたが、参加したユースからは「全国各地の人と競い合えたのはとても良い経験になりました」「中高生を対象にしたこのようなイベントはほとんどなく、地方だとより機会が少ないのでよかったです」といった感想をいただき、運営チームとしてもやってよかったと思える大変嬉しい反響でした。

HTTF2021/HTTF2021 for Youthのご案内
今年はコロナの影響でオンサイトのコンテスト開催が難しいため、予選・本選、その後の懇親会もオンラインで実施することにしました。どうやったらオンラインでもコンテストに影響なく、参加者に楽しんでいただけるかを運営チーム一同でこれまで以上に頭をひねりながら企画しました。本選の様子・結果についてはまた別の機会にお伝えしたいと思います!

予選:2020年11月7日(土)14:00~22:00
本選:2020年12月12日(土)10:30~18:30 ※オンライン開催

オープンコンテストでのご参加もお待ちしております!
https://atcoder.jp/contests/future-contest-2021-final-open

HTTFはどうやって始まったの?

HTTFの始まりは、2016年1月まで遡ります。HTTFファウンダー兼プロデューサーの塚本祥太さんがフューチャーに転職されたことから始まりました。いまや競プロ界隈では有名人ですが、本格的に競プロに取り組みはじめたのは、実はフューチャーに入ってから。AtCoder※社長であるchokudaiさんが実験的に開催した8時間のマラソン形式コンテストに参加されたことをきっかけに、「もっとマラソンをしたい!」と思い競プロにハマっていったそうです。

※AtCoder:自社・企業開催で競プロコンテストを企画・運営する会社。HTTFでもAtCoderのオンラインシステムを利用している。

しかし当時はマラソン形式のコンテストがあまりなく、「ないんだったら自分で開いてみたい。開くことで競プロの楽しさをみんなにも知ってほしい。そして他の企業も追随して開いてくれるようになれば、自分もみんなも参加できる場を増やすことができるかもしれない」と思うように。

2017年の初め頃、塚本さんはまず社内の啓蒙活動として、有志とともに競プロ部を創設し、夏を迎えたあたり、採用チームに働きかけます。

「フューチャーで競プロコンテストを開きませんか?」

興味を持った採用チームも「詳しく話を聞かせてください!」と返答したところ、塚本さんはすぐさまTwitterのDMでchokudaiさんに連絡。3分後には返信があり、1週間後には打ち合わせ、とトントン拍子で事が運びました。

フューチャーらしくスピード感をもって動き出したものの懸念もありました。

「フューチャーが開いたとして興味を持ってもらえるのか?」

当時は独自の問題でマラソン形式のコンテストを開いている企業はほぼ皆無。そういったコンテストのニーズがあるのか確証が持てませんでした。裏付けを得るため就活生にもヒアリングを行い、興味を持ってくれる人が一定数いることがわかったので、実現に向けて走り出し、初開催にこぎつけました!

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塚本祥太(つかもとしょうた):Strategic AI Group所属。学生時代も環境サークルにて、学生をターゲットにしたレアメタル回収事業の検証イベントを実施。広くなにか一つのことをみんなでやるのが結構好き。

番外編:数々のこだわりも自分たちで実現

・ビジュアライザ
ビジュアライザとは作成したプログラムの処理過程を視覚化するものです。AtCoder社に在籍する日本トップクラスの競技プログラマーが作成した問題は、様々なアプローチが考えられ、より良い解法を出すための工夫が随所に求められます。8時間という"短時間"で参加者が十分に考察できるよう、毎年、塚本さんがビジュアライザを構築しています。大会上位者間であってもそれぞれの解法には個性があり、コンテスト終了後にビジュアライザを使って各自が自身の解法を動画投稿して議論を交わす様子を見ると、とても嬉しくなります。

・コンテスト名
最初の大仕事は、コンテストの命名でした。「HACK TO THE FUTURE」は社内公募で集まった52件の中から、採用チーム・塚本さんともに満場一致で選びました。名付け親は、当時新卒で入社3年目の社員。社名をアピールできて、かつキャッチーな名前をと考えていたところ、映画「BACK TO THE FUTURE」が思い浮かび、ITに親和性のあるHACKをBACKと置き換えてみたそうです。こうして誕生したHTTF。「FUTUREをHACK」=未来への挑戦--手前味噌ですが、いいネーミングだなと思います。

・ロゴのカラー
デザインは外部のデザイナーの方々に公募しましたが、絶対にこだわりたかったのは色でした。競プロコンテストでは、オンサイトの本選で配られるグッズも重要なアイテムの一つです。そのグッズを参加者の方が身に着けてくれた時に、フューチャー独自の色で目立つようにしたかったのです。黒・赤・青はすでにほかの企業コンテストなどで使われていたので、エネルギッシュさも感じるオレンジに決定しました。オレンジといえばHTTF、になっているといいな…

・グッズ&お菓子
これまでTシャツ、パーカー、ウィンドブレーカーを制作してきました。どんなグッズがいいか、デザインはどうするかなど、毎回塚本さん含む運営チームで意見を出しながら作っています。グッズとあわせてお土産のお菓子も毎回違うものを用意しています。どんなものが喜ばれるだろう…と考えながら選ぶのは実は楽しく、喜んでいただいているツイートなどを見たときはとても嬉しいです。

グッズ&お菓子_m

上段がグッズ、下段がお菓子。左からそれぞれHTTF2018、2019、2020のもの。2019のポテトスナック(下段中央)は参加者の方から「未来乾燥芋」とつぶやいてもらった。
※お菓子の写真はそれぞれ以下サイトより引用
・下段左:https://shopping.tokyo-calendar.com/item/2198
・下段中央:https://andthefriet.com/driedfriet/
・下段右:https://toyosu-shop.jp/SHOP/87368/87370/list.html

さいごに:メッセージ

毎年恒例になったHTTF。開催への想いを実現できたのは、塚本さんも採用チームも、関わる人が全員、やったことがないことでも面白そうであればやってみようと周りを巻き込みながら行動したからだと思います。もちろん不安に思うことや予期せぬハプニングもありますが、できることを一つ一つクリアにしていくことで乗り越えることができ、いまのHTTFがあると思っています。

今後も、ユース枠の取り組みのように、地方にいる若い優秀な人材ともっと出会い、世間的にも小・中学校でプログラミングが必修になりITリテラシーが高まっていく中で、HTTFもその一翼を担えたら幸いです。また、HTTFを通してフューチャーへの興味とプログラミングスキルを持って入社してくださった方が、しっかり自身のスキルを社会実装し、社会に価値を提供できる流れを循環させていきたいです。そして、参加して関わってくださるみなさんとともに「知的格闘技」として唯一無二のコンテストに育てていけたら嬉しいなと思っています。

4回目にして初の本選オンライン開催となる今年のHTTF2021は果たしてどうなるのか!?乞うご期待です!!

引き続きHACK TO THE FUTURE、フューチャーともどもよろしくお願いいたします!

向井


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