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顧客の未来を描くコンサルタントを育成~フューチャーのMBA研修~

こんにちは。フューチャーアーキテクトの教育担当の増田裕子です。今回は私が担当している「MBA研修」についてご紹介していきたいと思います。

フューチャーは『経営とITをデザインする』会社です。CMでもおなじみのフレーズですので、聞き覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。では、『経営とITをデザインする』とは、どういうことでしょうか?

私たちは、創業以来、顧客の経営戦略を実現するための最適な仕組みを最新テクノロジーを駆使して提供しています。『経営戦略だけ』『システムだけ』ではなく、『ITの知見を活かして 経営戦略とIT戦略を両輪で捉える』のがフューチャーのスタイルです。

『経営とITをデザインする』ために、コンサルタントは経営のスキルと技術力の両方を磨いていきます。「技術力は、現場での設計や開発経験を通して磨かれていくイメージはつくけど、経営の知識・スキルはどのように身に着けるのだろうか?」と気になっている方もいらっしゃるかと思いますので、フューチャーのMBA研修について、内容や特長を詳しくご紹介します。 

MBA研修とは

フューチャーの人材育成で大切にしているのは、「現場での経験が最大の学び」であるということです。しかし、担当するプロジェクトのフェーズや役割もさまざまなため、現場で学ぶ内容が偏ってしまうこともあります。そこで、現場での経験を補完するためにさまざまなOffJTの場を用意しています。

経営の知識や経験を磨く機会のひとつとしてMBA研修があります。MBA研修は、2016年に経営幹部向けの講座としてスタートしました。現在は、顧客や自社のビジネスを創出し成長を牽引していく方向けの『FutureMBA』講座と、中堅リーダーが企業分析から提案までを修得する『FutureMBA basic』講座を開催しています。また、いつでも誰でも受講できるオンライン学習コンテンツも用意しています。

MBA研修の卒業生がレビュワーとして後輩を指導するサイクルを定着させ、「受講生の学び」「卒業生の学び」「社内全体の学ぶ雰囲気づくり」を同時に生み出し、年々学びの裾野を広げています。今では、中堅リーダー以上のコンサルタントの半数以上の方が、『FutureMBA』『FutureMBA basic』を受講済みです。

MBA研修の体系

FutureMBA研修の特徴

ここでは顧客や自社のビジネスを創る人に向けたMBA研修の特徴についてご紹介します。

特徴1:実践的な経験を積む場

MBA研修は、知識を学ぶINPUTパートと、頭と手を動かしてワークするOUTPUTパートで構成されます。研修を『お勉強の場』ではなく『真剣勝負の経験の場』とするため、OUTPUTとしてのグループワークに重点を置いています。

グループワークではできるだけリアルなビジネスに近い経験が出来るよう、実際の提案シーンを強く意識した内容にしています。ワークで取り扱うターゲット企業は、各部門長と相談して実在の企業を設定します。受講生はターゲット企業の分析を行い、その企業や業界が抱える課題の本質を捉えます。顧客の強みとフューチャーの知見を組み合わせ、今後の成長戦略の最適解を描き、提言としてまとめ上げていきます。グループワークの成果物を、現場のプロジェクトリーダーと受講生でさらにブラッシュアップして、顧客に提案することもあります。

このように、フューチャーのMBA研修はプロジェクトの現場から完全に切り離された研修ではなく、研修と現場で連携し、リアリティのあるワークを通じて実践的な経験を積めるようにしています。

特徴2: 学びを徹底的に深める

MBA研修では、基礎的な理論を体系的に学ぶため、グロービス社にご協力いただいています。講座の目的やゴールに合わせ、グロービス社から最適なプログラムをご紹介いただいたり、当社に合わせた研修を設計してもらったりと、フューチャーとグロービス社で都度相談しながら研修を作り上げてきました。

受講生は『グロービス・エグゼクティブ・スクール』への通学や『グロービス学び放題』という動画コンテンツを使って、基礎となる理論を学びます。『FutureMBA』講座では、グループワークでも引き続きグロービス講師からの指導が入ります。グロービス講師からの指導は通学や動画で学んだ理論に基づいているため、学んだ知識の理解を深めることができます。

特徴3: ”フューチャーならでは” の学び

研修で目指しているのは、『MBAの知識を身に着けたコンサルタント』の育成ではなく、『フューチャーの価値を顧客に提供できるコンサルタント』の育成です。それを実現するために、グロービスで基礎を学んだ後のグループワークでは、フューチャーらしさを追求していきます。

グループワークでは、ターゲット企業の経営課題を踏まえて今後の成長シナリオを描き、提言をまとめます。顧客への提言には「フューチャーが顧客に提供できる価値は何か」「私たちの価値を顧客にどのように訴求するか」といった点を盛り込むことが求められます。これらを受講生に伝えるためには、社内メンバーからの指導が効果的です。そこで、当社経営陣や経験豊富な先輩コンサルタントが、レビュワーとして受講生の指導にあたります。

レビュワーは「MBAの知識を正しく使えているか」という研修としての目線ではなく、「フューチャーから顧客への提言として価値があるか」という目線でレビューします。MBAの知識を使ったベーシックな分析・考察ができていても、フューチャーの価値が充分にOUTPUTできていないときには、厳しいフィードバックが飛んできます。ワークの中で設定されている高いゴールに挑戦する過程や、先輩コンサルタントからのフィードバックを通して、受講生たちはフューチャーが大切にしている考え方やフューチャーらしいアプローチを学んでいきます。

このようにフューチャーのMBA研修は、一般的なMBAの学びだけでなく、”フューチャーならでは” の要素をたくさん入れています。だから、講座の名前にも社名を入れて『Future MBA』としています。

受講者の声

ここまで研修企画の面からMBA研修をご紹介させていただきました。実際に研修を受けてみてどのように成長したのか、『FutureMBA』の受講生の声を紹介します。

研修を受講する前は、近視眼的な提案になってしまっていることが自身の課題でした。FutureMBAを通じて体系的に学び直せたので視座が一段向上し、より深く思考できるようになりました。その成果もあり、チームメンバーとは異なる視点で提言でき、議論を深めることでプロジェクトの質的な向上にも貢献できています。

MBAは古典的な手法ですが、経営視点での物事の考え方や整理方法を改めて自分の中で整理できました。そのうえで、MBA手法の枠に捉われることなく、経営者がなかなか考えつかないような発想でビジョンを描いて提言できるようになりました。

このように、研修で学んだ知識や経験を業務の中で発揮したり、自分の型に昇華してプロジェクトで活躍をしています。

さいごに

フューチャーでは、経営の知識や経営者の視点を、現場での経験や実践的な研修を通じて身に着ける機会が用意されています。フューチャーは自主性を重んじるカルチャーがあり、自ら手を挙げて「成長したい」「挑戦したい」という方には惜しみなくチャレンジの場が与えられます。

「経営の知識を身に着けて、次のステップを目指したい」という方の想いに応えるべく、私は研修の企画者として、チャレンジしがいのある研修を設計したり、成果物の添削や相談受付などの学びのサポートも惜しみません。これからも質の良い研修を提供し続け、『経営とITをデザインする』コンサルタントを多く輩出することで、顧客企業の経営課題の解決に寄与することができればと思っております。

MBA研修は毎年開催しておりますので、この記事を読んでくださっている皆様にもお会いできるのを楽しみにしております。


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