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捉え方は自分次第。全力で取り組めば必ず道は開ける

高校時代は部活を8つ掛け持ちし、大学では合唱サークルで活動していたという大野恭兵さん。2015年9月にフューチャーに新卒入社してからは「ただひたすら目の前の仕事に全力を尽くしてきた」と語る大野さんに、フューチャーとの出会いや自身が考えるリーダー像についてお伺いしました。

◆プロフィール
大野 恭兵(おおの きょうへい)
早稲田大学 基幹理工学部卒。大学院では宇宙物理学を専攻し、JAXAとの共同研究に取り組む。2015年9月1日にフューチャーアーキテクトに新卒入社。
研修終了後は自らの希望でシステム構築をしながら全体像を俯瞰して把握し運営できる小規模プロジェクトに配属され、3年ほど経験を積む。
その後はさまざまな業種・業態のお客様のプロジェクトで要件定義から運用保守まで、さらには社運をかけたプロジェクトでリーダーの立場を経験し、「個人プレゼン決勝戦(2020年)」で優勝する。
フューチャーグループのライブリッツで「スポーツ×IT」のプロジェクトに携わったのち、現在は第三者視点で全プロジェクトを評価する品質管理チームに所属。安定した品質と高い付加価値をお客様に提供すべく努めている。

フューチャーとの出会い

―― 新卒でフューチャーに入社したのは、どのようなきっかけだったのでしょうか?

もともとコンサルタントという職種に興味があり、大手外資系コンサルティング会社を中心に就職活動をし、複数社から内定をいただいていました。しかし、どの会社でも「ITは必須」と言われていたのが引っ掛かり、もう一度企業研究をしたところ、ITに強いコンサルティング会社であるフューチャーと出会いました。

―― 「ITは必須」は入社してからも実感しましたか?

入社してからの方がより強く実感しました。コンサルタントといえども、技術的な土台がなければ具体的なイメージをもってお客様に語ることができません。やはり、ITは必須。新人研修では一通りの技術要素を学び、システムも構築しました。プログラミングは初めての経験で毎日が手探りだったので、家に帰っても参考書を読んで知識を増やすなど、とにかく必死でしたね。最初にしっかりと基礎となる知識を習得できたことで研修が終わるころにはITに関しての不安がなくなっていたのを覚えています。

―― 最初の配属や、新人時代について教えてください。

まずはプログラミング経験が積めて、全体を俯瞰できる小規模プロジェクトを希望しました。一人ひとりに任される範囲が広い方が、後に生きる経験がたくさんできそうだなと考えました。最初の仕事はコピー取りでしたが、完璧にやってやろうと、目の前にある仕事には全力で取り組みました。任されたことを完璧にやれば必ず次の仕事につながるだろうと常に前のめりでしたね。

社運をかけたプロジェクトのチームリーダー


―― その後は複数のプロジェクトを経て、2019年後半からは主にスポットでプロジェクトに参画していますね。

あるプロジェクトに一時的なフォローのためのヘルプ要員として入りました。仲がいいメンバーと協力して自発的にチームリーダーの補佐をしていたのですが、その様子を見ていた他のリーダーから「次は別のプロジェクトでリーダーをやってほしい」と声がかかりました。それが終わったらまた「次のプロジェクトのリーダーを任せたい」と。目の前のことに真剣に取り組んでいたら、いつの間にかリーダーを任せてもらうようになっていました。

―― そして2020年には社運をかけたプロジェクトのリーダーになりますがどんな心境でしたか?

社運をかけたプロジェクトですから影響力も大きく、いちチームのサブリーダーとはいえ責任は重大でした。ヘルプ要員で入ってまだ3カ月の私がリーダーとしての信頼を得られるかは甚だ疑問でしたし、「きついな…」というのが率直な気持ちでした。最初はさすがに断ろうと思いましたが「断ったとしたら得られるものは何もない。引き受けて仮に失敗したとしても、それはそれで得るものがあるのではないか」と考え直し、覚悟を決めて引き受けました。

―― 勇気が要る決断でしたが、実際にはどうでしたか?

実際は想像以上に厳しかったですし、正直なところ無理だなと思っていました。ただ、何もせずに「できませんでした」と言うわけにはいきませんから、思いつく限りのあらゆることを試しました。上長や他チームのリーダーなどいろいろな人に相談をし、とにかく行動し続けましたね。これだけ全力で取り組んでもダメだったら、後悔はないだろうと思えるまでやり切りました。

私は、プロジェクトを進める際に理想と現実と最悪の姿の3つをよく考えます。まず理想の姿をイメージし、次に現実の姿を振り返り、乖離があればその要因が何なのかを探ります。同時に最悪な姿も想定し、回避するための方法を考え続けました。

リーダー同士やメンバーともたくさんのことを話すことで私のアイデアが揉まれて膨らみ、結果としてさまざまなチャレンジをすることができました。メンバー達は、どんな状況であっても絶対にあきらめないし、必ず全力で立ち向かってくれる。ここがフューチャーの底力だと心から思います。周囲の皆の頑張りにはずいぶん助けられました。

―― リーダーを経験してみていかがでしたか?

私はもともと自ら進んでリーダーをするタイプではありませんでした。性格的に不向きだし、人の上に立つほどの人間でもないと考えていましたが、単に自分で自分の可能性を狭めていたのだと、リーダーを経験してみて気づきました。リーダーになってからは、メンバーたちがどんなポジションであれば優れたスキルを発揮して活躍できるかを考えるようになりました。メンバーそれぞれが輝ける場所はどこなのかを考えるうちに率いることが楽しくなってきましたし、今までにない経験でとても新鮮でした。チームは一人ひとりの人生の集合体。そう考えると、本当にチームは生き物であると感じます。

私は、誰もがイメージするような格好いいリーダーではありません。でも、メンバーが迷わないように必要な情報を揃えて、関係各所と調整しながら時には頭を下げ、とにかくプロジェクトを前に進めていく。そんな泥臭いリーダーが私なりのスタイルと感じています。

今後の展望と若手へのメッセージ

―― リーダー抜擢は大きな転機になりましたね。これからチャレンジしたいことのイメージはありますか?
 
社運をかけたプロジェクトで高難度のシステムが無事に本稼働したのち、自ら希望してグループ企業のライブリッツでプロ野球球団に提供する仕組みの開発に携わりました。学生時代からデータを重視する野球に興味があったため、「スポーツ×IT」の可能性を追求したいと入社当時から考えていたのです。観測機器から取得したさまざまなデータを分析し見える化し、選手が自分自身のプレーを振り返ったり、次の試合の対戦相手の情報を正確に把握したりできるようになり、戦い方の一助としてITを活用するのはとても楽しかったです。

現在は、フューチャーとフューチャーアーキテクトの全プロジェクトを第三者視点で評価をするチームに所属し、プロジェクト品質の厳密な管理に努めています。リスクを早期に検知して最小化し、設計やテストの品質を向上させ、懸念や不安を一つ残らず洗い出して次のフェーズに持ち込まないよう徹底しています。安定した品質を保ってプロジェクトを運営できれば、お客様により高い付加価値を提供できるのはもちろん、生産性や収益性が向上して会社全体の業績にも大きく貢献できます。ITコンサルティング会社ではプロジェクト品質が要なので、私自身も大事な役割を担う分だけ成長できるのではないかと思っています。

―― これからキャリアを積む若手へのメッセージをお願いします。

振り返ってみれば、胃に穴が開きそうなほど苦しい経験もたくさんしましたが、どのプロジェクトでも間違いなくいい経験ができたと思っています。もし仮に別の道を選んでいたとしても、それはそれでいい経験をしていたのだろうと思います。引っ込み思案な性格で自らリーダーになりたいとは考えもしなかった私がリーダーになったことは不思議な気もしますが、それもまたこれまで積み重ねてきたことの結果だと受け止めています。

経験したことをどう捉えるかはその人次第です。例えば偽物の商品を購入してしまったとしたら、落胆するのか、それとも一つ学びが増えたと思うのか。捉え方によって、その後のアクションはまったく異なります。私はなるべく前向きに捉えようと考えるタイプで、過去を悔やむことはあまりありませんが、やらずに後悔はしたくないし、自分次第で状況は変わると常に考えています。どんな環境であっても前向きに目の前のことに全力で取り組んで道を切り開いていってください。

編集後記

初めて対面した大野さんはとても実直で他者に安定感と安心感を与える印象の方でした。インタビューでは、①理想と現実の乖離を埋めていくことがうまくいく秘訣、②一緒に働くメンバーを尊重し優れたところを活かしたチーム作りをして成果をあげる、③自己限定をしないでチャレンジする、など、日頃の業務で役立つヒントをたくさんいただきました。また、複雑で困難に見える事象を要素分解して構造を理解し戦略を組み立てるところや、目の前のことに全力を尽くすことで道を切り開いていくところなど、フューチャー創業者の金丸さんと共通する部分もあり、リーダーになるべくしてなったように感じました。今後、大野さんがどのような道を切り開いていくのかが楽しみです。

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