プロフェッショナルに選ばれ続けるために必要な3つのこと
みなさん、こんにちは。フューチャーで人事責任者をしている稲垣です。98年に新卒で入社した頃はまさか自分が人事の責任者になるとは、1ミリも想像していませんでした。人生分からないものですね。
今回は初めての投稿となるので、フューチャーの人事として大切にしていることについて書いていきます。
会社は何のためにあるのか?
厚生労働省がまとめている「働き方の未来2035 ~一人ひとりが輝くために~」をご存知でしょうか。この中では『技術革新が働くすべての人々に大きな恩恵をもたらすだけでなく、企業や組織の在り方、労働政策にも変革をもたらすだろう』と述べられています。2035年を待つまでもなく時代の流れが急速に移り変わる今、私たちは変化をどう捉え、何を実行していくべきなのでしょうか。
世の中が複雑になればなるほど課題も複雑になります。企業の役目は世の中の課題解決ですから、プロフェッショナルが集まる会社にならないと複雑な課題を解決することができません。必然的に会社によるプロフェッショナルの争奪戦は加速するばかりです。
一方で、「テレワークでも仕事はできるし、ひとつの会社に依存しなくても生活できるかもしれない」「もっと自由に働けるかもしれない」ということを皆さんが肌で感じ取っていると思います。コロナで後押しされているとはいえ、もはや最高峰のプロフェッショナルだけでなく多くのプロフェッショナルにとっても「会社」という枠組みが段々と存在意義を無くしつつあるのではないでしょうか。
私たち企業人事は「なぜこの会社に所属しなくちゃいけないの?」というプロフェッショナルからの問いかけに常に応え続けなくてはならないのです。
私たちが考えた3つのこと
「いや、そんなことはない!会社という枠組みは必要だ!」と声高に叫んでも、プロフェッショナルには届かないですし、会社という枠組みが時代の役目を終えたのであれば、それは無くなるべきでしょう。大事なことは、プロフェッショナルの目からみて「会社」に所属することのメリットは何なのか?を提示し続けることです。
そこで、私たちは優秀なプロフェッショナルに選ばれ続ける会社であるために必要なことを3つに整理しました。それは、「環境優位性」「魅力的なカルチャー」「安全安心な環境」です。
1.環境優位性
これはシンプルに言うと「会社に所属するだけで多くのチャンスに恵まれる」ということ。
プロフェッショナルにとって何より重要なのは「魅力的な仕事」です。あなたにしか出来ないこと、難しいけれどやりがいのある仕事、社会的な意義のある仕事など、あなた一人では出会えないかもしれない仕事がフューチャーにはありますよ、ということです。
加えて、自分の得意な仕事に集中できるように、仕事に必要な武器が高いレベルで標準装備されていること。無駄なペーパーワークや事務作業を極力無くすのはもちろんのこと、例えば生産性を高めるソース自動解析や強力なコンポーネント群、マネジメント可視化ツール、アサインの仕組みや緊急時の社内サポート体制など、魅力的で強力な武器を提供することです。
いかにプロフェッショナルであろうと丸腰では敵に勝てませんよね。
そして育成環境。仕事を通じてあらゆることを吸収し、自らの血肉として成長するのがプロフェッショナルですが、自分が携わる仕事だけでは経験にムラができたり、体系的に整理できないかもしれません。自分の知識や経験を補足できるカリキュラムがあり、いつでも自分のやりたい時に取り組める環境があることも、自己研鑽が大好きなプロフェッショナルには欠かせない要素です。
2.魅力的なカルチャー
「どんな仕事をするか」ということも大事ですが、「誰と仕事をするか」も大事な要素です。
難しい仕事を乗り越えた先にはとても豊かな果実が実っていますが、道中は決まって苦しいものです。なんでこんなことやってるんだろう・・・と思ってしまう苦しい道のりも、一緒に働きたいと思える仲間とであれば、最後の最後で踏ん張ることもできるし、乗り越えた後の連帯感は金銭以上の素敵な報酬になりますよね。
難易度の高い仕事、大義のある仕事、世の中を変革する仕事など、フューチャーではわざわざ火中の栗を拾うような仕事をしています。火中の栗でも喜んで拾っていくプロフェッショナルがたくさんいる、そして仲間を大切にし、讃え合う文化がある、そんなグッドパーソンが多く集まってくる会社って魅力的ですよね。
3.安全安心な環境
難しい仕事とは、いわばジャングルの中で行われる障害物競走のようなものですから、予期せぬトラブルや困難なことがたくさん起きますし、ひとりひとりが背伸びをしてチャレンジしていかないと乗り越えることができません。そんな仕事をしている時に後ろから矢が飛んで来たら嫌ですよね・・・。しかも味方から。ゾッとします。
ガバナンス、コンプライアンスはもとより、心身の健康へのサポート、啓蒙活動や年齢や肩書に関係なく成果に見合った高い報酬を受け取れることも含めて、安全安心な環境があってこそ目の前のチャレンジに集中することができます。そういった環境を提供できることも会社という枠組みの大きな魅力のひとつです。
加えて、多様性も重要な要素です。プロフェッショナルとは他者に抜きんでた存在ですから、会社として画一的な定義を作って当てはめることなど到底できません。その人がプロフェッショナルたる背景が共有され、その人にふさわしい仕事にアサインされ成果を出して仲間から賞賛される。そういった場があるということはプロフェッショナルが思い切りチャレンジに専念できる環境として大事だと思います。
プロフェッショナルとして追及し続ける
皆さんの会社はいかがですか?
会社によって具体的な内容は異なるもののプロフェッショナルを必要とする会社であれば、これら3つのことはとても大切なことだと思います。残念ながら座しているだけでプロフェッショナルが所属し続けてくれる時代は終焉しました。会社の独自色を出しながらこの3つを追求し続けないと、プロフェッショナルに選ばれ続けることはできないでしょう。
私たちも色々な測定をしながら、常に客観的に自分達を採点し改善点を見つけ取り組んでいます。終わりなき道ですがフューチャーを良いと思って選んでくれたプロフェッショナルに感謝し、その思いには応えないと我々もまたプロフェッショナルではないですよね。
これまで未来報を通じてさまざまな取り組みの一端をご紹介していますが、まだまだお伝えしきれていないので今後も存分に紹介していきます。是非お楽しみに!