祝!4月入社新人研修全員卒業!!ゴールに至る過程は人それぞれ
教育チームの大塚育海です。先月、4月の新人研修が見事ゴールテープを切りました。初のフルリモートでの研修でしたが、新人全員が現場に配属され、バリバリ活躍しています。この新人研修の途中経過は、以下の記事で紹介しました。私はこの記事を書いた田中さんと共に新人研修リーダーを務め、引き続き7月新人の研修リーダーも担当しています。
さて、今回の未来報では、異例のフルリモートの中でも無事成功を収めた4月の新人研修を振り返っていこうと思います。これからフューチャーに入社される方にはぜひ読んでいただきたいです。
1. フューチャーの新人研修って大変?
皆さんはフューチャーの新人研修に対して、どんな印象を持っていますか。研修リーダーという立場から表現すると、新人は「現場で活躍できる力が養える」一方で、それを達成するのは大変です。そして「相応の覚悟」が必要だと感じています。なぜなら研修は与えられるものではなく、新人自らが考え、行動することが求められるからです。フューチャーの新人研修が、地力を鍛えるのに効果的かつチャレンジングな環境であるのは、以下の3つのエピソードからうかがえます。詳細は次章で説明していきたいと思います。
① 原理原則の理解を重要視したカリキュラム
② プロジェクト(以下PJ)側と新人側のマッチングを考えたアサイン
③ リモートワークで求められるさらなる自立性
2. チャレンジングな新人研修
① 原理原則の理解を重要視したカリキュラム
フューチャーの新人研修は、今まで経験してきた学生生活とは大きく異なります。ITコンサルタントのプロとして生きていく以上、「とにかく頑張る」ではうまくいきません。研修と言えども、現場での仕事と同じプロ意識をもって取り組む必要があります。計画の立て方、時間の使い方、コミュニケーションの取り方のすべてを自分で考え、行動する必要があります。
中でも、ITを原理原則から理解することを重要視しており、研修リーダーとの口頭試問において理解不足と判断されるとその先のカリキュラムに進めません。当然、理解度によって新人の進捗が異なるため、研修卒業時期もバラバラです。早期に現場に配属されるようになるためには、自身で適切なゴールを考え、試行錯誤することが大事です。
② PJ側と新人側のマッチングを考えたアサイン
フューチャーの新人研修は、新人研修後のアサイン方法も独特です。「本人の適性から、人事が判断するんでしょ」と考えているのであれば大間違いです。新人自身が研修中の取り組みを振り返り、どんなことがやりたいのか、どんな成長をしたいのか「最終自己アピールプレゼンテーション(以下最終プレゼン)」で全社員に発信します。最終プレゼンを見た先輩社員に一緒に働きたいと思ってもらうことではじめてマッチングが成立します。
実際に新人が作成した最終プレゼン資料。
本人の希望を先輩社員に発信します。
「ただ研修で与えられたカリキュラムをこなした」だけだと、一緒に働きたいと思う社員はいません。PJにアサインされるということを意識しながら、新人研修を取り組む必要があります。
③ リモートワークで求められるさらなる自立性
今年の新人研修は、1日も出社しないフルリモートで行っています。今まで対面で気軽にコミュニケーションが取れていたものが、全く取れない状況となり、加えて、オフィスにも行かないので、誰かに見られている緊張感もありません。今まで以上に、コミュニケーションの取り方や、自己管理能力を身に着ける必要があります。
この新人研修で質問の仕方や、人の巻き込み方、計画を立てて行動する習慣を確立しないと他の新人と一気に差がつきます。研修リーダーも「やれ!」と命令するわけではありません。あくまで自身の力で、仕事の進め方を確立する必要があるということです。
3. 研修を乗り越えた新人へインタビュー
前述の3つの要素の通り、フューチャーの新人研修はチャレンジングな環境です。簡単に乗り越えられるものではありません。受け身ではうまくいかず、もがき苦しむことも多いです。そんな大変な新人研修を、苦しみながらも、乗り越えた新人を代表して、高木さん、長田さんにインタビューしました。
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まず高木さんです。高木さんは、研修序盤で他の新人よりカリキュラムの進捗で遅れをとっていました。しかし、何がうまくいっていないのか、自身で考え、突破口を見つけた新人の一人です。
PJ配属後の高木さん。
原理原則の理解は、このテキストの理解が大事と豪語。
大塚:お久しぶりです!配属おめでとうございます。
高木:大塚さん、お久しぶりです。PJ配属されちゃいました。日々大変ですよ(笑)
大塚:大変なのは良いことです(笑)どのあたりが大変ですか?
高木:PJで利用しているシステムの理解ですね。研修で扱ったシステムと規模が違いすぎて、全体の処理の流れを理解するのが大変です。ただ、手の打ちようがないほど困っているわけではないです。研修で「わからないものに対するぶつかり方」を学んでいて本当に良かったです。
大塚:そうでしたか。研修の学びが活かされていてよかったです。先ほどあった「わからないものに対するぶつかり方」を習得するまでに苦労はありましたか?
高木:はい。とにかく大変でした。今思うと、新人研修は「わからない」の連続でした。私は文系かつ、プログラミング未経験で入社しましたが、研修で学ぶ、Java、SQL、Webの全部が「わからない」から始まりました。その分、「理解できた!」と感じた時、自分の中での成長感も大きかったです。
大塚:どのあたりに成長を感じましたか?
高木:原理原則の理解を問うカリキュラムで、分析する力が養われました。研修前半は、わからないと感じているモヤモヤを、人に聞くということはできましたが、質問していると、結局何が知りたいのか自分でもわからなくなることがありました。この進め方じゃダメだと気づいて、知識が足りていないのか、違ったベクトルに進んでいるか自分の中で分析を行い、問題の本質を突き詰めるようになりました。
また、質問するうえで文章化することを大事にしましたね。例えば、WEBアプリがそもそも起動できない課題に行き詰まった時、こんな形で文章化して、質問をしてました。
文章化すると情報整理できるし、ロジックが通っているかどうかの確認もできる。わからない部分も明確になるので、質問の仕方自体が変わったように思えます。「わからない」を言語化することで、自分の中で何がわかっていないのかが明確になる。まるで、暗雲に光が差し込めたように感じました。
大塚:良い気づきですね。私も新卒でこの会社に入社し、新人研修を受けました。今高木さんが言ったような気づきを、私が得たのはPJに配属されてからでした。早いうちに言語化することの大切さを理解できて、研修リーダーとしても嬉しいです。
高木:また、リモートワークだからこそ、養われた力もあります。調整能力です。リモートだと、対面と違って、気軽に話せない側面があります。だからこそ、会議を行うために、早め早めに予定を押さえておかないといけないと思うようになり始め、自然に、先手を打ちながら仕事を進める力がついたと思います。
大塚:リモートワークという閉じられた環境だからこそ、「予定を早く調整しないと!」と考えるようになったということですね。これも仕事を進める上では大事な気づきです。
高木:このような気づきを与えてくれた同期や先輩社員にはとても感謝しています。同時に、何か自分が還元できることはないだろうかと研修後半ずっと考えていました。自分の中で考えた結果、これから入る内定者や新人に自分の解決方法がシェア出来たらいいなと思い、最終プレゼンではそのような思いも込めプレゼンしたつもりです。これから入ってくる新人に是非見てもらいたいなと思います。
高木さんの最終プレゼン資料。
「わからない」を細分化し、具体的なアクションを明確にしている。
大塚:いいですね。私は7月研修もリーダーとして担当しているので、是非見せてあげたいと思います。これから入ってくる内定者に向けて、熱いメッセージがあればどうぞ!
高木:大事なのは、行動力です。他の同期が引くほど、行動してほしいです。物事にやりすぎるってことはないので、わからないことがあれば、研修中にどんどん聞いておいた方がいいです。いざ、アサインされたときに、自信を持って取り組めるようになりますよ。
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次に長田さんです。長田さんは、研修中はよく私に悩みを打ち明けており、様々なことに苦労していました。特にリモートワークに課題を感じていたようです。
PJ配属後の長田さん。やる気に満ち溢れています。
大塚:お久しぶりです!本日はよろしくお願いします。
長田:こちらこそ、大塚さんと久しぶりに話せて嬉しいです。よろしくお願いします。
大塚:新人研修、見事やり切りましたね。研修を振り返ってみてどうでした?
長田:フューチャーを選んでよかったというところが大きいです。同期がやる気に満ち溢れていて、競争心を持ちながら取り組めました。また、リモートワークに柔軟に対応できる研修を見て、この会社に更に魅力を感じました。
大塚:そうですよね。私も皆さんのやる気に感化されたくらいです。私も当初は、リモートワークで研修するなんて、思ってもみませんでした…。ここまでうまくいったのは、新人みなさんの協力の賜物だと思います。ちなみに、この研修を通じて、何か壁に感じたことはありましたか?
長田:やっぱり、リモートの環境に慣れるというところが一番つらかったです。研修の前半、隣に人がいない状況で、孤独を感じながら研修を進めることが多かったのですが、それだと進捗が思うようにいかなくて…。「このままだと駄目だ。」と考えるようになりましたね。自分から積極的にチャットや、ビデオ会議で話す機会を作りました。
大塚:確かに…。対面だと気軽に聞けたものが、リモートになってかなり聞きづらくなりましたね。
長田:はい。また、コミュニケーションの取り方というところにも焦点を当てました。どうしても文章だと冷徹に感じてしまう部分もあったので、あえてテレビ会議でコミュニケーションを取るようにしました。
大塚:新人と切磋琢磨しつつ、コミュニケーションの取り方を考える、いいきっかけになりましたね。これから、研修を受ける内定者の方々はリモートワークというところで不安に感じていることが多いと思います。何かメッセージがあれば教えてください!
長田: リモートワークという状況を不安視せず、様々なことに興味を持ってほしいなと思います。私はフューチャーに入社した際はアプリの画面のデザインに一番興味を持っていましたが、研修リーダーの大塚さんや執行役員の方から「自分のやりたいこと以外に目を向けることで視野が広がる」と言われ、意識が変わりました。それから、積極的に先輩社員の方からプロジェクトの話を聞きました。
また、今のアサイン運営のおかげで、受け身にならず、自分が本当にやりたいことは何か考えるきっかけが作れました。フューチャーの新人研修は、社会人としての基礎的な部分を育てるだけでなく、自分の実現したいこと、やりたいことを真摯に考えさせてくれます。何より、フューチャーはやりたいことを尊重してくれる会社です。ぜひ、様々なことに興味を持って、研修で発信していって欲しいと思います。
大塚:ありがとうございました!内定者だけでなく、私にも響く良い言葉でした。フューチャーは本当に、手を上げたらどんなことでも挑戦できる環境だと思います。私も長田さんを見習って、様々なことにチャレンジしていきたいと思います。
4. おわりに
いかがでしたでしょうか。フューチャーの新人研修はチャレンジングな環境で大変だからこそ、乗り越えるためには何が必要か考えるようになります。そして、自ら考え、行動できる力がつくことによって初めて、プロとしてのスタート地点に立てます。
フューチャーに入れば、プロのITコンサルタントとしてのキャリアが待っています。この記事を読んでフューチャーに興味を持った人、これから入社する人は、是非プロになるんだという意識をもって、この新人研修の門戸を叩いてもらえればと思います。そのために研修リーダー含む、先輩社員は全力でサポートをします。皆さんの入社を楽しみにしています。