IT未経験で入社した私の奮闘記
2021年4月新卒入社の田中未莉と申します。現在は、アパレル系のプロジェクトに所属し、システム設計や開発を担当しています。
私は今でこそ日常的にプログラミングをしていますが、大学時代は経営学を専攻しており、IT未経験でフューチャーへ入社しました。大学の講義で、基礎的なプログラミングに触れる機会があり、自分で書いたコードが目に見えて動く楽しさを知り、ITの世界に興味を持ったことがきっかけです。加えて、「経営とITをデザインする」をキャッチコピーとするフューチャーであれば、自らの経営学専攻を活かしつつ、興味のあるITにも挑戦できると思い、入社を決めました。
そんなほぼIT未経験で入社した私の研修後の試行錯誤をありのままお伝えしたいと思います。IT未経験の就活生や新人社員の方々のキャリアの参考になれば幸いです!
1.自らの課題に気が付いた試行錯誤のOJT期間
入社後は5か月間の新人研修に取り組みました。ITに関する一通りの知識とJavaをベースとしたプログラミングスキルを身につけた後、物流系の案件にアサインが決まりました。
現場に出て最初に思ったことは、「未経験だから」「新人だから」が通用しないということです。任されたタスクは研修で学んでいない内容も多く、正直にいうと戸惑いました。複雑なシステムの構造やはじめて聞く単語の意味が分からず、キャッチアップの日々が続きます。根本が理解できていなかったので、先輩や上司に言われたことをメモに取るだけでは応用ができず、どう頑張れば良いのかもわからない状況でした。チャレンジングな環境を求めて入社しましたが、「私にコンサルは向いていなかったのかも...」とネガティブな気持ちになる時もありました。
そのような時に心の支えとなったのが、同じくIT未経験で入社した先輩や同期です。相談する際に、相談の回答だけではなく私の不安な気持ちを理解してくれたことに大きな安心感がありました。
また、自身の業務の振り返りや先輩からのアドバイスを通して、以下の二つの課題をクリアすれば「どうやって頑張ればいいかわからない」現状を脱することができると気づきました。
一つ目は、ひとりで考え込む時間が長すぎる癖を直すことです。「調査不足のまま質問して相手の時間を奪ってしまったら申し訳ない」「質問するまでに疑問点をもう少し明確にしなければ」と考えすぎてしまい、進捗遅延の原因となる場面が多々ありました。そこで、「◯時まで考えても分からなかったら質問しよう」「一旦、進捗を伝えた上で調査を進めよう」といったように、ひとりで悩む時間に区切りをつけることにしました。二つ目は、 「なぜ?」をその都度、解消する意識を持つことです。自分なりにシステムの構造や流れを図におこすことや、初めて見聞きした言葉を辞書のようにメモにまとめる工夫をしたことで、理解を深めました。
自分ができることが増えるにつれ、自分自身の成長は周囲にも支えられていることに気付きました。OJT期間中は新人1人に対してOJTリーダーとOJTトレーナーがついて、様々な面でサポートしてもらえます。日々の様子を見て、適切なアドバイスをもらうことで一つ一つ業務を覚えていきました。また、OJTリーダー、トレーナー含めて周囲のメンバーが温かい言葉をかけてくれ、安心して挑戦することができました。親身に質問や相談に乗ってもらえるのはフューチャーでは当たり前ですが、新人はより質問しやすい時期です。この期間に多くの質問をして、その内容を吸収することで、自身の成長速度をあげることにもつながります。
2.課題を乗り越え、やり抜いたことが自信に
できることが増えていくと、ネガティブなことはあまり考えないようになり、OJT期間終盤には膨大な数のジョブを整備するタスクを任せてもらえるようになりました。
ジョブというのは、業務ごとにプログラムを一つのかたまりにしたもののことであり、一つ一つのジョブが適切なタイミングで実行されることで全体のシステムが正常に動いています。すべてのジョブが問題なく動作するよう整備することは、本番リリース後に障害を起こさないためには必要不可欠です。
この時の私の担当範囲は、ユーザとシステムをつなぐデータ送受信の窓口のような役割を担う箇所に関するジョブすべてでした。このシステムの特徴は、膨大な数があることに加えて業務色が強いことが挙げられます。顧客の業務内容をはじめ、システムの一連の流れや全体像の幅広い理解が必要となり、さらにはチーム内にジョブ整備に精通した人がいない中で、ゼロからのキャッチアップが求められる難度の高いタスクでした。
だからこそ、前述の課題であったひとりで考え込む時間が長すぎる癖を直すこと、「なぜ?」を常に解消していくことを意識しました。わからないことは周囲にも確認したり、疑問に思ったことは過去資料やネットで調べたりすることで理解を深め、徐々に自分に合ったキャッチアップ方法を確立しました。結果、スピード感をもってタスクを実行できるようになったとともに、着実にIT知識を深めていくことができました。
ジョブの整備のタスクを開始してから約1年後に実施した動作確認テストでは、先輩方の力を借りながらもなんとか期日内に完遂できました。その頃には先輩に頼りっぱなしだった昔と比べ、チーム内の主力として自立して問合せ対応や意見発信ができるようになっていました。
ジョブに関連する全ての作業の手順書作成や当日の実作業、障害発生時の対応など幅広い担当を大きなトラブルなくリリースまで自分で担当できたことで、今後、IT業界でやり抜く自信を得たと感じます。また、業務知見を得ることやシステムに対する理解が深まったことで、自分のできることや考えが及ぶ範囲が広がって「仕事が楽しい!」と心から思えるようになりました。
3.理想のコンサルタントを目指して
IT未経験で入社すると、特に若手のうちは、IT経験者より躓くことが多いのかもしれません。確かに、業務をこなす上でキャッチアップする機会は多く、壁にぶつかることも多々あります。しかし、優しい同期や先輩方に時には手厚くフォローしてもらい、時には程よく突き放されながら(笑)、バランスよく業務に取り組むことできる環境がフューチャーにはありました。そのため、試行錯誤するためのスキルとタフなマインドが必ず身につき、やりがいや楽しさに繋がると思います!
フューチャーは、裁量の大きな仕事や自身のやりたいことに対して、できる限り寄り添ってくれる会社だと感じています。プロジェクトの状況により希望が100%通るとは限りませんが、必ず「自分はどうしたいか」という思いを聞かれます。それを踏まえて、たくさんの業界・業務内容・フェーズの中から、自分の興味やキャリアプランに合わせた仕事に挑戦できる点も、この会社の魅力だと思います。
この記事を書いている今の私は、アパレル企業のシステム設計と開発に携わってみたいと希望を出し、希望に沿ったチームに異動したばかりです。業界と業務内容が大きく変わりましたが、前のプロジェクトで得た知識や経験、キャッチアップ方法などが活かされており、大いに成長を実感しています。これからも試行錯誤を重ねながら、私をフォローしてくれた先輩のような圧倒的な知識量と技術力を備えた素敵なコンサルタントを目指していきたいと思います。
今回のお話が皆さんのキャリアの参考になれば幸いです。そしていつか、フューチャーで一緒に働ける日が来ることを楽しみにしています!