「任せられたものをまずはやってみる」というスタンスで切り拓いてきたキャリア
こんにちは。フューチャーの勝村勇太郎です。Strategic AI Groupに所属し、いろいろなチャレンジをしてきました。今日は、自分で限界を決めずにいろいろなことに挑戦してきた私が、フューチャーでITコンサルタントとして働くことのおもしろみについて語ります。
キャリアに対する私の考え方
キャリアプランを考える時に「この領域に携わっていきたい」「この領域に強みを持った人材になりたい」という理由でこだわりを持ち、自身の仕事内容を決める人もいると思います。ですが、これまでのキャリアを振り返ってみると、私は特にこだわりを持たず仕事を進めてきました。あえてこだわったことをあげるとすれば、「いろいろなチャレンジをしたい」ということです。プロジェクトにおける自身の役割・クライアントの業界・AIを含むIT技術などさまざまな方面でチャレンジをしてきました。
大学院で私はAIを専攻していましたが、就職活動をしていた時も「研究職」、「エンジニア」、「営業職」のように職種で役割が限定されている企業は受けませんでした。当社は一気通貫でプロジェクトを進めるため経験できる仕事の幅が広く、職種も「ITコンサルタント職」のみだったため、職種によって仕事の内容が限定されず、幅広い領域に携われる環境があると考え入社を決めました。 少なくとも若いうちは何か一つことを極めたいというより、さまざまな経験を積みたいという思いの方が、当時から強かったように思います。
私が仕事内容にこだわらない理由
もし未経験の領域において、今まで私が経験した以上のおもしろさがあった場合、それを知らずにキャリア形成をするのは非常に勿体ないと思います。だからこそ私は仕事内容にこだわりを持たないようにしています。かなり昔の話ですが、芸人の明石家さんまさんが自分の睡眠時間が短い理由に対して、「自分が寝ている間におもしろいことがあったら悔しいから」と発言していました。まさにそのような感覚です(笑)こだわりがない理由を、「まずはITコンサルとしての土台をしっかり固めるため」と、それっぽいことを言いたいところですが、実のところ、単におもしろい仕事を見つけてその仕事に対してモチベーション高く取り組みたい、というのが本音です。
ですから、提示された仕事の選択肢の中から興味関心が高いものを上長に伝えることはしますが、基本的には任せられたものをまずはやってみるというスタンスです。上長から何か仕事を任せて貰ったということはその仕事に対応できるスキルが私にあるということ、またその仕事を完結した際に私にも成長があると上長が考えてくれているので、モチベーション高く取り組めています。
こだわりを持たない働き方をすると器用貧乏な人材になっていく懸念を持つ方もいるかもしれません。 ですが、私は得意領域は作りつつも、自分の中での唯一の専門性を決めていくような働き方はもう少し後で良いと考えています。現状、私がどういった仕事で一番バリューを出せるのか、私にとって一番楽しめる役割は何かなど分からないので、まずは経験の幅を広げたいという思いが強いです。
これまでの私のフューチャーでの仕事
新卒入社からこれまでの仕事をご紹介します。新人研修後、最初の配属はTechnology Innovation Group(通称TIG)のR&D部門でした。配属後しばらくして当社でAI専門の組織を立ち上げることとなり、現在も所属しているStrategic AI Group(通称SAIG)の立ち上げメンバーとして参画しました。
SAIGはAI専門組織ですが、AIの研究開発やモデリングのみに注力している組織ではありません。AIを活用した業務デザイン、要件定義、開発(AIのモデリング/システム構築)、保守運用とAIを実社会に導入するまでに必要な工程を、基本的には一気通貫で請け負う組織です。
現在は新卒入社6年目ですが、これまでAIの技術検証・開発を中心としつつも、その時々に任せられた仕事をモチベーション高くすすめてきました。また、自動車業界・飲料メーカー・インフラ検査業界・自治体・医療機関・コンビニなど、幅広い業界のクライアントの業務に触れることもできました。
こだわらずにやってきたことで得られたもの
これまで幅広く仕事にチャレンジしてきた結果、主に2つのものを得られたと考えています。
1つ目は、未知の領域にチャレンジすることへの心理的な障害が低くなったことです。未経験の領域へのチャレンジは、一歩踏み出すのに勇気がいるものだと思います。しかし、仮説を立ててチャレンジし、試行錯誤しながら乗り越えていく経験を積んできたことで、未経験領域の仕事でもプロジェクト開始前に「なんとかなる」と思えるようになりました。
2つ目は、課題解決に向けた視座が徐々に高くなってきたことです。一気通貫でクライアントの課題解決に取り組める当社の場合、あらゆる切り口から課題解決にチャレンジができます。これまで多種多様な仕事に取り組んだ結果、AIモデルの精度向上のみに集中して課題解決するのではなく、どの切り口からアプローチすれば効果を最大化できるかを、顧客の業務デザインやシステム開発までを総合的に考えられるようになりました。
6年目に入って感じるフューチャーのおもしろさ
私のような新しいことにチャレンジしたい人には特に良い環境だと考えています。一気通貫でプロジェクトを推進することでさまざまなフェーズに携われるチャンスがありますし、クライアントの業界も多岐に渡っています。
また自身のスキルセットにAIがある人にとってもおもしろい環境です。私の経験では、高精度のAIモデルを作っただけでその後に社会実装に繋がった事例はほとんどありません。新しい業務を行うためのシステム構築とAIを組み合わせて導入したケースがまさにAIの効果を発揮した事例となります。AIで社会実装を実現するためにも、新たな業務やシステムのデザインも含めて一気通貫で導入していくことが非常に大切であると考えています。
また、ITコンサル企業のAIエンジニアとして働くと、自社のデータだけではなく、クライアントのデータに触れることができますし、データの収集方法から関わることもできます。データをどう活用するかという観点でまだあまり進んでいないクライアントも多いのが実情です。このように埋もれてしまっているデータにこそ、AIを活用して世の中に新しい価値を生み出すきっかけが眠っていると考えています。
「任せられたものをまずはやってみる」というスタンスで、いろいろなチャレンジをしてきた結果、6年目の今、ITコンサル企業のAIエンジニアとして、幅広くさまざまなプロジェクトに関わることができています。これからも、将来の自分の尖った専門性・こだわりについても考えつつ、変わらず日々新しいことに触れて、世の中に何か新しい価値を提供できるように精進していきます。