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INTERVIEW|破壊的イノベーションをリードする存在に【インタビューアーカイブ】

松川 亮平(MATSUKAWA Ryohei)
東京工業大学大学院 工学研究科 土木工学専攻
2003年新卒入社

真摯にモノづくりに取り組むコンサルタント

スケールの大きな仕事がしたいと、大学では土木工学を専攻し、将来は建築・建設に携わりたいと考えていた松川。しかし就職活動を始めるにあたって、その考えは大きく変わる。大規模な道路や橋梁といったインフラ工事は、計画段階から数えると数十年という長い期間を必要とする。スケール感は魅力的だが、もっとスピード感を持って仕事がしたい。そう思うようになるなかで、偶然フューチャーと出会った。きっかけは友人の付き合いで説明会に参加したことだった。

「自分とあまり年の変わらない先輩社員が、自らの仕事を生き生きと楽しそうに語る。その姿に、自分もこうなりたいと思いました。選考の過程で志望が高まっていきましたが、何より大きかったのは、創業者の金丸との最終面接。準備していったことが全部空振りに終わって、思いもよらない質問をされまして……。そのうち、フューチャーの仕事は、日本を、社会を変えていくものだという壮大な話になっていって。何だかよくわからないけど、ここならばきっと面白いことができる!と確信してしまったんです(笑)」

コンサルタントに興味を持ち、他の会社も見て回ったが、フューチャーには明確な違いがあった。

「フューチャーは厳しい現場を知り尽くすがゆえの“泥臭さ”がありました。お客様に対して、美しい絵を描いて提案しているだけのコンサルにはない、真摯にモノづくりをしている人の持つ力強さです。土木を専攻していた自分としては、その、リアルな“現場感”に魅力を感じたのです」

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数えきれない失敗を糧に、真のリーダーへ

松川にとって大きな転機が訪れたのは入社7年目のこと。大手コンビニエンスストアの基幹システムを刷新するプロジェクトに、リーダー陣のひとりとして参画することになったのだ。当時、フューチャーにとって最大規模かつ最高難度の案件だった。

40年も前につくられたシステムは、変化対応力が鍵となるコンビニエンスストアビジネスの大きな足かせになっていた。関係者がすでにいない上に、関連書類もなく、正確にわかる者は誰もいない。そこで刷新計画を立案するにあたっては、複雑に絡み合い、肥大化したシステムを一つひとつ精緻に解析することから着手した。

「新しいシステムをつくるといっても、コンビニエンスストアのビジネスルールや仕事の進め方そのものが大きく変わるわけではありません。それがこのシステムにどのように反映されているのかを、ソースコードから効率的に確実に抽出して読み解き、洗練されたシステム構造になるようにデザインし直すという作戦です。簡単なことではありませんが、これこそフューチャーの技術力の見せ所。幾度も壁にぶつかりながらもメンバーの知力と胆力で乗り切って、進めました」

こうしてプロジェクトも終盤にさしかかったとき、松川は厳しい決断を迫られる。

「リリースに向けてシステムを切り替えるテストを繰り返していたのですが、新旧のシステムでデータを比べると一致率は99%。リリース日が目前になっても、どうしても100%になりませんでした」

システムの切り替え作業は心臓のバイパス手術と同じで、少しでも間違えればシステムが止まる繊細なもの。もし止まれば、顧客や取引先、全国の店舗に来る買い物客に甚大な被害を及ぼしてしまう。ゴールを目指し頑張ってくれたメンバーの努力にも報いたい。松川には大きなプレッシャーがのしかかった。

「熟慮の末、私は“これでリリースする”と判断したのですが、それに対し金丸から“品質に絶対の自信はあるか”と問われ、目が覚めました。一番大切なのは“品質の追求”だと改めて気づいたのです」

このプロジェクトでの経験は松川を大きく成長させた。

「その後システムを無事リリースしてプロジェクトは完遂できましたが、そこに至るまでには山ほどの失敗がありました。なによりあの時、自分たちで“これではまだダメだ”と判断しなければいけなかった。メンバーに対して未熟なリーダーだったことを申し訳なく思います。リーダーとしてどうあるべきか、プロジェクトマネジメントとはどういうものかを身をもって学べました。同じ過ちは二度としません」

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新しい技術で、新しい価値をつくる

ブレない。素早く決断する。何事もゴールから逆算して考える。そして何よりも、自分を信じてついてきてくれるメンバーとの信頼関係を大切にする。松川はこれらの身に刻んだ信条をもって、次に手掛けた大手アパレル企業のプロジェクトを成功に導く。その成果を評価され、現在は執行役員としてフューチャーを牽引する立場となった。新たなミッションは、新規事業を興し、世の中にさらなる価値を提供することだ。

「ITの驚異的な進化によって、ビジネスの常識は大きく変わりました。コンビニエンスストアが銀行業に参入し、自動車業界では将来のライバルはグーグルと言われるなど、業界の垣根はないも同然です。私たちも、これまでのITコンサルティングで得た実績を活かしながら、常識にとらわれない“破壊的なイノベーション”を起こしていきたい。私が入社した時、社名は“フューチャーシステムコンサルティング”でした。いまは“フューチャー”。なんでもできる社名です。“いったい何の会社なんだろう”“フューチャーって面白いね”と言ってもらえるような、インパクトのある仕事を仲間たちとつくっていきたいですね」

学生へのメッセージ

IT業界は無限の可能性を秘めています。フューチャーはそんなワクワクする世界でトップランナーとして走り続けており、さらに加速しています。ITという武器を使いこなす頼もしい仲間もたくさんいます。社会を変えるような、意義のある仕事をしたい、これまでにない、新しい価値を提供するようなビジネスに取り組みたいと思う方には、何よりの環境だと思います。ぜひ、一緒に面白い仕事に取り組んでいきましょう!

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本記事は2016年に実施した採用HPインタビューのアーカイブ記事です。


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